「大企業の研究職は貴族」なのか?実体験を基にした考察
コンサルから研究職に転職して一年がたった。
そこで最近、よく見聞きする表現がいくつかある。
上の表現を借り、上記の全てを「かつ」でまとめると
フルリモート在宅勤務の大企業の正社員研究職は特権中の特権階級の現代の貴族
ということになる。
これについて「実際のところどうなのか?」を実体験を基に考察する。
貴族とは
貴族を調べると以下のようにある。
要するに明確に区別された社会階級に属している必要がある。
貴族の暮らしを調べていれば切りがないので、他の記事や各種王室の展示品の見学などをして調べておいて欲しい。
リモート在宅勤務大企業研究職
一方で、リモート在宅勤務が出来る大企業の研究職について考えていきたい。
会社員
そもそもが「リモート在宅勤務大企業研究職」は一般企業の正社員である。要は扱いとしては会社員である。税金の免除なども特に何もない。むしろ増税のターゲットにされがちなレンジに属していることが多い。
仕事内容
仕事内容は、おそらくポジションや組織にも大きく依存するが「何かの研究」である。アウトプットは学会発表、特許や論文である。何もしなくていいわけではない。
評価・査定がある
当然であるが通常の会社員なのでマネージャーもいて、評価も査定もある。さらにひどいとクビになることもある。
義務もある
リモートワークとはいえ週に1回は出社など義務もある。勤怠管理の提出も必要である。まあ要はいろいろとやらないといけないことは溢れている。何もないわけではない。
なぜ貴族的?
とまあそんな感じで「リモート在宅勤務大企業研究職」はいわゆる普通の会社員である。しかしなぜそんなに貴族的と言われがちなのか?
おそらく以下である。
研究職は「お客様からの理不尽要求で苦しむ」のようなことはあまりない。
コンサルでは、締め切りまでにいろいろな要求があってもクローズするというプレッシャーがあったが、研究職では学会や論文の締め切りのような「最悪、次でいい」という感じのソフトな締め切りが多く、ひどいプレッシャーになることはなかなかない。
そもそも研究の特性上「思い通りに行かないこと」が非常に多い。
また「営業成績でド詰め」みたいなこともない。
ひたすら「いろいろ読んで、書いて、検証して、たまに海外出張して」という光景は、見方によっては「優雅にコーヒーを飲んで、お話して、何か読んで、書いてるだけ。たまに海外まで遊びに行ってる」に見えるかもしれない。
要は以下のようなシャカイジンケイケンのような理不尽欲求に晒されることが少ない。
個人的な気分
では経験を基にした個人的な気分はどうなのか?
個人的には「リモート在宅勤務大企業研究職」は
収入のある宅浪生
である。宅浪は、在宅浪人生の略で、予備校に行かない浪人生である。勉強しないとただの在宅ニートである。収入はあり、色々考えㇳ都はするし、本も読んで問題を解決しようとはするが、授業はなく家にいてもいい状況である。家でひたすら何かを読んで書いて、のような生活である。
または、
収入が多い大学院生
といった気分である。個人的にはこっちに気分が近い気がする。コンプライアンスや情報統制以外は基本的に大学院生の時の生活とあまり変わらない。
これも何もしないと「卒業できないキャンパスを放浪している学生」になってしまう。
ただ大学院生と比較すると、学費を払う必要もなく、奨学金切れもなく、福利厚生が追加された、という感じである。
そして研究職に関しては、体感としてこの「収入が多い大学院生」を上げる人はかなり多い印象である。
じゃあ楽なのか?
じゃあ気楽で楽なのか?と言われることが多い。正直これはものによる。
確かに身体的には楽かもしれないが、精神的にきついこともある。
多くの場合、自分との戦いになる。
そしてこれがもしかしたら結構きつい。
案件をクローズするためにやればいいだけのものはなかなかない。
営業のように数字を積めばいいだけというものでもない。
成果も出る保証がない。
でもやるしかない。
さらに同僚は基本的に優秀である。そんな人たちに埋もれずに何かするのは何かとハードルは上がりがちである。
これは結構きついと思う人はきついだろう。
ナチュボン
さて「リモート在宅勤務大企業研究職」特権階級や貴族ではなさそうである。しかしながら、これに近いような傾向を持つ存在として当てはまりそうなものがあった。
ネットで言われる「ナチュボン」である。
続きは以下の記事を参照ください。
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