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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2022年3月の記事一覧

毎日noteの配信をストップします。

15年間、グループ会社の地域運営会社の代表を複数社に渡って勤めてまいりましたが、この度、4月より異動することとなりました。 これまでここで書き綴ってきたコラムの内容は、取引先の関係機関や拠点の所長たちに向けて、会社の考え方、経営の姿勢を知ってもらうためのものでもありました。 毎日発信することができたのは、読んでくださっていた皆様のおかげだと感謝しております。 これからは立場が変わりますので、果たしてどのような形で再び情報発信をしていくか、今はまだ暗中模索の状況ですが、こ

正しい言葉遣いと態度

以前のコラムで、 という話題に触れました。 これが事実だと仮定すると、仕事において気をつけた方がいいことがいくつか思い浮かびます。 まず、美しくない言葉遣いや態度は、意識していなくてもその人の人格や品性を下げるということ。 「美しい」の反対は「醜い」、そして「汚い」。 その人のことをよく知っている人が「本当はいい人なんだよ」とどんなに擁護してくれたとしても、口汚い乱暴な言葉を使っている人の倫理観は結局は正しい状態にないということになります。 無意識的に話してしまっ

言葉遣いは自らに跳ね返る

言葉狩りとはまた違いますが、ネットなどでの発言で炎上する有名無名の人が後を絶ちません。 性別や人種や宗教などへの差別発言やヘイトスピーチが炎上の主な要因となっています。 アイヌや沖縄などの歴史もありますが、大まかにはほぼほぼ単一民族という文化的背景からも、そもそも日本人にはこの辺りの「多様性」への認識が希薄なのだと勝手に思っています。 興味がないとかではなく、特に人種や宗教などの問題について深く考える必要性がそれほどない文化であったということですよね。 ところが、今や

頭ごなしに話さない

今回は、つい最近反省したことについて。 ここひと月ばかり、普段仕事をしている事務所の暖房がよく止まります。 オフィスビルですから、暖房器具の老朽化だとしても、ビルの管理会社やオーナーさんに直してもらわないといけないわけですが、確認してもらうとどうやら器具自体の問題ではなくてブレーカーの問題だということ。 ウチの事務所が入っている部屋の、暖房器具用のブレーカーだけがピンポイントでダメになっているということでした。 具体的には、ブレーカーのスイッチのバネがバカになっていて

行動を起こすこと

久しぶりにセミナーにて講演を聴きましたので、勝手な解釈での備忘録を。 今回は、ネットフリックスの共同創業者で初代社長であったマーク・ランドルフ氏のお話。 以前読んだ、ネットフリックス社の文化を記した「NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX」が、もうひとりの共同創業者による現在の会社ついての話だとすると、今回のお話はどちらかというと今の晴れやかな組織の話ではなく、現在の業態に至るまでの苦労話や取り組みをベースに、大切にされてきた仕事への姿勢

前向きな意見を述べ合える環境をつくる

お客様からのクレームや業務事故というのは、お客様が存在する限り、また仕事がある限りは必ず発生します。 そして、それによって会社が混乱することは、やむを得ないことなのです。 組織というのはお客様の要求に合わせて混乱し、その混乱の中から新たなサービス体制を生みだして成長していくのです。 クレームや業務事故が発生するからこそ、その問題に正面から向き合おうとした時に知恵が出ます。 ですから、会社としては、クレームや業務事故といった案件は成長材料そのものであり、成長の機会損失に

高い次元の考え方と低い次元の考え方【加筆修正】

※ このコラムは、過去のあまり読まれていなかった記事を取り上げて、その内容を加筆修正したものとなります。 先日のコラムでも取り上げましたが、稲盛和夫さんの哲学のひとつに有名な「人生の方程式」というものがあります。 という方程式です。 熱意や能力といったプラスのファクターに対して、唯一「考え方」というファクターだけがプラスとマイナス両方の要素を持っています。 そして、考え方の積み重ねが行動となり、行動の積み重ねが環境となる、つまり人生となります。 だから考え方が何より

志を抱く【加筆修正】

※ このコラムは、過去のあまり読まれていなかった記事を取り上げて、その内容を加筆修正したものとなります。 「志」とは「心指す」が元々の言葉。 漢字の成り立ちの「心」の部分の上にある「士」とは、サムライのことではなく、歩く足の象形「之」の略字で、「心」と合わせて「心の目指す行き先」という意味の漢字となっています。 つまり、「心が目指す方向に進み行く」という意味ですね。 仕事をする上で「なんのために」という目的意識を持つことは、とても大切なことです。 私たちが、この職業

変化し続ける組織が生き残る

今回は、ウェブセミナーの備忘録となります。 あくまでも個人的な備忘録となりますので、独自の解釈や例えなども入っておりますのでご了承ください。 講演のテーマは下記のとおり。 世界で最も影響力のある経営思想家のひとりである、リタ・マグラス氏による講演です。 長期的優位から一時的競争優位の時代へひと昔前までは、長期的に優位を保てる戦略を持った会社がひとり勝ちを続けてきました。 ところが、今の時代は「業界の境界線」自体が曖昧になってきており、最大の競合企業は別の業界にいる可

人のせいにしている自分に気づけるか

以前のコラムで「人のせいにする人の特徴」について述べました。 クレームを言ってくるお客様への不満、関係がうまくいかないスタッフたちへの不満、上司の関わり方への不満、そこからの「何もしてくれない組織」である会社自体に対しての不満。 全ては自分とのつながりの中で発生している不満なのですが、向く矢印は相互方向にではなく、常に一方的に自分から相手に向いて鋭く発されていきます。 前回と同じような結論になってしまうとは思いますが、こういった不満の矢印を外へ向けていく人の在り方と、ど

レスポンスをしない人

私の常識が間違えているのでしょうか。 私の感覚や認識がおかしいのでしょうか。 最近ある人とのやり取りにおいて、「ん?」と何度も思わされることがあったので綴ってみます。 このコラムを書き始めてから、同時にブログでも配信を始めたのですが、ある本について書いた内容が目に留まったようで、先日テレビ局から取材の申し出を受けました。 取材と言っても、メールや電話でのやり取りが主ですが、今回はそんなやり取りにおける認識について。 初めはメールにて質問を受けていましたので、個人アド

任せてみないと覚えない

以前のコラムで触れてきた、いかにしてセンスを磨くかということに近いお話になります。 行きつけの居酒屋があるのですが、以前は大将がひとりで切り回していたところ、この大将の優しさからだと思うのですが、コロナ禍の中で無職になっていた以前一緒に働いていた仲間を新たな従業員として雇いました。 もともとひとりで切り回せるくらいですから、カウンター8席と4人掛けの畳部屋のこじんまりしたお店なのですが、ここが二人体制になりました。 二人の人柄も柔和な感じですし、関係性は決して悪くないの

部下の成長

以前、地域の会社を3社兼務していた時に、自分が住み暮らしていた地域の会社の業績だけがどうしても回復しませんでした。 その時に上司から一冊の本が贈られてきました。 タイトルは、「最高のリーダーは何もしない」。 手紙も何も添付がなく、ただ本だけが送られてきましたので、本の内容から上司の意図を読み取るしかありませんでした。 実際にはタイトルどおりに「何もしない」というわけではありませんが、一番しないといけないことは企業理念や方針を伝え続けていくこと。 そして、それを受け止

美への認知と正しさの価値基準

これまでも何度もこのコラムでは「気づき」をテーマに取り上げてまいりました。 気づきは、比較から生じるということ。 そして、その比較は「正しいものさし」を身につけておくことで、正しくない事象が判別できるようになるということ。 ものさしとは、思考や価値観、そして価値基準のこと。 そして、つい最近読んだ記事にとても興味深い一文を見出しました。 中野信子さんという脳科学者の対談コラムでしたが、そこにあったのが という衝撃的な言葉でした。 考え方が行動となり、その行動の積