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漫画の感想や漫画の技法についての考え

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漫画を読んだ感想や漫画の技法についての考えです。何巻もある漫画はその中の数巻読んで書きます。
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映像研には手を出すな!は空想シーンがシンプルに表現されていて凄いという感想

映像研には手を出すな!は空想シーンがシンプルに表現されていて凄いという感想

大童澄瞳「映像研には手を出すな!」の漫画を読みました。読んだのは1巻と5巻です。1巻は芝浜高校という所に入学してきた女子3人が、映像研という部活を作るために、アニメを作ったりと奔走する話です。とても面白いと思ったので、感想や、漫画の構成について、書きました。

感想3人が絵やアニメを描いたりして想像したことが、なんの説明もなしに、動く絵の出来事としてコマ間に入って来るところが、特に面白いです!他に

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天幕のジャードゥーガルを読んだ感想とオススメしたい所

天幕のジャードゥーガルを読んだ感想とオススメしたい所

トマトスープ先生の「天幕のジャードゥーガル」1〜2巻を読みました。丸っこい可愛いキャラが動くので可愛いです。でも、とても可愛いキャラなのに、戦争の話があるので残酷さがあります。でも、とても好みです。お話は、主人を殺された女奴隷がモンゴル帝国に復讐を誓う話。といったところでしょうか、壮大なドラマを感じます。

主人公のファーティマは実在した人物だそうです。他にもモンゴル帝国に実在したキャラが出てきま

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黙示録の四騎士のアクションシーンを図説で考えました

黙示録の四騎士のアクションシーンを図説で考えました

鈴木央先生「黙示録の四騎士」を読みました。飛んだり跳ねたりバトルしたり、キャラがたくさん動き回り、アニメみたいに動くのを読みながら想像できて面白いです。読んだのは1巻と6巻のみです。

冒頭の第1話は「父殺し」が表現されています。とてもシビアな冒頭です。ですが主人公パーシバルの生い立ちから旅立ちの話ですので、何かが始まる期待感もあります。育ての親である祖父と主人公の関係もとても大事なものと感じます

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ブルーピリオドのコマ構成についての感想

ブルーピリオドのコマ構成についての感想

漫画「ブルーピリオド」を読みました。絵を描く話が詰まっています。読んだのは4巻5巻のみです。 4、5巻は主人公の八虎が、ちょうど芸大を受験する話です。

読んだ感想は、出来事とそれに対するキャラクターの、しっかりとした心の動きがあるということでした。その心の動きをただ読んで知るのではなく、キャラクターや作者の持つ感覚に、直接触れたという読後感を持ちました。

「ブルーピリオド」の漫画は、言葉と絵の

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花野井くんと恋の病、を読んだ感想

花野井くんと恋の病、を読んだ感想

少女漫画が読みたくなってネットで調べて見つけました。 とても人気な少女漫画です。キャラクターの過去など重いテーマもあります。 でも、軽い感じの所も沢山あり、読みやすくて面白いです。

少女漫画らしいフワッとした感情の描写があります。 でも、それだけではないです。他の色々な表現が混ざっていると思います。 とくに背景の使い方が凄いです。その辺りを説明しようとしました。私が読んだのは5巻のみです。

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チェンソーマンの感想と色々な漫画技法について

チェンソーマンの感想と色々な漫画技法について

漫画チェンソーマンの5巻と8巻のみを読んだ感想と漫画技法の分析です。コマとコマの間合が映画っぽいなと思いました。アクションがカッコイイです。絵の繋りの意味が分からないのに、何故か分かっているという不思議な所があると思います。どうしこういうのが面白く見えるのか考えてみました。

マキマさんとノーリアクション5巻と8巻を読んだだけだけどマキマさんはとてもカッコよくて、とてもミステリアスです。表情をあま

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メイドインアビスの感想と漫画技法考察

メイドインアビスの感想と漫画技法考察

メイドインアビスの漫画を読んだ感想です。キャラが可愛くて、動き回って見えるのが好きです。それも目の前で動いているような、臨場感がある動きを追って読むのが面白いと思います。

お話に残酷な所があります。しかし、傷つくキャラの心と身体とセットになっていて、その残酷さを考えると深いです。その傷つく、可愛いキャラの身体には医学的な中身(神経とか内蔵とか)がありそれもその深さと思います。

メイドインアビス

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