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小説創作に憑かれた人よ!

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小説やシナリオなど、言葉で物語を描くことに関しての気づきや技に関する記事です。 「小説指南抄」は過去記事を、「創作エッセイ」は新しい記事をアップしています。
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#小説

創作エッセイ(41)飽きっぽい子

 私の子供の頃の悩みは、飽きっぽいことだった。両親からも「おまえは、何を始めてもすぐ飽き…

栗林元
5か月前
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創作エッセイ(36) 作品によって文体は変わる

作品によって最適の文体、語り口が存在する。あくまで、その作家の個人的嗜好ではあるが、私は…

栗林元
6か月前
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創作エッセイ(31)長編小説執筆体験談(1)

いきなり長編小説を書ける人は少ないと思う。書けても惨憺たるものになっていたりする。長編書…

栗林元
6か月前
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小説指南抄(32)会話表現のコツ

(2014年 07月 26日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  小説を構成する要素は三つあ…

栗林元
7か月前
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小説指南抄(32)アクションシーンの描写について考えた

(2014年 09月 25日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  私は少林寺拳法を修行した経…

栗林元
7か月前
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創作エッセイ(26)「相対化」ということ(1)

相対化とは、「一面的な視点やものの見方を、それが唯一絶対ではないという風に見なしたり、提…

栗林元
7か月前
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小説指南抄(27)大きな嘘を補強するのは細部のリアリティー

(2015年 11月 29日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  今、昭和十八年を舞台にしたSF小説を書いている。小説に限らずフィクションとは「嘘」であるが、SF小説は特に読者の予想を裏切る「大嘘」でなければならない。このような大嘘に必要なことこそ細部のもっともらしいリアリティーである。  そのリアリティーを出すためにどのようなことをしているかを、少し種明かしする。  当時の地方の国鉄(今のJR)駅を描写するために、駅に掲示されていたかもしれない同じ時代の広告ポスター

小説指南抄(25)小説作法の「守・破・離」

(2015年 09月 07日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)  芸能や武道における修行段階…

栗林元
8か月前
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創作エッセイ(12)描きたい情景

 執筆のモチベーションになる光景もある  作家には、いつか機会があれば描きたいという「シ…

栗林元
9か月前
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創作エッセイ(8)情景描写の中の情報量とは

描写とは何のためにするのか 「説明するな描写せよ」、これを私は森村誠一さんの技法書で気づ…

栗林元
9か月前
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小説指南抄(6)物語の発想と膨らませ方(1)

(2015年 02月 02日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載) 物語の発想と膨らませ方(1)…

栗林元
1年前
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創作エッセイ(4)サイタの「小説指南」の思い出

サイタの「小説指南」の思い出  2017年から5年間、クラウドワークスのサイタというコーチ・…

栗林元
1年前
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小説指南抄(5)西瓜の甘さを際立たせる塩

(2018年 04月 25日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載) リアリティの演出  今回は、…

栗林元
1年前

創作エッセイ(4)学生時代はマンガ少年だった

(2017年 06月 16日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載) 昔、中島梓(栗本薫)女史の「小説道場」というラノベ・BL小説入門書があったのですが、その中に中島女史が「マンガ家志望だったが、その夢破れて小説を書いている」というくだりがあり、その気持ちに大いに共感したものである。 実は私も小説を書きだす前はマンガを描いていた。自分の中に、どのような娯楽小説であっても「書いている作家は文学少年で、若いころから文学作品を読んでいる」だろうなあという思い込みがあり、「俺には