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絵本がおしえてくれたこと

菊田まりこ著『君のためにできるコト』

昔、本を読むのは嫌いだった。
けど菊田まりこさんの描く絵が好きで、文字は読まず絵だけ見ていた。

久しぶりに図書館でこの本を見つけ、懐かしいなと思いながら文字も読んでみた。

感想は、
なんでこんな大事なこと書いてあるのに文字読まなかったんだ!?

昔の自分に言ってやりたい。

ネタバレになりますが、内容を紹介します。

登場人物は気の利くくまおくんと、口べたくまこちゃん。

くまおくんはくまこちゃんの為を思って、とことん尽くします。
行きたいとこに連れていき、お腹がすいたらご飯を作り、眠れない夜は沢山話をしてくれます。

けどくまこちゃんは何も言いません。「あの、あの、、、」と何か言いたそうだけど言えません。

どれだけ尽くしてもくまこちゃんから何も言ってもらえないので、くまおくんは嫌われていると思ってしまい、くまこちゃんの前から姿を消そうとします。

くまこちゃんは、今まで言えなかった言葉を勇気を持って伝えました。

「ずっと一緒にいてくれる?」

くまこちゃんの願いは、
くまおくんと一緒にいたい、
ただそれだけでした。

そこで初めてくまおくんはくまこちゃんの想いを知り、ずっと寄り添うことにしました。

というストーリーです。

話は変わるが、私は心理学に興味があり心理学の本を読む。タイトルを忘れたが、とある本にこう書いてあった。

女性は男性に愛やロマンスを求める。男性は女性に充分に与えていることを、女性にはっきり言ってもらいたい。

要するに、異性に求めるものが男性と女性で異なるため、くまおくんくまこちゃんの様にすれ違いが生まれるのはある意味必然なんだと思う。

特に子どもだと自分の思い通りにいかない時に機嫌を損ねたり、自分が正しいと思ったり、「なんでなんで?」と理不尽なことが起きたように感じるような気がする
(あくまで私の幼少期の経験談に過ぎないが)

考えすぎかもしれないが菊田さんはこの絵本を通して、
男性と女性の思考回路がそもそも違うことを伝えようとしているように思った。なんで?と思ったとしても、考え方が違うのだと。

だけど、男性と女性は一生分かり合えないのかというとそうではなくて、

自分の思いを相手に伝えることで、相手と分かり合えることが出来るし、乗り越えることが出来る。

私はこの絵本がそのようなメッセージを送っているように思えた。

この絵本はいろんな子供たちに読んでもらいたいし、大人も読んでほしい一冊だと思いました。

それでは。


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