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仕事の心構え

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会社の方針や、見聞きしていいなと思った考え方を思い立つままに綴っています。 このマガジンの内容はKindle本でも好評発売中です。
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2021年2月の記事一覧

読書

父親からの影響か、昔からとても多くの本を読みます。 小学生の時に岩波少年文庫のドリトル先生や水滸伝を与えられ、中学の時には池波正太郎や司馬遼太郎を読み漁っていました。 社会人になってからもジャンル問わずに読み続け、ついには読破するスピードが購入する頻度に追いつかずに、家の中が未読の「積読本」ばかりになりました。 多い時には年に250冊ほど読んでおり、上司から読書禁止令を出された経験もあります。 その時に言われたのが、「あなたの読書はテレビと同じになってしまっている」と

営業活動にかえて

コロナ禍の中、いつものような訪問営業もなかなか行きづらくなりまして、これまでのやり方、考え方、価値観を変えて対応していかないといけなくなってまいりました。 今回のコラムも、そんな営業の一環として始めさせていただきました。 事業経営とは、お客様の要求に合わせて混乱し、その混乱の中から新たなサービス体制が生まれるものなのだと学んできました。 今回の混乱においても、ここから新たな取り組みが生まれて、今後のスタンダードになっていくのだろうなと感じています。 また、在宅介護とい

環境整備

当社には「環境整備」という文化があります。 決して独自の文化ではなく、当社の創業者が師事した経営コンサルタントの一倉定先生の教えです。 同じ門下生には、ユニチャームやドトールコーヒー、アイリスオーヤマの創業者などもおられます。ユニクロの柳井さんも一倉先生の思想を学ばれていたそうです。 ネットなどで検索すると、すぐに出てきますので簡単に紹介しますと、環境整備とは「礼儀・規律・清潔・整頓・安全・衛生」の実践です。 日本で他国ほどコロナが蔓延しないのも、企業文化のみならず、

継続力

経営者には筋トレを好む人が多いと聞きますが、私もご多分に漏れず毎朝筋トレをしています。 懸垂50回とスクワット50回ですが、単身生活が始まって8年も続けていると体型も変化していきます。 よく「継続は力なり」と言いますが、体型の変化自体は得られた力そのものではなく、あくまでも結果だと思っています。 それでは、得られた力とは何か。 それは、日々自分に向き合って、その自分に打ち克つ力だと思っています。 正直、筋トレは慣れてしまえば1回も50回も変わりません。 慣れないの

座右の銘

座右の銘を訊かれることがあります。 うろ覚えですが、確か幻冬社の創業者である見城徹さんの著書内にあった表現を抜粋するようにしています。 当社の文化である「環境整備」もそうですし、100年以上前のイギリスの作家、ジェームズ・アレンも「原因と結果の法則」の中で同様のことを述べています。 環境は心のあらわれ。 原因は自分にあり、それが反映された周囲の環境がその結果である。 良いも悪いも、自分のとった言動はすべて自分自身に跳ね返ってきます。 良い環境を生み出したければ、良

不平不満

よく不平不満を長々と言い続ける人がいます。 こういう人の傾向として、だいたい次の二つのことを延々と繰り返しています。 嫌なあの人のこと。そして、可哀想な自分のこと。 ところが、この二つとも、自分以外の他人や環境のせいですから、文句をぶつけられてもすぐに解決のしようがないのですよね。 アイルランドのノーベル賞作家、ジョージ・バーナード・ショーは次のように述べています。 不平不満を言う人は、二つのことを繰り返すだけでなく、三つ目の要素、「これからどうするか、またどうした

報告の分かりやすい人

立場的に様々な人たちから様々な報告を受けることが多いのですが、報告をする人の中にも、分かりやすい報告をする人とそうでない人がいます。 この違いは何なのか。掘り下げてみるといくつかの共通点が見えてきます。 ひと言でいうと「事実」と「そうでないこと」の切り分けができているかどうかという違いです。 具体的には、「事実」と「意見」の切り分けができているかどうか。 この「意見」の中身も、感情であったり憶測や妄想など様々な要素が含まれますが、話のキャッチボールが上手くいかない共通

人前で話すこと

いろいろな人のスピーチを聴いてきました。 コロナ禍が無ければ、例年は新卒合宿があり、そこで新入社員たちの今後の抱負を3分間スピーチという形で発表するという行事があります。 印象深いスピーチというのは、話の内容だけではなくて、話し方を通してその人の人となりが何となく感じられるという要素もあると思います。 例え書かれた原稿を読み上げるだけでも、きちんと想いを乗せて発表するスタッフもいます。 気が気でなくて、スピーチ内容がまったく入ってこないのは、原稿を暗記したつもりで壇上

志を持つ

「志」とは「心指す」が元々の言葉ということです。そして、「士」とは足の形。 つまり、心が目指す方向に歩くという意味ですね。 仕事をする上で「なんのために」という目的意識を持つことは、とても大切なことだと考えています。 この職業を選んだ理由は何なのか。サービスを提供する理由は何なのか。 常に「なんのために」を中心に考えたり行動したりできるチームは、目的に向かった円滑な組織運営が可能となります。 個人間の人間関係や、お客様サービスと関係のない事柄でごたごたしているところ

考え方

稲盛和夫さんの哲学に、有名な「人生の方程式」というものがあります。 という方程式です。 熱意や能力といったプラスのファクターに対して、「考え方」というファクターだけがプラスとマイナス両方の要素を持っています。 だから考え方が何よりも大切だ、ということですよね。 また、人間は「何を知っているか」ではなく、「何を信じているか」を根拠に行動します。 間違えた考え方を信じている人は、間違えた行動をとり、間違った環境や人生を創り出していきます。 では、考え方をより良く変えて

ミッション

ミッションという言葉があります。 役割や使命という意味です。 私たちの仕事におけるミッションとは何か。 介護保険法の条文には下記のような記載があります。 つまり、私たちの仕事における役割・使命とは、「健康に問題のある人に対して、回復を目指し、それができなければ現在の機能を保ち、いずれもできないときには最期まで寄り添うことが出来ているかどうか」ということです。 日々のサービス提供の中で、上記事項が実践されているかどうか、日々原点に立ち戻る必要があると思います。 どこか

ほうれんそう

仕事において「ほうれんそう」が大切だとよく言われます。 報告・連絡・相談のことです。 なぜ大切なのかというと、責任のある立場である場合、部下が抱えている情報をきちんと共有することによって様々な判断ができるようになるからです。 また、部下の立場からすれば、持っている情報をすべて上司と共有することで、責任を上司に振ることが可能となります。 ところが、それでも「ほうれんそう」をなかなかしてくれない人がいます。 これは、「ほうれんそう」をしてこない人が悪いのではなく、報告を

ほうれんそう以外のお野菜

前回「ほうれんそう」の大切さや、上司として報告を受けやすい態度をとることの大切さについて触れました。 今回は、ネット上にありました「ほうれんそう」以外のお野菜情報について触れてみたいと思います。 新人スタッフは以下の2つのお野菜がおすすめです。 「こまつな」 困ったら、使える人に、投げる 「きくな」 気にせず休む、苦しいときは言う、なるべく無理しない そして、してはいけないお野菜が「ちんげんさい」 沈黙する、限界まで言わない、最後まで我慢 最後に、「ほうれんそう」

やる気

人間ですから、日によってやる気が出ない時があります。 そんな時にはどうしたらいいのか。 答えにならない答えかもしれませんが、正解は「動いてみる」しかないです。 「いやいや、やる気が出ないのだから動けないでしょ」という声もあるでしょうけれども、脳には側坐核という「やる気」を司る機能があるようで、この側坐核が活性化するトリガーとなるのが「活動する」という行為だそうです。 動き始めると、いつしか自然とやる気が出てくるという仕組みです。 ですから、やる気がなくてもとにかく動くし