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「“LOVE&POWER”愛も力も大事」コーチングスクール体験談 Vol.3 ひろ

宇田川寛和
はぐくむコーチングスクールBasic 3期、Step up1期参加。
97年東京生まれ。新卒でWebマーケティングのベンチャーに入社するも、3ヶ月で退職。
2019年9月より(株)ガイアックスにジョイン。現在は社内コーチ、ライターを務めつつ「社内コーチコミュニティ」を運営。個人でスパイスカレーの教室「アパナマサラ」を主催。好きな映画は『シェフ』。

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はぐくむコーチングスクールで学ぶ人へのインタビューを通して、はぐくむコーチングスクールの魅力に迫る企画第三弾。今回話を伺ったひろは、自身がパワフルにさまざまな活動に打ち込んできたからこそ、自分の声に耳を傾けることも、相手の話を聴くことも苦手だったといいます。そんな彼は、コーチングスクールを通して「聴く」ことに向き合い、人にも自分自身にも共感できるようになったことで、より多様な人間関係を築けるようになったそう。パワフルでアップテンポに生きるビジネスマンのコーチングをする中で、「ときにゆっくりと自分の声に耳を傾けてこそ、本当に高い山に登れる」という信念を持って向き合えているとのこと。はたして彼は、どのように「聴く」ことができるようになったのかーーどうぞその目でお確かめください。

「言っちゃった、ごめんなさい」

ーーコーチングを学んだきっかけは?

ひとつは、もともと人の話を聴くのが本当に苦手だったこと。相手の言葉に「何言ってんの?よくわかんないこと言うなよ」と反応的で傷つけてばかりで、あとから心の中で「言っちゃった、ごめんなさい」とつぶやいてた。そういうことが野球部や友人との間でたくさんあったんだよね。本当は傷つけたくなんかなくて、素直に自分の思ってることを伝えたいし、相手の思ってることも聴きたい。そのために、コーチングのスキルが役立つと思った。

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“本当に”やりたいことで生きる人に

もうひとつは、「やりたいこと」ではなくて「“本当に”やりたいこと」に向かって素直に生きることを体現するため。LDSの中でコーチング的なアプローチを受ける中で気がついたのは、やりたいことはやっているけど、“本当に”やりたいことは「こわいから」「やらない方がいい」と理由をつけてやっていなかったこと。LDSで本当の願いに気づいて、少しずつシフトしていきたいと思った。「”本当”にやりたいこと」を選べる人を増やすことも自分の願いだと気づいた時、コーチという仕事は自分の願いを体現するものだと思い、触れてみようと思った。

“LOVE&POWER”愛も力も大事

ーーはぐくむコーチングスクールで学んでよかったところは?

まず、はぐくむコーチングが大事にする「“脱”最短最速思考」を実践する中で、「未来に向かって行動することだけが正しい」という価値観からシフトして、「行動するのも、立ち止まって自分を見つめ直すのもどちらも大事だよね」と思えるようになったことで、周りの人に対してより多角的な関わり方ができるようになった。はぐくむでは、過去の経験によって形成された自分の価値観から未来を描くことで、その人自身の個性がより発揮されると捉えてるからこそ、過去と未来どっちも大切にしてるんだよね。だから、自分の中にあったキング牧師の“LOVE&POWER”(愛なき力は暴力だ。力なき愛は無力だ)っていう言葉がそこに呼応して、「愛も力も両方大事にできるんだ」と感じられたのがすごくよかった。だからこそ、今はクライアントに対して「愛をもって受け止め、力を信じて背中を押す」ことを大事にできている。

「良い」「悪い」ジャッジからの脱却

もうひとつは、コーチである自分自身のセッションに対する恐れがなくなった。それは、「悪い質問なんてない」ということをコーチングスクールに通う中で実感できたからだと思う。印象に残っているのは、「質問が悪いのではなく、ただそれが機能しなかっただけ」という言葉。コーチとしてのレベルを高めていく必要がある一方で、コーチングの結果は自分のスキルだけで決まるわけではなく、相手の状態や相手との関係性など、すべてが影響し合った上で目の前のことが起こっている。「悪い」っていうと自分にベクトルが向いて自分を責めたり、「良いじゃん」ってなってもそれで満足しがちだったけど、今は前提として自分と世界とのつながりを感じられるようになったからこそ、あらゆることを「未来に活かす」という視点で捉えられるようになった

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ジャッジを手放した先に、共感が生まれた

ーー実際にはぐくむコーチングを学んで起こった変化は?

まず、いかに自分が人の話を聴いていなかったかを改めて実感できた。もともと「良い」「悪い」の価値観が強く根付いてたからこそ、相手の言葉を自分の中でジャッジして、まっすぐに受け取れなかった。それは相手とのコミュニケーションだけではなくて、自分自身の中に出てくる感情も同じように抑えつけてたということにも気づけた。最初は「うーーーん」ってなりながらも、相手の言葉を待って、ゆっくり聴いてみたり、その中で自分の中に沸き起こっている声にも耳を傾けてみた。「こいつはこうだな」「あいつはああだな」って、いろんな声。「あ、いるな」って。「おれってやっぱ人に対してあれこれ思っちゃってるんだな」ということを、コーチングの練習の中で再認識できた。そういう感覚をあらためて味わうのは苦しかったけど、少しずつ「この人はこうだからこうなんだね」と相手を理解していくと、「それだったらそうだよな、痛いわな、それ」と徐々に共感できるようになって、自分も人も許せるようになった

関わる人が増えて、世界が鮮やかになった

そこから、話したり関われる人が増えたことも大きな変化だった。LDS当時の僕だったら、くるみとも会話できてなかったと思う(くるみ、苦笑)。正直、はぐくむコーチングスクールのメンバーの半分以上とは「なんだこいつ」って感じで、「頭悪いな」とか「何言ってるかわかんない」という声が自分の中から聴こえていた。
でも、どんな人に対してもまずは「聴いてみよう」と思って聴いてみたことで、「いろんな人がいるんだな」と思えたし、聴けば聴くほどその人のいろんなものが見えて、面白いと思うようになったし関われる人の幅が広がった。そこから出会いが起こって、コーチとして働けてもいるし、自分のカレー教室もできてると思っている。関わりの幅が広がってくことの可能性を実感してる。

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人生もコーチングも楽しいもの

また、最後の1 Day合宿を通して、「コーチングは楽しいものなんだ」という言葉が非常に心に残っている。もともと、可能性の最大化のためには「苦しみに向き合う」とか「艱難辛苦」とか「ストレッチなアクションをする」ということが必要だと思っていた。でも、前提として人生は楽しいし、セッションも楽しくなればなるほどいいよなって思うようになった。ただ畳み掛けて「お前は本当はどうしたいんだ」ばっかりだと苦しい浮き沈みはあっても、総じて「楽しかったな」「やっててよかったな」って思えるのがやっぱり大事だよなって気づけた。

コーチの願いが最後に出る

最後に、「コーチが何を願ってるか」が一番大事だと実感できたこと。何を問いかけるか、フィードバックをするかといった一個一個のスキルではなくて、「コーチが本当に願ってること」がセッションの結果を左右すると。特に質問しなくてもクライアントの中で変化が起こるようなセッションをたくさん経験する中で、コーチの中に強く願っていることがあるからこそ起こったことだと何度も体感することができた。「スタンスが大事」っていうのは、本当にそうなんだよなあ。全部が全部自分が体験したことでないと届かないわけではないけど、自分が経験したこととか痛みや感情などが、あればあるほど届くものが多いなと思う。

ーーたしかに。だからこそ、不快な経験や感情も、クライアントと向き合う際の糧になると思えばポジティブに捉えられそうだね。

パワフルな人に、愛と願いを注入する

ーーこれから、どんなコーチとして生きていきたい?

ひとつは、ガイアックスという会社の社内専属(社員向け)コーチとしての活動。コーチングを必要とする人はたくさんいるけど、特に自分の原体験と重なるような、パワフルだからこそ力を発揮し続けるために何かを抑えていたり、まだ見えてない自分がたくさんいる時に、自分自身を見つめて問い直すことで、よりなりたい自分になれたり、成果を出していくお手伝いがしたい
他にも、ガイアックスでコーチングを取り入れたカルチャーを発信していくことが「企業文化にコーチングを取り入れるのっていいな」と思ってもらえるきっかけになり、ゆくゆくはコーチングが日本の文化に浸透していってほしいと思う。
「おいしいごはんを食べる」とか「ヨガをする」とか、身体を整えるのは当たり前だけど、心や感情っていう見えないものを整えることも、同じくらい当たり前になってほしい。それは、なりたい自分になった上で成果を出すことが世界を良くするためにも必要だと思ってるから、ガイアックスから始めて、さらに多くの人たちが自分を見つめ直す時間を使うのが当たり前になる社会を作っていきたい

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小さくても「“本当に”やりたいこと」で生きるサポート

もうひとつは、「小商い(小さく自分が好きなことを仕事にすること)」を自分自身がやっていくと同時に、小商いをして生きる人をサポートをしていこうと思ってる。好きなことがあっても、「どう形にしていこう」とか「どうしたら商いに自分らしさが出るだろう」とか、「商いを通して喜びを感じられるだろう」ということにぶつかりながらも、一緒に進んでいきたい。その中で、クリエイティブやマーケティング的な専門領域もサポートしつつ、傾聴を大切にするコーチとして伴走していきたい。

ーー「“本当に”やりたいことで生きる」という自身の決意から始まって、そうやって生きる人のサポートもひろならではの形で実現してるんだね!

立ち止まる安心感を

ーー最後に、これからひろと関わるクライアントに向けてメッセージをお願いします!

コーチングを通して、立ち止まって自分のいろんな部分を見るのはすごく怖いことだと思います。時には心の中のどす黒いものが見えて、体調を崩したり、今までのパワーが出なくなることもあります。だから「見たくない」「立ち止まりたくない」という気持ちが生まれるはず。でも、“本当に“ありたい姿や可能性の最大化という長期的な視点に立ってみると、抑えて見ないようにしている自分にこそ大事なものがある。だからこそ、一瞬しんどくなったりエネルギーが出なくなっても、ぐっとこらえて、ゆっくり高い山を登れたらいいですよね。たまに早く山を登るのも大事だけど、ゆっくり山を登ることの良さや感動も味わえるようになったら面白いな。立ち止まる安心感を自分が与えられたらいいな、一緒に作れたらいいなって思ってます。

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