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お互い楽しい時間に

金曜と土曜の架け橋になる時間帯。夜中。
眠くなるはずが、日中の仕事で頭を使いすぎてそこまで眠くない。
いや、眠い。単純に脳が判断できなくなっているだけか。

今日はいろんな人といろんな話をした。
仕事ではあるものの、楽しく話したいと思い、楽しんでもらいたいと思い、興味がありそうだったり話しやすそうな話題を想像しながら会話をした。

目的は会話そのものではなく、その人の自然な笑顔や熱を持った表情を引き出すこと。心が読めれば、考えていることがわかれば、なんて思ったところで何も起きやしない。ひたすら観察し、スタートを切ると同時に話の流れがどんな波になるのかを予想しながら舵をとる。

世界を股にかけるスパイだったら、凄腕の刑事だったら、超一流の探偵だったら、各国随一の交渉人だったら。きっと想像もできないようなスキルで、相手から欲しい情報も表情も引き出せるのかもしれない。

残念ながらこちらは、ただ文章を書くことが好きなだけの日向でぼーっとしているような人間だ。涼しい顔でどうこうできるほどのスキルなんて1ミリたりとも持ち合わせていない。そうなるともう、ひたすら自分も相手も楽しい時間になるような“心がけ”の領域を意識せざるを得ない。

いろいろ話していく中で、以前ほんの少し興味があって一時的に調べていた知識が、とんでもなく盛り上がるきっかけになった。共通の好きなものがあると、人は一気に心を許せる生き物なんだなと思い、少し驚いた。
年齢も職業も違う、仕事を通じてはじめて会い話をした人。

昔の興味で仕入れた知識が時を超えて役に立ったことにも驚いたし、自分の興味がきっかけになって得た知識は何年経っても案外忘れないということもわかった。おそらく興味を持って調べたのは10年近く前だったのに、それでも相手と対等に話せるくらいはポンポン出てきたから。

そうは言っても、情報を更新されるし、うろ覚えで話している部分もあったので、最新の情報も聞けたし、こちらとしても楽しい時間が過ごせた。
それに好きなこと、ものについて語る時、自然とその人に似合う一番素敵な表情になっていて、それを目の前で見るという体験もできたので、とても良い一日だった。

頭はフル回転で、脳の一部が焼き切れるかと思ったし、数日間は誰とも話したくないと思うくらい、やりきった感がある。
エネルギーのやりとりをした結果、補給が必要な状態になった。
明日が土曜日じゃなかったら、ズル休みしていたかもしれない。それくらいの疲労感がある。とても心地好い疲労感。

そして明日はずっと寝ていてもいいという幸福感。
今日は気づきもあったので、日記がわりに残しておきたくなって、眠い(書き始めたらとても眠くなってきた)けど、書いた。

そろそろ寝転ぶ。絶対に幸せな気持ちになると思う。

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