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2023年個人的ベストアルバムランキングTOP20

皆さんハマタイです。
今年もチバがサンタクロースは死んだと歌ってるからクリスマスは中止だと思い込みながらチバを想い涙がこぼれそうになっている悩める海牛です。
今年もこの時期がやってまいりました。そうです、音楽好きならやらなければいけない(そんなことはない)運命のランキング作成です。

はじめに

今年夏ごろに上半期ベストランキング(下記にリンク記載)を作成してから半年、今年も下半期はとんでもない作品が作られ驚愕しっぱなしでした。
とりわけ半世紀も活動している某転がる石達我らがコバイアの新星なんかがでてきてハチャメチャが押し寄せてきていた印象もあります。
さてそれでは嬉しいことも悲しいこともあった2023年の個人的ベストランキングを今から発表していきたいと思います。
順位/アーティスト名/曲名の書き方で上から20位とさせていただき記載していきますのでご了承ください。
またapple musicはその曲のみのリンクが貼れない場合があるため基本は公式であがっているYoutubeとそれ以外にSpotify若しくはBandcampからのリンクとさせていただきます。

20位/Twilight Force/At the Heart of Wintervale

いやぁこれはぶれないですね。やっぱりこういったランキング形式の最初は景気よく頭空っぽで拳を上げれるメタル作品を紹介することに意義があるはず!と思って今回も前年の時と同様に我らが新時代クサメタルバンドことTwilight ForceのAt the Heart of Wintervaleを挙げさせてもらいました。
メロよしテクニックよしジャケのドラゴンよしといつまでも心に厨二をという僕らへのメッセージでもある作品ですよ。

19位/クジラ夜の街/月で読む絵本

2023年ラスト月である12月に満を持してデビューフルレングス作品を発売してきたクジラ夜の街の月で読む絵本
もちろんインディーの頃からポップで独走的で情景が浮かぶような物語性もある曲を作ってきた彼らがメジャーとなりさらに進化しそして普遍性も兼ね備えてきました。
仄かにマスロックやネオプログレ味も感じるのが良いなと、そしてヘヴィになる部分はしっかりとヘヴィにしているのも好感が急上昇でしたね。
たまにあべりょうに聴こえる歌も負け時と時に優しく時に力強く聴かせているのもグッド。

18位/Lil Yachty/Let's Start Here

センスが溢れでているLil Yachtyのサイケプログレヒップホップとでも言いましょうか、最早ラップよりもバックサウンドの浮遊感を楽しむトラックが多いという今年上半期の音楽好きを驚愕させた1枚。
Pink Floydやポストパンク成分から現代ヒップホップ特有のダウナーサウンドまであらゆるサウンドを駆使しここまでの作品を作るとは見破れませんでしたね、このリハクの目をもってしても。
ジャケと曲名はA24スタジオ作品かよ!とつっこんでしまう不気味な仕様なのもモダン的で良き。

17位/BLK ODYSSY/DIAMONDS & FREAKS

黒い!あまりにも!となるBLK ODYSSYのDIAMONDS & FREAKS
古くはアートブレイキー、P-FUNK、現代はスヌープドッグやディアンジェロとメロよりリズム、そしてグルーヴと這いずり回るようなドロドロしたブラックミュージックという表現をしてきたアーティストの流れを組み込んだザ・リアルブラックミュージックな1枚。
黒い音楽はなんぼあっても良いですからねぇと観客からスーツの懐にしまう仕草をしても良いものなのでこれからもどんどん黒いグルーヴを炸裂させてほしいですね。

16位/The Chronicles of Father Robin/The Songs & Tales of Airoea – Book I

さて今回初のプログレ作がランクイン
Wobblerという知る人ぞ知るノルウェー産プログレバンドのメンバーによる別バンドの作品
タイトルからもわかる通りプログレあるあるの、作品が物語となってこの先も続くというやつです。なのでBOOKⅡまででているからどっちも紹介したいのですがここはとりあえずBOOKⅠの方を。
曲は古き良きオールドプログレのYESやGENESISをモダン要素を加えてアップデートしたような曲が多い。
これもまたプログレあるあるの1分程度の小曲がいくつかあったりその後に10分越え曲で展開をもっていったりと構成も含めてしっかりとオールドプログレをやっていたのでヘビロテするぐらい気に入りました。
来年BOOKⅢがでるので期待したいですね。

15位/WARGASM(UK)/VENOM

15位は新星インダストリアルメタル/エレクトロパンクユニットのWARGASM(UK)のデビュー作
ジャケから曲から全部がかっこいい!単純にかっこいい!ずっと頭振れる笑顔になれる曲満載で言うことなしですよ。
やっぱりたまにはタテノリでリスナーの頭をぶち抜くような作品がでなきゃいけないんですよ、とにかく徹頭徹尾クールな作品なので是非聴いて欲しいです。
あとバンド名にUKを付けないと先にWARGASMという名前を付けた元祖バンドからおしかりのツイートが来るので注意(2敗

14位/QUBIT/9BIT

エレクトロヤンデレ姫ことDAOKOがバンド形態ではっちゃけた作品ことQUBITの9BIT
ビット数が絶妙に微妙な容量なのも不安定さを表現しているようで曲とコンセプトが合っている良作ですよ。
たまにネオ渋谷系みたいに、時にパソコン音楽クラブのように、そしてインダストリアルからスクエアプッシャーのようなジャジーにと電子の海を幅広くバンドで表現していて一瞬で心を掴まされましたね。
エレクトロ邦楽バンドのお手本のような素晴らしさが詰まった作品です。
PVがダーティペアやマクロスのような宇宙ガールズアニメオマージュなのも良し!

13位/ザ・リーサルウェポンズ/OKシンセサイザー

80年代を想い80年代を再現するのに作品名は90年代というザ・リーサルウェポンズのOKシンセサイザー
前作はバズって鳴り物入りの中コマーシャル的ポップスが多かったが今回はライブ等で数をこなし型がはまったのかアーティストとして曲の完成度が飛躍しより令和の作品なのにシティポップ、ニューウェーヴの入門的立ち位置にもなれる曲が満載となった。
夏の日のメガドライブは歌詞含めセガ派は涙なしに聴けない2023年特大名曲ですよ。

12位/Kvelertak/Endling

メロディ?綺麗な歌声?知るか!!となよなよした奴らをぶっ飛ばして暴走する爆走デスロックンロールバンドことKvelertakの最新作
Voが変わって2枚目のフルレングス作品だけど皆の不安を一掃する素晴らしい愛すべきロックンロール作品になってますよ。
骨太デスロックンロールをこれからもかき鳴らしてくれ!

11位/Alfa Mist/Variables

現代ジャズの王者ことAlfa Mistが今回創り出したのはダークに寄り添ったオルタナ系ジャズとでも言える作品。
歌ありの曲も素晴らしいんだけど個人的にはForewordやBCのような遊び心がありかつ不安定にさせるようなメロディを奏でる曲が気に入ってる。(少し近藤等則っぽさがある気がする)
出す作品全部良いから脳死でランキング入れちゃいそうになってしまって怖いぜ。

10位/BUCK-TICK/異空 -IZORA-

常に最新が全盛期、まさにそんな言葉が相応しい全てが素晴らしいバンドBUCK-TICKの最新作
芸術エレクトリック路線からまた変化し今では奥行きがでる3Dゴシック歌謡テクノとでもいえようか、兎に角すべての曲で流れる音の一つ一つが異次元のような組み合わせと美しさで散らばるとてつもない作品です。
死とは生とは愛なのか、そして可愛い猫はいつも可愛く素晴らしいのです。
ただただ、櫻井敦司さんあなたに感謝です。
素敵な曲の数々をありがとうございました。

9位/GoGo Penguin/Everything Is Going to Be OK

メンバーも変わりレーベルも変わり、新たな門出のような作品となったGoGo Penguinの最新作
現代UKジャズのリーダーのような存在になりつつある彼らの今作は原点に帰ったようなシンプルな曲構成であったり今までにないバックでエレクトロちっくなキーボードが流れたりしている曲があったりとバラエティ豊かで聴いてて楽しい作品となってますよ。
Mammal Handsと共にこれからも突っ走っていってほしいバンドですね。あと来日ライブ楽しみにしてます!

8位/Goat/Medicine

今年もしっかりとやってきました。スウェーデンの片田舎が産んだサイケ儀式仮面軍団ことGoatの最新作。
こちらも脳死でランキングに入れてしまう程気に入ってるバンドなんですが今回もとんでもなかったですねはい。
今までのような羊の頭を煮てグツグツとした泡のような曲を演奏するのではなく(もちろんそういう曲もある)どちらかというと神秘性やフォークに重きを置いた曲に注目がいくような構成になってるのがたまらなく好きで白目向いてしまいました。
お願いだから来日してくれ!どんな小さな箱でもいい!行くし逝くから!!

7位/Shackleton/In The Cell of Dreams

エレクトロ界の変態プログレ野郎ことShackletonがインドの伝統的な曲を披露する歌手Siddhartha Belmannu氏と組んで作成された問題作。
いつものShackletonを知ってる人でもなんだこのマハラジャみたいな感覚は!?と困惑するぐらい1曲目が遠い世界へと誘ってくれるとてつもない曲となっていてまぁぶったまげましたね。
涅槃の扉多分これ聴くと開きます。
そしてそこに世界の答えはあります。
キバヤシとムー編集長の三上さんに伝えておいてください。
答えはいつも音楽の中にあると。

↓フルバージョン

6位/RAY/Camellia

密かにずっと期待していたオルタナアイドルグループRAYの最新作
アイドルなのにジャケにメンバーを載せないというロックどころかアイドルの掟からしたらパンクみたいなことをしているが中身も凄い。
邦楽が積み上げてきたオルタナロックの英知全てがこの作品に詰まってると言っても過言ではないぐらいどの曲もすこぶるクオリティが高い。
RYUTist、ばってん少女隊、そしてこのRAYと決してテレビにでてメジャーというわけではないが一定の人気を得ているアイドルグループが好きに音楽を創りだし、やがて自分のような音楽ファンに届けられる今の時代はとても素晴らしいと思うと同時にメジャーアイドルである坂道グループ、ハロプロにおけるポップスの良いところをしっかりとメジャーとして伝えているプロデュース力にも驚くばかりですね。

5位/ずっと真夜中でいいのに。/沈香学

夜シリーズユニット、ここに極まれり!!となった2023年、個人的にはYOASOBIより音楽的に遊び心が多く今のトレンドも加えているずとまよに1票を入れたい。もちろんヨルシカの新作もとても素晴らしかった。
三者三様にそれぞれの道を行きながらもどのグループもしっかりと若者から人気なのは流石としか言えませんね。
今作で注目したいのは最後の「上辺の私自身なんだよ」ですね。
ずとまよ流チルアウト/ベッドルームポップをしっかりと料理しきってるのはコンポーザーの腕含めて感動した1曲としてこの2023年代表ソングとして挙げたいぐらいです。
あとどの曲もベースがかっこいい。

4位/Rëlisp/Akt​ï​w1

まだフルレングスじゃないけどこれだけはいれさせてくれ!となってしまった新星ZeuhlバンドRëlisp
全然僕自身も情報なくてどうまとめていいか困惑しているけどとにかくZeuhl系統の新人バンドがでてきたというだけで狂喜乱舞してしまったからランキングに入れるしかない。これはもう研究家としては宿命なのだ。
メキシコのバンドらしくよくぞUS系統の国からこのようなバンドがでてきたものだとCorima以来の感動をしてますよ。
曲もしっかりとMAGMA成分たっぷりかつ自分達の味のようなものであるR.I.O.流カオス展開もありだったりとこれからが楽しみすぎるZeuhl界プロスペクトバンドとして注目していきたい。

3位/PoiL/PoiL Ueda

2010年代以降最も変態でガイキチと言われているプログレバンドPoiLが薩摩琵琶演者である上田純子氏とコラボというとんでも作品。
こんなの聴く前から優勝だろ!と思ってたらまさに優勝作品でした。
2023年プログレ作品No.1は完全にこれです。
変態演奏と琵琶を奏で平家物語を語り口調で歌う上田氏、まさかここまでプログレと琵琶が合うとは思わなかった。。。いやぁこれは凄い。
11月に発表した「Yoshitsune」と2作品せっとで是非聴いて欲しいです。

2位/mekakushe/あこがれ

なんでしょうかね?心にドスンときてしまった魂の1本みたいに2023年永遠とリピートしてましたね。
いや本当なんでなんでしょうかね?ジャンルとしてはそれこそDAOKOやパソコン音楽クラブのコラボしてる女性ボーカルみたいなところと失礼承知ですけど大差ないんですけどね。
エモーショナルなギターやあどけなさが残るポップス、この子大丈夫か?と不安にさせる歌詞や危ない空気を纏っていたりと癖にくるものがありましたね。
自分の感性だけでここまでリピートしまくった作品は久しぶりでした。

1位/The Rolling Stones/Hackney Diamonds

半世紀も現役で転がり続ける石が、削り取られどれだけ丸くなっても真は熱く煮えたぎり、現代では忘れ去られがちとなったロックをロールする生きる伝説The Rolling Stonesの最新作。
これはロックファンなら満場一致と言ってもいいのでは?と思ってしまう程完成度が高く、彼ららしさ全開の曲を現代にアップデートされていて1曲目からキースが腕を高らかにあげミックがくねくねしながら歌い、ロニーがそんな二人を優しそうな目をしながら見つめる。。。そんな情景が思い浮かびそしてそこにチャーリーがいないことに少し涙しそうになるあらゆる感情がでてくる超絶名盤。
こちらも過去曲ではあるが新曲として発売した盟友バンドThe Beatlesのポール、元メンバーのビルワイマン、同じく60年代から転がり続けてきたスティーヴィーワンダーとエルトンジョン、2000年代の歌姫レディガガとゲストも豪華!
ロックンロール爺達がこんな作品だすんだ、俺たちも負けちゃいけねぇ!生き抜くしかない!と闘魂注入してもらえる1作ですよ。

最後に

今年はどちらかというと悲しい出来事が多かった音楽業界
気づけば自分も年を取ってしまったんだなと感じさせるるニュースの中、それでも転がり続け生き続けねばならない。
君たちはどう生きるかと突き付けられた質問には生きて抗い、転がるしかない!そして死んでいったロックスターの音楽を未来に流し続け、歌い続けるしかない。
サンキューロッカーズ!極東より愛をこめて。
また来年も素晴らしき音楽と出会えることを祈って終わらせたいと思います。
最後まで見てくださりありがとうございました。

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