見出し画像

【萩人図鑑Vol.6】河津梨香さん

「萩人図鑑」は萩の面白い人を紹介するコンテンツです


今回の萩人図鑑は記念号!
区切りの良い数字でないのに、何が「記念」なのかというと、
じつはこの【萩人図鑑】始まって以来、男性にしかインタビューができておらず…
今回6人目にして、はじめて萩にお住まいの女性にお話が聞けたんです👂
性別、年齢問わず、萩には活躍されている方がいる。
そんなことが実感できる記事になっています!
お楽しみあれ~!


萩を代表するイチゴ農家となった榎谷さんのハウスでいちご狩り (1)

プロフィール
名前:河津梨香(コウツリカ)
身長:153cm
出身:山口県上関町
生息地:むつみ地域・酒蔵
口癖:そうなんよ~あるんよ~
河津さんの推しポイント👍
「夢を追い続けるパッションの持主」
萩に来た経緯
中学生の頃から記事をかくことに興味があった河津さん。
大学卒業後、その夢を叶えて出版社に。
その後、新聞社で中山間地域の方々を取材していくなかで、
「地域と直接的に関わりたい」という思いが膨らんだといいます。
その思いを叶えるべく、地域おこし協力隊の制度をつかって萩へ。


インタビューをとおして、河津さんの夢を追う熱。萩の人を想う熱。日本酒を想う熱。そして、家族を思う熱...。
そんな河津さんの「パッション」をコレデモカァというほどに浴びました。
さらに現在の河津さんの活動は、かつてからの夢、ライター。さらに今は、「地域に入り込む」という、お仕事をされるなかで気づかれた夢を追いながら活動されています。
河津さんのこういったところに私たちは惹かれてしまったわけです…♡

情熱を原動力に、夢に向かって走り続けている河津さん。
みなさん、もっと詳しく知りたくなっちゃいましたよねっ(^^)
今回の記事も、地域おこし協力隊時代に、現在の活動...そして今後の展望まで、みっちり詰まっておりますので、ご堪能ください~✨

みなちゃんがカワイイ

インタビュー中は終始、こんな雰囲気で。
ミナちゃん(河津さんの娘さん)最強🌸


萩での活動

地域おこし協力隊時代

河津:
「地域に密にかかわりたい」「課題のあるところで力になりたい」という思いから、38歳で地域おこし協力隊になりました。
可能性に溢れている...という年齢ではなかったので、
高齢者にたいして自分の将来を重ねながら、背中を見ながら関わっていこうと思っていましたね。
「人生の先輩方のことを知って、もっと学びたい!」という気持ちが強かったです。
当時、今の旦那さんがやっていた農泊事業が、まさに地域の方との関係性を築けるお仕事で。その場をきっかけに地域に入らせてもらいました。

萩隊の心の声 ※以下萩隊(地域おこし協力隊の期間中に出会って結婚...憧れちゃうなぁ~✨38歳での地域おこし協力隊チャレンジ。また立場や地域への思いが若い人とは違って良いなぁ(^^))

河津:
私たちは、萩市の地域おこし協力隊第1号で、今と違ってミッション制※1ではありませんでした。旦那は例外でしたが(笑)

※1
地域おこし協力隊のひとつのあり方。
ミッション制は、「萩の食をPRする」など、地域おこし協力隊就任時にあらかじめ目的(ミッション)が与えられて、それを達成することを目標に任期中の活動をおこなう。

さっきも言ったように、「地域に入っていきたい」という思いを胸に協力隊になったのですが、
前職の関係で「広報課」に派遣されてしまい(笑)
「萩の魅力を発信すること」が自分に求められていると自覚して、活動していましたね。

萩隊(たしかに、市としては河津さんの経歴をみたら広報を頼みたくなっちゃうよなぁ~笑それにしても、当初の目的と違うのに与えられたお仕事をこなしていた河津さん...すごすぎる...!)

河津さんインタビュー2

噂をすれば...ご本人様(旦那様)のご登場
萩隊一同、「そこから~⁉」と腰を抜かしました


現在の活動
まず、「農漁村」を舞台にした河津さんの活動を2つ紹介します✨

農泊事業(萩市ふるさとツーリズム推進協議会)の事務局運営
都市部学生の体験学習や団体研修&インバウンドのFarmStay受け入れをしている事業


河津:
旦那さんが元々やっていた農泊事業の運営を今も引き続きおこなっています。
もともと農泊は農漁村での受け入れが多いのですが、農漁村は一次産業がメインで、高齢化率が高いのが現状で。
そこで萩市でも、「高齢者が稼げる事業をしよう」という思いのもと、立ち上げられました。

萩の高齢の方々は、「萩のために貢献したい」という強い思いを持ちつつ、稼ぐことにたいして申し訳なさを感じているので、
しっかりと「稼ぐことが地域活性化につながる」ということを伝えて、運営をしていますね。

画像7

画像12


②はぎまえ698 合同会社
萩の暮らしや風土、人との出会いを楽しむ体験プログラムやツアーの企画・運営をしている


河津:
協力隊時代に立ち上げた会社です。さっきのふるさとツーリズム事業(略して”ふるツー”)とやっている内容自体は似ていますが、
こちらは、自分たちの生計を立てるためにやっているという側面が強いですね(笑)

萩隊(どちらも旦那さんと今もやられている事業....ステキだぁ。いかに稼ぐことが地域にとっても社会にでた人間にとっても大事か。勉強になる。)

河津:
最近では、「FURUSATOサイクリング」の企画をしました。今年の春からスタートした「日本酒ツアー」です(^^)

画像8

河津:
むつみ地域を舞台に、日本酒のAtoZがわかる内容になっています。私の日本酒好きが前面に出ているツアーですネ(笑)
元はインバウンド用だったので、現地域おこし協力隊のアッキー(秋山さん、前々回の「萩隊在レポート」参照)に英語ガイドをお願いしています。

河津:
余談ですが、萩のお酒が「GI萩」を獲得したんですよ~(^^)
「酒米」から地元で育てないと獲得できない資格なので、これはスゴイことなんです。
日本でも数少ない酒米を磨く(削る)施設が萩、しかもむつみ地域にできまして。ここもツアーの立ち寄りスポットの一つになっているので、ぜひぜひ!

画像12

萩隊(河津さんの日本酒を語るときの前のめりぐあい、惹かれちゃうなぁ~✨飲む専だけど、日本酒が好きな私。サイクリング今年中に行く、絶対。)


続けて、河津さん含む移住者ガールズの活動を2つご紹介します👍

③つぎはぎ編集部
2018年から、リトルプレス『つぎはぎ』、2020年からは萩市から委託されて、萩のふるさと情報誌『はぎのね』の制作もおこなっている。

河津:
これも協力隊のときから続けている活動で、移住者4人でやっています。
メディアで発信していくうえで、外の視点は大事だと思っていて。
私たちが発信したいのは、「萩の暮らし」なんです。
表面だけではわからない「暮らし」に焦点をあてて、魅力を発信していこうという思いがあります。
もともとビジネス目的で始まったわけではなく、「思い」が原動力。
そんな編集部なので、思いの強さゆえに、議論が白熱することもあったり...なかったり...(笑)

創刊イベント

【つぎはぎ創刊イベントでの一枚】

河津:
協力隊時は年2回の出版で、今は年に1回のペースで出すようにしているので、ぜひぜひチェックしてみてください~!デジタル版もございます(^^)

市からの委託で『はぎのね』という情報誌も制作しているので、そちらもご覧ください✨

https://tsugihagi.info/haginone6/


④発酵ユニット Marble
八千代酒造の5代目・蒲久美子さん、新進気鋭の農家ミノルファーム の細田実さんと仁美さん、つぎはぎ農園の石田洋子さん、そして河津さんの5人で2018年から活動する発酵好きユニット。
それぞれの専門フィールドや地域資源を生かし、フードサイクルにも取り組んでいる。

/ 1月23日、受入家庭さんが結成した 発酵ユニット【Marble】が、 むつみ地域の酒蔵よりオンラインで登場。 酒粕の漬け床ワークショップもやります! \ この数日は、萩も雪三昧。あちこち除雪車が大活躍です。 豪雪を誇るむつみ地域...

Posted by 萩市ふるさとツーリズム推進協議会 on Sunday, January 10, 2021

河津:
ズバリ、発酵好きが集まってできたユニットですね(笑)
テーマは「発酵」で、私は編集・ライター担当。
オリジナルレシピの開発、イベントでのオリジナル商品の販売などをしています。最近ではオンラインの酒蔵ツアーにも顔を出したりしました。


萩の魅力

河津:
「人」ですかね~。
この人たちがいるから、中山間地域に惹かれているのだと感じています。
色々な中山間地域に行ってきたなかでも、
こんなにまっすぐで、素直に、あたたかく、接してくれた人たちは萩が初めてだったんです。
元々ゆかりのなかった私たちに、ここまで良くしてくれるんだという...
んもう、死ぬまでに恩返しできないくらい!(笑)
「こんなに素直なんだ~」と驚くことばかりで。
風呂敷を広げることもしないし、良いも悪いも素直に伝えてくる。
だから、こっちも言いやすいんですよね~。
言われた言葉の裏が無くって。だから、カワイイよね~(^^)

農泊の受入家庭さん。七五三で着物を着せてくれて祖父母がわりにお参り

【河津さんファミリー&農泊の受入家庭さんで七五三のお参り】
(着物の着つけもしてくださったそうです✨)

萩隊(わ!か!る!と大共感です...!私も地域に惹かれている一番の理由がコレな気がしています。おせっかい×素直な人たちがいるから、その地域に帰りたくなる。何かしたくなる。そう思っています☺

河津:
あとは...
萩には美味しいものが多いといいますが、それは生産者の現場がみえているからだと思っていて。誰がどうやって作っているのかがわかる。
そんな都会ではたどり着けない食べ物の「ルーツ」が萩だと簡単にわかるのが魅力ですね。
とくに好きなのは、ここまでの話的には「日本酒」と答えるべきですよね(笑)
萩の人達たちを見習って、「素直」にいうと...
でも、やっぱり、プライベートでのテーマが「発酵」なので、やっぱり「日本酒」かなぁ~。あとは「味噌」もイチオシですよ✨

「GI萩」記念6蔵限定セット2

木間(こま)の味噌


今後について

河津:
萩に来る前と今では180度生活が変わって。
萩に来る前は、仕事ばかりだったから生活の9割が仕事だったの(笑)
そんな生活を変えたい!と思って萩に来たから、今は萩にすごく満足しているし、やりたかった暮らしができているんです。
だからこそ、今後も今のような生活がしたいですね~

あとは、期待している答えとは離れてしまうかもしれないけど、
一番は萩での子育て。子どものことについて考えることが多いので、やはり子育てをこれからはしっかりとやっていきたいですね。

萩を代表するイチゴ農家となった榎谷さんのハウスでいちご狩り


最後にひとこと

河津:
まずね、みんなからインタビューを受けている状況が不思議なんですよ~(笑)

...みんなはどう??

萩隊(えっっ!!!まさかの展開(笑))

河津:
純粋に聞きたいことなんだけど...
ここまでインタビューとかを続けてきて、萩への思いが変わったりしたの~?萩に来て課題だと思ったところはあるの~?

萩声(さすがライターさん...みるみる間に逆質問攻めをされました(笑)
改めて、この縛りの無いコーナー良いなぁ!この自由さが萩人の個性を引き出すなぁとシメシメ(^^)
五味は「ふるさと」として、稲葉は「家族のような人がいる場」として、私は「今の自分を形作っている場」として、それぞれ萩をとらえていました。
萩にたいして考えていることを萩隊のなかで改めて確認できて良かったです👍それにしても、河津さん。恐るべし。(笑))

画像3

そんな掟破りな河津さんの逆質問中に、お風呂上りのミナちゃんが登場!笑最後の最後まで場をあたため続けてくれました(^^)
今回の「MVP」でございます🏆

編集後記

みなさん、今回も楽しんでいただけたでしょうか(^^)
今までにないアットホームすぎる雰囲気のなか、
言葉一つひとつを丁寧に紡ぎ出してくれた河津さん、ありがとうございました!
後のやり取りで「私は表に立つようなフロントマンに向いていない」とおっしゃっていたのですが、そんなこと無いですよね~👍
夢や理想の暮らしを追い続けて、人生の舵を自分できっている河津さんは誰がどう見ても主役そのものです。素敵だぁ。

さぁさぁ!まだまだ河津さんについて語りたいですが、
そろそろ次回の萩人図鑑の告知のお時間です!
つぎに紹介する萩人は...
今回の記事にも一瞬登場していて、じつは萩滞在レポートでも既出な
あ〇やまさんです。
…もうバレてしまったかな(^^) 何はともあれ、お楽しみにっ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?