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「なりたいもの」ではなく《やりたいこと》を見つけるべき理由

こんにちは、はぎさんです。

よく、子どもに「将来なりたいものは?」と親が聞くことがあります。

しかし、この質問はこれからの時代、あまり良い質問とは言えないでしょう。

これからの時代質問すべきなのは「今、何をやっていて楽しい?」ということです。

その理由を、これから《やりたいこと》と「なりたいもの」の違いで説明していきます。

出典は最初の投稿同様、八木仁平さん著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(KADOKAWA)』です。

「なりたいもの」ではなく《やりたいこと》を見つけるべき理由。

「プロ野球選手になりたい!」「アイドルになりたい!」「宇宙飛行士になりたい!」とよく子どもが将来なりたいものを挙げることがあります。

なぜ、このように「なりたいもの」を考えることがお勧めできないかというと、次の理由があるからです。

理由1.「なりたいもの」を考えると仕事のイメージに飛びついてしまうから。

例えば、YouTuberは今や子どもたちの「なりたいものランキング」でも上位の職業です。
多くの人から注目をされて人気のあるYouTuberに子どもたちは憧れています

しかし、実際のYouTuberの仕事は、動画の撮影以外にも、動画のネタ探しや企画、撮影した動画の編集など多岐に渡っています。

そうした「見えない仕事」も苦にならずに継続できる人がYouTuberとして成功しています。

他にも、プロ野球選手しかり、アイドルや歌手しかり、表のキラキラしたイメージでしか仕事を捉えられていないと、仮になれたとしても「裏側の」大変な仕事に苦労することでしょう。

一方、《やりたいこと》を考える時はYouTuberの例で言うと、「ネタ探し」「企画」「動画編集」など仕事の内容に目が行くと思います。
これらの作業が好きだとしたら、YouTuberという職業は楽しいものとなると思います。

また、「なりたいもの」は子どもが社会に出る頃には仕事として無くなっている可能性も十分あります。
これは子どもに限らず大人の職業選択においても同様です。

だから、これからの時代、子どもに聞くべき質問は「将来なりたいものは何?」ではなく、「今、何をやっている時が一番楽しい?」ということなのてす。

『せかやり』著者の八木さんも「憧れで仕事を選ぶな」という趣旨のツイートをされています。

また、NiziUのプロデューサーとして有名なJ.Y.Parkさんもオーディションの時に次のような言葉を掛けたようです。

「職業は夢ではない。職業の先にある実現したいことが夢で、職業はそれを達成するための手段に過ぎない。職業が夢になってしまうと、その夢を叶えた時に虚しさが訪れ、叶えられなかった時に劣等感に苛まれる」

このことからも、「なりたいもの」という職業名ではなく、あくまでも《やりたいこと》、つまり自分の《好きなこと》と《得意なこと》を掛け合わせたものを追求すべきなのです。

理由2. 「なりたいもの」を考えると実現手段が限られてしまうから。

例えば、「アイドルになりたい!」となりたいものを考えた場合、オーディションやスカウトを受けるといった既存のルートしか見えなくなってしまいます。
もし、何回もオーディションを受けても落ち続けてスカウトもまともに受けられなかったとしたら、アイドルという「なりたいもの」を諦めてしまうでしょう。

これが、自分の《やりたいこと》が明確であれば、「歌に自信があるので歌を通してファンに感動を与えたい」「演じることでファンに感動を与えたい」など具体的な《やりたいこと》が出てくるでしょう。

そして、《やりたいこと》が明確であれば仮に「アイドル」という「なりたいもの」になれなかったとしても、違う道に挑戦することができます。

「歌を通して感動を与えたい」ことが《やりたいこと》であれば、YouTubeで「歌ってみた」動画を上げるという方法も考えられます。
「演じることで感動を与えたい」ことが《やりたいこと》であれば、「テーマパークのステージの演者になる」という違う道も考えられます。

このように、「アイドル」という「なりたいもの」になれなかったとしても、《やりたいこと》が明確であれば仮に1つのルートがダメだったとしても、他のルートで諦めずに挑戦することができるのです。

「なりたいもの(職業名)」は、その職業で成果を出せる可能性がなければ諦めた方が良いです。可能性が無いところでエネルギーと時間を消耗してしまっては勿体ないからです。
しかし、《やりたいこと》は実現するための方法が必ずどこかにあるので、諦めずにやるべきです。

私見:アイドルはなるものではなく、「するもの」

「なりたいもの」の例でアイドルを挙げましたが、ここでは私見を述べたいと思います。

アイドルは「なりたいもの」と挙げましたが、私は正確には「するもの」だと考えます。

正直なところ「アイドル」と自分から名乗ればアイドルに「なる」ことはできると思います。

しかし、そこに中身が伴っていないと「あなたは何を《やっている》人なのか?」と疑問に持ちませんか?

歌唱やダンス、日々のブログやメッセージ更新、イベント参加などアイドルとして「やるべきこと」が最低限「アイドルをする」ことに必要なことだと思いますが、トップのアイドルとして活躍するにはこれに加えて《やりたいこと》が必要だと思います。

執筆当時の2021年末にグループを卒業してしまいますが、乃木坂46の生田絵梨花さんは4歳の時からピアノを習い、6歳の頃からミュージカル女優を目指していました。

グループ在籍時からその時から培った本領を発揮してピアノ弾き語りを披露したり、更には外仕事で「レ・ミゼラブル」を始め数々のミュージカルに出演したりました。
演劇の賞である菊田一夫演劇賞を受賞するなど、一般的なアイドルの枠を越えて活躍してきました。

また、日向坂46の影山優佳さんは、子どもの頃からサッカーをやっていて、審判の資格まで取得しています。

サッカー好きが高じて、ブログで「影山優佳のWE LOVE Jリーグ」と称して国内のチームの紹介をしています。
更にサッカー番組の「FOOT×BRAIN」(テレビ東京系)に出演し戦術の批評もしており、その実力はサッカー解説者も舌を巻くほどです。

このように、アイドルで活躍の場を広げられる人は、普段のアイドル活動に加えて自分の《好きなこと》や《得意なこと》を活かして《やりたいこと》をやっている人だと思います。

《やりたいこと》をやっている人ほど活躍しているという現実からも、アイドルというものは「なるもの」(状態:Being)ではなく、やるべきことをした上で自分の《やりたいこと》をやる「するもの」(行動:Doing)だと言えるでしょう。

《やりたいこと》を実現するには?

ちなみに《やりたいこと》を実現するには、他人や世の中に向って「宣言」することが有効です。

同じく日向坂46でずば抜けた運動能力を持つ「猫」こと、東村芽依さんは「SASUKE」に出たいといっていました。

すると、この記事を書いているその日(2021年12月28日)のSASUKEに本当に出演することが決まりました。
(但し、結果は1stステージの途中でリタイアとなってしまいましたが……)

私の《やりたいこと》は、架空の世界を作ってそこに妄想鉄道を作って鉄道の桃源郷を作りたいですね。
そこで合理性とは真逆の面白さを存分に感じることができる世界を作りたいです。

今回はここら辺でお開きとさせて頂きます。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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