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短歌「どこかに」

ケア終えて宿題せむとする子等もこの春灯のどこかにあるらむ

 春の灯ということばから夕食を囲む家族の上に灯る明かりをイメージすると少し前に綴った。だが、もちろん春灯がそんな微笑ましい場面ばかりを照らしている訳ではない。

 昨日のNHKの番組「あさイチ」のテーマは「介護経験者1000人の声」というものだった。そこに登場したアナウンサーやタレントのお話を視聴して、この方々もそうだったのかと、改めて家族のケアをしている人の多いことを実感した。大人に、「この方もそうだったのか……」という人がいるのと同様、子どもにも「この子がそうだったのか……」という子がいるに違いない。

「これから宿題をする子もいるんだろうな」と思いながら眠りにつくことが時々ある。

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