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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2023年7月の記事一覧

誰のために教えを活かすか

ここ最近世間を騒がせている中古車販売の会社があります。(2023年7月現在) 聞けば、修理料金を嵩増しするために靴下にゴルフボールを入れてお客様から預かった車を更に傷つけているとかいないとか。 そして、謝罪した社長は「ゴルフを愛する人を冒とくしている」とコメントしていましたが、ネット上では「そこじゃないだろう」と総ツッコミされていました。 また、買い取り依頼したお客様からの声では、査定額が一番高いから買い取ってもらったものの、後から「新たに傷が見つかったから」と買い取り

部下が上司に白けるとき

今回は、上司からすると少し辛辣な内容となっているかもしれません。 これまでの経験から、上司に対して「これはないな」と思うような場面においては必ず二つの要素のうちのいずれかがありました。 二つの要素とは「金」と「保身」です。 お金については、まあ端的に言ってしまいますと「ケチ」かどうか、ということですよね。 別に毎回毎回飲み会のたびに沢山払ってくれなくてもいいのです。 問題は支払い方がスマートかどうかという点。 部下たちの記憶にしっかりと焼き付いてしまうのは、支払い

その空気を醸し出すのは誰か

前回のコラムでは、新人スタッフであれ認知症当事者であれ、既に不安を抱えている相手に対しては、その不安を増長させるのではなく、少しでも軽減させてあげるような関わり方が上長や周囲の人たちには必要、という話をしました。 これは、ここ最近良く言われている「心理的安全性」というキーワードに当たるものなのですが、単なるお題目になってしまっていても意味がないのですよね。 よく会議でも見かける光景なのですが、これまでも何か発言をすると、皆の前で上長に否定されたり叱責されたりする場面が多く

相手に不安を与えない

拠点が沢山ありますと、やはりそれぞれ特色というか違いが出ます。 そして、その違いの一番の要因となるのは上司の在り方です。 もっと言うと、上司としての部下への向き合い方や関わり方の違いが、そのまま「スタッフの職場定着率」の差として出ます。 そして、向き合い方や関わり方の何が違うかと言いますと、結局は「自分本位」か「相手本位」かの違いなのだと思っています。 例えば、転職先の業界自体は初めてではなかったとしても、これから新たに勤める職場ではあるわけですから、入社時は必然的に

【まとめ】 環境整備の徹底

ここ最近、シリーズとして連続投稿してきた「環境整備の徹底」について、まとめておこうと思います。 「気づきの感性」を養うことでサービスの質に差をつけたければ、「環境整備」の考え方を身につけて実践していくことで、環境は必ずより良く変化していきます!! 環境は心のあらわれ 考え方の比較 行動が環境をつくる 整理と整頓 ものを磨き込む 安全について 衛生について いつも読んでくださいまして、ありがとうございます。

環境整備の徹底⑥ 安全について

ここのところシリーズで書き続けてまいりました「環境整備」について、あともう少しお付き合いください。 「環境は心のあらわれ」と何度も申し上げてきましたが、この言葉をそのまま組織の状況に当てはめてみますと、営業所の環境というのは、そこの拠点長の心が反映されたものであり、会社の環境というのは、社長の心の在り方が反映されたものということが言えます。 ですから、「正しい行動をする」という環境整備の実践を誰よりもまず率先して行わないといけないのはリーダーなのですよね。 イエローハッ

環境整備の徹底⑤ ものを磨き込む

しばらく続いている「環境整備」について、引き続きお付き合いのほどお願いいたします。 環境整備は座学ではなく実践です。 正しい行動を実践することで正しい環境を得る、そしてその体験を通して正しい価値観を身につけていくことが目的です。 今回は、実践のひとつである「ものを磨くこと」について。 拠点において、この実践をする意味としましては、気づきは比較から生じるとこれまで述べてきましたことからも、事務所の本来の正しい姿を知っておくことが、事務所の乱れに気づくベースとなるからです

環境整備の徹底④ 整理と整頓

「環境整備」の考え方について連投して投稿しておりますが、もう少しお付き合いください。 前回までは、 その人の考え方が行動に反映し、その行動の積み重ねが環境に反映するということ 正しいイメージ(理想の姿)を持っておくことで、今の状態が良いか悪いか気づくことができる(環境についても、自分の在り方についても) とにかく正しい行動をとらないと、正しい結果(環境)は得られない という話をしてまいりました。 そして、環境整備とは実践ですから、こうやって読んだり話を聞いたりする

環境整備の徹底③ 行動が環境をつくる

前回のコラムでは、気づきとは比較から生じるという話をしました。 汚い部屋に住んでいる人は、本来の部屋の状況が分からないため、それまで部屋になかった新たなゴミの存在に気づくことができないということです。 また気づきというのは環境面だけではなくて考え方にも同じことが言えて、「理想の自分」や「成りたい自分」「在りたい自分」のイメージを持っておくことで、今現在の自分との比較が可能となり、その気づきが自身の成長につながるという話で、これが環境整備の基本の考え方なわけです。 それで

環境整備の徹底② 考え方の比較

「環境整備の徹底」についての話の続きとなります。 前回、気づきとは比較から生じるものと述べさせていただきました。 そして、この比較というのは物理的な環境について言えることだけではなくて、「考え方」にも当てはめることが可能です。 「考え方」というのは言い方を変えますと「思想」とか「価値観」のこと。 そして、この思想や価値観の場合は、「正しい」とか「誤った」という側面よりも「高い次元」か「低い次元」かというレベル感で表現することができます。 では、高い次元の価値観とは何

環境整備の徹底① 環境は心のあらわれ

これまで何度となく当社の方針のひとつである「環境整備の徹底」についてはこのコラムで触れてまいりましたが、ネタの小出し的な触れ方でしたので、ここであらためてじっくりと、入社されたスタッフにいつも説明している形で触れていきたいと思います。 長くなりそうでしたら、複数章に渡って紹介しますので、どうぞお付き合いください。 「環境整備」というのは、もともと当社の創業者が師事した経営コンサルタントの一倉定先生の教えにあるものです。 一倉先生は、「環境整備こそ、すべての活動の原点であ