赤毛のアンの住む島にも咲くースイカズラ
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。野に咲く蔓性の植物で、何の花が一番好きですか?と聞かれたら「スイカズラ」です。と答えます。
・・・いや、これは今だけかもしれない(笑)
今日はそんなスイカズラのお話です。
スイカズラとは
今まさに、私の住む鹿児島県では野山に次々にスイカズラが咲き始めています。
とても甘い、ジャスミンよりも素朴な香りがどこからともなくするのですが、その先には必ずスイカズラが白や黄色の花を咲かせているのです。
一つの枝に、白や黄色の花が咲くことから金銀花と言う別名を持っています。
スイカズラの花をとって、蜜を吸ったりしながら下校していた思い出もある、私にとっては懐かしい幼い記憶と共にある植物です。
物語にも登場するスイカズラ
スイカズラは、さまざまな物語や歌の歌詞にも出てきます。
物語に植物が登場した際には、その場所の情景を思い浮かべては一人頭の中で楽しんでいるのですが、植物好きの私としては、ぜひその風景を、他の方にも見て欲しい。と思うのです。
今回は、スイカズラの出てくる二つの作品をご紹介。
赤毛のアンの青春時代
スイカズラと言えば、私にとって代表的な物語はなんと言っても「赤毛のアン」です。赤毛のアンが過ごしたプリンスエドワード島では、きっとスイカズラの花が野に咲いていたのでしょう。
まるで私の住んでいる島みたいに!!笑
物語の中には、アンの幸せや憧れの象徴の様に、スイカズラが登場します。
アンが生まれた時の事を想像するシーンには、ライラックやスズランと共に登場します。どの花も私はとても大好きな花で、そんな空間に包まれていたらどれほど幸せなのだろうと、アンと一緒に想像したものでした。
アンを癒すスイカズラの香り
そして、一番私の中で印象的なのは、憧れの大学への進学が決まった頃。
アンはマシューと突然のお別れをします。そのお別れの後の夕暮れ時に、グリーンゲイブルスの正面玄関腰を下ろして、マリラと会話をするシーンです。
アンは頭にスカズラの花枝を頭に飾ります。花の色は黄色。アンの赤毛と相性の良い色です。
頭の上の花が風に揺れたり、頭を小さく揺するたびに、スイカズラの香りがするのです。そんなことで、アンは祝福を受けている様だと感じ幸せな気持ちになります。
著作権の関係で、本をそのままご紹介することは難しそうだったので、私の記憶の中の本をめくって書いています。
翻訳者の違いによっても「スイカズラ」ではなく「ニンドウ(忍冬)」「すいかずら」など、表記も違うようです。
あなたの持っている、赤毛のアンの物語にはスイカズラはどのように登場しますか?
シェークスピアー真夏の夜の夢
シェークスピアの真夏の夜の夢にも「スイカズラ」が登場するのは、有名なお話。
夏の夜に、妖精の女王が使うベットに使われいてたのが「野ばらとスイカズラ」の天蓋。
ちょうど野ばらとスイカズラは花の時期が同じ頃です。
天蓋が満開になるのは、「真夏の夜」のひと月ほど前、「夏の始まりの頃」。
しかし、妖精の世界のお話ですから、もしかしたら常にその花たちは、満開に咲いていたのかもしれません。
まとめー季節の辻褄が合わないのは…
私は、こうやって、物語に出てくる植物のお話を想像することがとても好きです。
そこで、季節の違う花同士が咲いていたりすると、ちょっと残念な気持ちになったり、ちょっとした花柄のデザインの中に、季節の違う花が描かれていると「こっちの花は路地物ではなくてハウス栽培か輸入品なんだろう。」なんて事を考えていたりします。
また、田舎暮らしをしているせいでしょうか。
スイカズラの甘い香り、一番最初の春に香るジンチョウゲの高貴な香り、秋といえば金木犀の懐かしい香りなど、その季節にしか感じるはずのない香りが、違う季節に香ってくると、なんとも複雑な気持ちになったりもします。
香水にも、お花の香りがベースで使われているものがあるのですが、ちょっと点ける際に、季節感まで考慮できたらめちゃくちゃハイセンスだと思うのは私だけでしょう。そう言う私は、香水にひどく疎いのです(笑)
さてさて、連休明けでなんとなくボーッとしつつ、今日も好き勝手書きましたがここまで。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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