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【生活と読書】7/1-7/7

7月1日(土)
子どもの習い事に付き添ったり、買い出しに行ったりしていたら土曜日が終わろうとしていた。
今日は比較的早い時間(っても19時前だけど)からウォーキング。3km歩いた、えらい!
晩ごはんは子どもの希望で、もつ鍋。ビールも飲んじゃったので、カロリーはプラスマイナス、プラス。


7月2日(日)
福岡市科学館で開催されている【ヨシタケシンスケ展かもしれない】へ。チケット購入も入館も展示鑑賞もグッズ購入も、全て長蛇の列だった。
小さなA7サイズのバインダーに描かれたメモからヨシタケさんの世界が大きく広がったのだな、と胸熱。ヨシタケさんの世界を発見した編集者の方、絵柄を活かす色彩を手がけるデザイナーさんも素晴らしい。もう一度ゆっくり鑑賞したい。
図録と小冊子と「アイツ」のぬいぐるみなどを購入。
ヨシタケさんの絵本で一番好きなものは『おしっこちょっぴりもれたろう』(白泉社)
うちの子も時々もれたろうになる。


7月3日(月)
在宅勤務の日。終日会議が続いたので頭の中がボンヤリしている。
今夜はなんと4kmも歩いた!えらすぎる!

読んでいるのは『「若者の読書離れ」というウソ』(飯田一史 平凡社新書)
昨年受講した【JPIC読書アドバイザー】講座でも講義をされていた方の新刊だったため思わず購入。最新データから読み解く若者の読書論は興味深かったし、なにより「思い込みはいかん」と反省をさせられた。

・小中学生の読書量は2000年代以降V字回復している
・「ライトノベルは中高生によく読まれている」は過去の話
・ネットやスマホの普及は読書量に「ほぼ影響なし」
・高校生の読書量は1960年代からほとんど変わっていない

「若者の読書離れ」というウソ 帯より引用

小中学生は『朝読書』が推進されているので読書量が多いが、義務教育以降は読書推進が消極的になるため1960年代から読書量が変わらない、ということに驚いた。そうだったのか。

「大人が読ませた本」と「子どもが読みたい本」は違う

「若者の読書離れ」というウソ 244ページ

書店員時代も、ディレクションで選書をする時も児童書に関しては「○歳向けの本を選んでほしい」と言われることが多かったりする。本は出会った時が読むべき時、だと思っているので、○歳向け…という分類に違和感を感じる。大人だって絵本を読むし、子どもだって文学に触れることがあるだろう。相手の年齢に関わらず、価値観の押し付けは、本以外の場面でも絶対によくない。
ちょっと感想から外れてしまったけれど、勉強になった1冊だった。


7月4日(火)
今日はわたし主催の会議だったため出勤。会社に行くと疲れますね。
GWに行った橙書店で購入した『100ものがたり』(いしいしんじ 橙書店)を寝る前に少しずつ読み進める。
主人公は黒くてだえん形の「くま」と、あじつけノリみたいな「くろ」。
地震の大きな揺れで、でっぱったりへこんだりした、大きなギザギザのひびがある「くま」の前にまっくろの「くろ」が現われ、くまの怪我には、薬として『おはなし』が効くのだといい、ふたりは旅に出る……、というお話。

「あのね、ゆうれいは、もともとが、にんげん」
(中略)
「ほんとはもうこの世にいないはずなのに、いろいろ事情があってこの世にでてきちゃった、にんげん、それがゆうれい。いっぽう、おばけってのはもともとが、かみさま」

ルドン 31ページ

「くろ」からゆうれいとかみさまの違いを教えてもらった「くま」は、「ゆうれいやしき」の絵を見つめたあとせつない気持ちを感じるところが好きだな、と思った。
サッと読めそうなんだけれど、もったいないので、毎晩少しずつ少しずつ。


7月5日(水)
上司とお取引先様を訪問したり、その途中で海鮮丼(茶碗蒸し・小鉢・お味噌汁付で1000円!)を食べたり、雨がひどかったり、そんな1日。
夜は雨が止んだので3km歩いた。定期的に歩くようになってもうすぐ1ヶ月ほどになるけれど、痩せる気配は1mmもない。


7月6日(木)
午後休を取得し、子どもの学校の個人懇談へ。理解はできているが思い込みが激しいせいでテストの点数が伸び悩んでいる、と言われた。わたしに似たのか、ものすごく文章を読むスピードが早いんだけど、そのぶん読み飛ばしも多くて、1文飛ばしはもちろん、問題文をまるっと飛ばしていることもしょっちゅう。まずは落ち着こう。子どもも、わたしも。
今夜も3km歩く。一刻も早く痩せたい。


7月7日(金)
インスタを開くと【たなばたディナー】でキラキラしていたのでそっと閉じた。七夕らしいごはんなんて、人生で一度も作ったことないよ、わたし。
インスタといえば、新しいSNS【Threads】のアカウントをとりあえず作成してみたが、普段やり取りをしないフォロワーさんからのフォロリクに辟易してしまい鍵をかけて放置している。
TwitterのAPI制限が終わったっぽいので、もうこのままでいいかな、と思っている。でもうっかりblue skyの招待コードをもらえたならば、アカウントを作りたい、という気持ちも大きい。
noteもいいんだけど、その刹那の気持ちを流せるのはTwitterなんだよね。140文字しか書けないけれど、それもいいんだよ。流れていくからいいんだよ。

雑誌『スピン』4号の小特集『いま、少女小説を読みたい』で青山美智子さんが『シンデレラ迷宮』(氷室冴子 集英社コバルト文庫)を取り上げていた。
『シンデレラ迷宮』は中学生だった頃からずっとずっと読み返している、わたしを作ったと言っても大袈裟ではないくらい、とてもとても大切な本。
10代だったわたしは、利根や姫君たち、特に舞姫オディールに心を揺さぶられた。絶対的な孤独感を抱えていたわたしは、この小説を何度も何度も読み返し、物語の中で彼女たちと過ごす間だけが心安らぐ日々だった。
氷室冴子さん自ら書かれたあとがきが理解できるようなった今、作者の先見の明、というか、企みの巧みさに驚いてしまう。

これは女の子の結婚願望や恋愛への憧れを、オトメチックだのシンレデラ症候群(シンドローム)だのシンデレラ・コンプレックスだのと言って、いい気になっている男たちへの、ささやかな抵抗小説であったりもするのだ。
(中略)
きみたちだって、王子様を夢見るオトメと同じように、自分が守ってあげなくちゃダメなんだと思わせてくれる、かよわい姫を求めている王子チックで少年趣味の、騎士症候群(ナイトシンドローム)もしくはヒーロー・コンプレックスにかかった病んだ者たちじゃないの?−−−と、夢見がちな目で、言ってみたかったのです、はい。もちろん、同病相憐むの気持ちで。

シンデレラ迷宮 あとがき261ページ

氷室冴子さんは名作が多いけれど、わたしは『シンデレラ迷宮』が一番好き。続編の『シンデレラミステリー』と共に復刊してほしい!お願いします、集英社さん!絶対紙で読んで手元に置いててほしい1冊なのです!

今日は思い切って?3kmのうち1kmをジョギングにしてみた。1kmは我慢できたけれど、それ以上は歩くしかなかった。でも頑張った。




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