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映画レビュー

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記憶に残った映画の記録として。
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2024年6月の記事一覧

映画レヴュー(134)「鵜頭川村事件」(WOWOW 2022)

2020年の小説「鵜頭川村事件」(櫛木 理宇)のドラマ化。あの「死刑に至る病」の作者である。 …

栗林元
4か月前
5

映画レヴュー(133)「レッド・クイーン」

フアン・ゴメス=フラドによるスペイン文学界を席巻した作品のドラマ化。 アントニア・スコットは…

栗林元
4か月前
9

映画レヴュー(133)「DCU」

おなじみの役者によるサスペンスドラマだけど、海上保安庁の完全タイアップで迫力はあった。ス…

栗林元
4か月前
5

映画レビュー(132)宮部みゆき「ソロモンの偽証」(ドラマ)

 2015年の映画版は観ているのだが、今回はドラマ版。全8話のエピソードでじっくりと描かれて…

栗林元
4か月前
2

映画レヴュー(131)「エンバー 失われた光の物語」

 滅びゆく地球環境からの避難所として建設された、大型発電機を動力源とする都市エンバーは、…

栗林元
4か月前
2

映画レヴュー(130)「ブラック・ダリア」

1947年にロサンゼルスで実際に起きた猟奇殺人事件「ブラック・ダリア事件」を題材としたジェイ…

栗林元
4か月前
4

映画レビュー(129)「プラチナデータ」

「プラチナデータ」から犯人を特定する最先端のDNA捜査が可能になった近未来。目指しているのは検挙率100%、冤罪率0%の社会だ。 主人公・神楽龍平は警察庁の科学捜査機関「特殊解析研究所」に所属する天才科学者。天才数学者の蓼科早樹とともに開発したDNA捜査システムを用い、いくつもの難事件を解決してきた。 ところが、そのDNA捜査の重要関係者が次々と殺される連続殺人事件が起きるがDNAのデータはNF(該当者なし)。 捜査が難航する中、蓼科も連続殺人の被害者となってしまう。そして、

映画レビュー(127)「ザ・ロストシティ」

サンドラ・ブロック主演の冒険もの。「スピード」以来、この手の役が一番似合う美人さんだ。 …

栗林元
4か月前
5

映画レビュー(128)「ラーゲリより愛を込めて」

 辺見じゅんの「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」の映画化作品。  シベリア抑留で亡くなっ…

栗林元
4か月前
8

映画レヴュー(126)「死刑に至る病」

 これは傑作。高いテンションでラストまで引っ張られる。  主人公の大学生・雅也のもとに一…

栗林元
4か月前
5

映画レビュー(125)「太陽の座る場所」

傑作。原作は辻村深月の小説。  クラスの太陽のような女王・高間響子。そして転校生・鈴原今…

栗林元
4か月前
2

映画レビュー(124)「クワイエット・フォレスト」

「クワイエット・プレイス」みたいな作品を想像すると肩透かしを食らう。原題は「闇」とか。 …

栗林元
4か月前
9

映画レビュー(123)「事故物件2013号室」

90分のドラマ。 前の住人が自殺した部屋を借りた女性が出会う事件、ということで心霊ネタかと…

栗林元
4か月前
4

映画レビュー(122)「ドロンジョ」

2022年のドラマである。貧しさと暴力の中で育った泥川七音(なお、ドレミ)が、ボクシングを通して自己実現を遂げようとした未来をつぶされるところから物語は始まる。 一方、豊かな財閥の家庭で育った聖川愛花(ひじりかわ あいか)はチャンピオンになり、その知名度を活かして夢であった犯罪のない正しい社会のためにヤッターマン活動をする。この二人の対比が後々効いてくる。 ドロンジョ様の前日譚に、あまり重くてドロドロした話はどうかなと思いながら観ていたが、後半、「そういうことか」と合点がいっ