「自分を大切にしたい」なら、「自分を大切にできていない」感覚から掴んでみる。
「まずは自分を大切にしましょう」
心理系の本やエッセイを読んでいると、
ほぼ毎回と言っていいほど遭遇するこの言葉。
何となくその意味は分かるし、今の自分に必要なことだと思っていた。
だけど、具体的に何をしたらいいのか分からないまま時が過ぎていた気がする。
そんな私がようやくこの言葉の意味を実感できたのは、
一人暮らしを始めて、友達を家に招いたある日のこと。
季節はもう冬で、町中がクリスマス一色に包まれた頃だった。
友達を家に招いて、
開口一番に私は言った。
「今日ちょっと寒いよね?暖房つけるね!」
すぐにリモコンを手に取り、電源をいれ、
結局友達が変えるまでずっとつけっぱなし。
別に友達からつけてくれと頼まれたわけでもない。
せっかく来てくれたなら心地よい温度の部屋でくつろいで欲しかった。
ただそれだけ。
でも、友達が帰ったあと、
ハッと気づいてしまった。
あれ?私が暖房つける時って
友達が来る時だけじゃない?
別に過度に節約しているわけでもないし、
暑がりなわけでもないのに。
というか、むしろ冷え性だし…。
そういえばここ最近は「寒い」と思いながら
毛布の中にくるまってたっけ…。
あ!
これが「自分を大切にしてない」ってことなのか!!!
私にとっては、まさにアハ体験(笑)
友達はいいのに、自分はダメ。
こんな方程式が自分の中の生存戦略として
まだまだ残っているのかもしれないなとか考えてみたりして。
もしかしたら、私のように「自分を大切にする」感覚がわからない人は、
「自分を大切にしていない」感覚に敏感になる方が
「自分を大切にする」に手っ取り早く近づけるのかもしれない。
たぶんこれくらいの小さな日常に
その気づきはいっぱいあるんだろうな。
「今日は疲れてるから湯船に浸かりたいけど、シャワーでいいや」
「今日はしんどいけど、みんなも頑張ってるんだから私も100%でいなきゃ」
「そういえば最近、ジャンキーなものしか食べてないな」
とか。
まあでも、「自分を大切にしなきゃ!」って肩肘はらず、
自分を大切にできない日があってもいいし、
大切にできる日があってもいい。
これくらいの気持ちで、少しずつ
自分を大切にできたらいいなと思えたある日の出来事でした!
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