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Hajimariの3ヶ年ビジョンについて

はじめまして、Hajimariにて代表取締役を務めております木村です。タイトルにある通り、Hajimariでは今回「3ヵ年ビジョン」というものをつくりました。半年近くかけてボードメンバーで話し合いを重ね、その後10月の社員総会でメンバー全体に発表した流れとなります。
今回はその3ヵ年ビジョンを決めた背景や、そこにかける想いなどをまとめたいと思います。

■今回なぜ3ヶ年ビジョンを考えたのか?

Hajimariには「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」というビジョンがあります。そしてこのビジョンはほとんどのメンバーが空で言えるほど浸透しており、ビジョンドリブンな会社としては誇れることだと思っています。
一方で大きな課題として、何年後にどういう状態にしようという中間地点の合意がない為に「対応策が場当たり的」だったり、「未来に向けての打ち手が考えられていない」という問題が起きていました。そこで、上記の課題を解決する為に3ヶ年ビジョンを考えようということになったわけです。

■ボードメンバーからの問題提起

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上記の問題提起は、弊社の執行役員の発言から始まっています。彼が今の会社の一番の課題は、中期目標が強く意識されていないがゆえに、先程も挙げた
・対応策が場当たり的
・未来に向けての打ち手が打てていない
上記のような状態になってしまっていると発信してくれました。
そして自らが以下のステップで3ヶ年ビジョンを創りましょうと提案をくれ、その通りに動いていくことが決まりました。
・経営合宿を実施し、本音ベースで議論すること
・その後、何があっても3回のMTGで決めきること

■経営合宿

経営合宿

実際に行なった経営合宿ではいくつかのコンテンツがあったのですが、メインのコンテンツとして「会社」「事業」「個人」の「1年後」「3年後」「5年後」「10年後」「30年後」「50年後」の理想の状態を考える「理想マップ」というものを各自で作成しました。
実際にやってみると、本当に先のことまでは考えられていないことに気がついたり、理想に向かってやっていこうと思うと、全然スピード感が足りないことに気がつきました。

この理想マップで出た項目を参考に、3ヶ年ビジョンを作っていくことになります。ちなみに、実際に理想マップで出た項目は以下のような内容になりました。

▶︎定量系

マインドセットスコア 
平均年収 
Wevoxスコア 
社員数 
営利 
売上 
支援者数 
時価総額 
新卒事業部長 
新規事業 
リファラル採用

▶︎定性系

・やっていることがWillに完璧に繋がっている状態
・仕事をやらされていない状態
・成長と楽しむの両立
・社外認知
・仕事を楽しむ状態
・多様性の承認

■3回のMTG

経営合宿で拡散して考え出てきた要素を、そこから1時間×3回のMTGにて実際に3ヶ年ビジョンに落とす作業を進めました。

【会議/決定ルール】
・最終決定者は社長の木村(私)
 →全ての議論終了後の週明けに木村が決定し発表
・決まったことには100%コミットする
・後から「ああだこうだ」といった文句はダサいのでなし!
・会議では言いたいことは言い切ること!
上記のルールを決めて、会議を進めていきました。
会議の中では
・業界NO1を目指せば皆ワクワクする?
・新規事業が立ち上がるとワクワクする?
・平均年収が上がるとワクワクする?
・支援数が増えれば、ビジョンに向かっていると強く思えワクワクする?
など色々な話がでましたが、

・社内、社外の目標は分けた方がいいか?
→ 社内外の目標はわかりやすく一つの方がいい
・定性目標だけでいいか? 
→ 3年後のビジョンは達成できたかどうかわかる定量目標の方がいい
・「支援人数」「新規事業立ち上げ数」「粗利益」等、目標は複数あってもいいか?
→ 目標は一つの方がいい

色々な角度からの議論によって上記のようなことが決まり、3ヶ年ビジョンが決まっていきました。

■本当に伝えたいこと

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色々な角度で議論をするなかで、ボードメンバーが理解したことは「全員がワクワクを感じる魔法のような目標はない」ということでした。

あるメンバーが「“業界NO1”を目指すことが一番ビジョンに近づくしワクワクする」と言う一方で、他のメンバーは「一番を取りたいとかそういう気持ちはない」と言う。
あるメンバーが「事業責任者の数を増やすことがビジョンに近づくしワクワクする。」と言う一方で「事業責任者の数だけ追いかけるのは微妙じゃない?」と誰かが言う。
あるメンバーが「支援人数こそが自立した人材を増やしているというビジョンに直結している」と言う一方で「支援人数だけを追いかけるのはしっくりこない」と誰かが言う。

話をしているボードメンバー7名の中でも全員がワクワクするような魔法の目標がないのであれば、全社員をワクワクさせるような目標は存在しないのではないか?
じゃあ大事なことは何か?と考えた時にそれは、
「どんな目標になっても、その目標と自分のWillを重ね合わせ、自分の力でワクワク出来るようになること」
ということを理解することが出来ました。
例えば3年後のビジョンが売上100億円に決まったとするのであれば、 
→ そうなると事業は少なくても2,3個は増えている。そこの事業部長を狙おう
→ その規模になると100名以上社員がいる。その中で自分は組織を活性化する役割を作り責任者になろう
上記のようなイメージです。
全メンバーが「会社の目標と自分のWillを重ね合わせて、自分の力でワクワク出来るように成長していくこと」を目指して行きたいと考えています。

■決定した3ヶ年ビジョン

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上記のような話し合いの末、会社としての3ヶ年ビジョンは「粗利益30億円」というシンプルなものに決定しました。
当然ながら色々と考えて、この数字を目標にすることを決めたので、その理由について以下にまとめます。

私は今回の3ヶ年ビジョンをやりきれたら「業界のTOPレイヤーに肩を並べることができ」、「ビジョン実現に向けた次の挑戦権を獲得することが出来る」と思っています。

この先3年で粗利益30億円を達成出来たら、いよいよ業界のTOPレイヤーと数字の上では肩を並べることが出来るようになります。今はまだ遠い道のりですが、まずここに行かないと話にならないと思っていますし、このくらいのスピードで成長していかないと正直達成感もない。

そして3ヶ年ビジョンをやりきれたら、そこで新たな挑戦への挑戦権を獲得することができる。粗利益ベースで30億円だとすると営業利益がそれなりに出ると思いますが、そうなって初めて本当に多くの自立を支援し、人生の幸福度を高めることに投資ができる。
新卒、中途、起業家・フリーランスのみならず、子供達の自立支援や、女性、シニアの領域の自立支援。そして地方展開から世界展開へとチャレンジ出来る会社になっていけると思っています。
その為にまずは3年後、必ず粗利益30億円をやりきりたい。

■3ヶ年ビジョンを達成するために必要なこととは

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では3ヶ年ビジョンを達成する為に必要なことは何か?と言われたら、以下の3つだと私は考えています。

①起業家・フリーランスの支援領域では名実ともにトップレイヤーの会社になること
これまでは起業家、フリーランスという領域において時代の潮流に乗って事業も成長してきました。特にITプロパートナーズにおいてはこのコロナ渦においてもDXの波に乗れており、順調に成長しています。このマーケットはこれからが本番だと思いますし、ITプロ、人事プロのみならず、マーケや財務の領域などに広げて、業界で一番のプロフェッショナルプラットフォーマーになれるように成長させていきたいと思っています。

②新卒、中途の領域における自立支援をビジネスとして確立させること
一方で私たちが目指しているのは「起業家・フリーランス支援」だけではありません。Hajimariは「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」というビジョンをより多くの人に広めていく会社であり続けたい。そう思っています。
その為には新卒支援のinteeや中途採用支援のGraspyをはじめとした「社員で働く人達の自立支援」を拡大し、この領域でも影響力がある会社にならないといけません。働く人口で言えば、社員で働く方の方が圧倒的に多く、社員で働く人達が自立して生きていくことで、幸福な日本になっていくと思っているからです。
新卒支援のinteeはある程度形になってきたので、この3年で中途領域の自立支援をビジネスとして確立させます。

③最後にHajimariのメンバーが自立した人材が集まるチームとして完全にワークすること
粗利益が30億になれば売上は80〜100億。事業の数も本当に多くなっていきます。拠点も増えたりすることを考えると、リーダーとしてメンバーを率いて仕事が出来る人の数がたくさん必要になります。
そして人が増えていったとしても、「多くのメンバーが愚痴を言って環境のせいにするような会社」ではなく、「自分が選んだ道を、自分の力で正解にするという覚悟を持って働く」自立したメンバーの集まりにしないと3ヶ年ビジョンは実現出来ません。
そういったビジョンに共感してくれる人たちが集まり、互いに尊敬と感謝をしながら一枚岩で戦うチーム。そういうチームを作っていきたいです。

■3ヶ年ビジョンのその先

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この3ヶ年ビジョンをやり切ったその先には、「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」というビジョンを、より広範囲に広げていきたい。具体的には「自立した人材を増やす」事業と「純粋に人生の幸福度を高める」事業を展開していきたい。

自立した人材を増やす事業に関しては、

・小さい子供たちに色々な仕事があることを教えてあげて、彼らが仕事に対して夢を持つきっかけを作ったり、知識以外のパーソナルスキルを付けさせてあげるような事業
・シニアの人たちが引退後も働ける環境を用意してあげて、イキイキと生活できるようにしてあげる事業
・仕事が面白くないと感じている人に対して、マインドセットを向上させ、悩みブレーキを外してあげられるような事業
・自分が新しいチャレンジに悩んでいる時に、知見のある先輩から話を聴けるようなプラットフォーム事業
・海外の生まれた環境が悪く、まったくチャンスがない人たちから、天才を発掘して、グローバルに活躍させていく事業

などなど、より多くのレイヤーの自立を支えていくような事業をやっていきたいと思っています。

また、純粋に人生の幸福度を高めるような事業に関してはまだ会社としては未着手ですが、「花」や「アート」「自分の好きな洋服」「自分の好きな食事」「家族との幸せな時間の創出」「資産形成」のような、それ事態が自分の幸福度を高めてくれるような事業を展開していきたいと考えています。

■みんなへの想い

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最後にここまで一緒にやってきてくれたみんなへの感謝と、みんなにどうなっていって欲しいのかについて書きたいと思います。

まず創業から5年、会社がこうやって成長出来ているのは、いつも頑張ってくれているみんなのおかげだと心から思っています。そして、自分たちが目指すところに向かって一致団結して挑戦していく日々はかけがいのないものであり、毎日が本当に幸せだと思えています。ありがとう。

そしていつも伝えていることではありますが、毎日一緒に頑張っている皆に対して思っていることは、誰の人生でもない、皆の人生です。絶対に幸せになってほしい。自分の力で幸せを掴んでほしい。

そしてその為には、自分が選んだHajimariという道を、自分の力で正解にしていってほしい。もちろん課題や不満に思うこともいっぱいあると思います。でも誰かがそれを変えてくれるわけじゃない。

自分の力で一つ一つ解決をして、皆の力で、自分たちが作った会社が良い会社だと誇れるようにしていくことが、目指していくところだと思うし、そういう日々を積み重ねることで、結果として皆の人生が幸せな人生になっていくと私は思っています。

3年で粗利益30億円、必ずやったりましょう!


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