はち

ただの読書記録。 https://booklog.jp/users/hachieigh…

最近の記事

万年筆を使うと教習所のことを思い出す

……という話。 以前noteで記事にした3年日記を書いたり、ほぼ日手帳にその日あった諸々を記録したりするとき、よく万年筆を使います。YouTubeで聞きかじった知識なので曖昧ですが、万年筆はボールペンに比べて筆圧がいらない(?)とかなんとかで、ボールペンよりも長い文章を書き続けるのにいい筆記具なんだとか(だから、PCがなかった時代の文豪たちは万年筆で原稿を書いていたとかなんとか)。 とはいえ、最近のボールペンはメーカーの企業努力の結果、割と長いこと書いていても疲れないボー

    • 『鏡は横にひび割れて』感想(ネタバレ)

      2023年の目標はクリスティー文庫の内、クリスティー本人が書いた小説(雑学集などを除く)を半分は読むです。よろしくお願いします(今年1年で全部読むという目標は既に諦めた模様)。 ここからはタイトル通り『鏡は横にひび割れて』の感想です。ちなみに2023年最初に読んだクリスティ―文庫は『動く指』ですが、まあ多分noteに感想を書くことはないんじゃないかな(つまらなかったわけじゃないよ!)。 ※ここからは『鏡は横にひび割れて』のネタバレを含みます。 こちらはミス・マープルシリ

      • 3年日記を買った話

        ある日、池袋にあるロフトの文房具コーナーを歩いていたら、3年日記が目に入ってきました。 ちなみにこれ↓ とはいえ「○年日記面白そう!」と手を出しては、1ヵ月も続かないまま、日記帳を手放す……ということを数回はやらかしているわけです。 当然「経験上、どうせ買っても続かないって! お金の無駄だって!」と、ごもっともな意見を述べる私と「今回は続くかもしれないじゃん! 3年間続けたらきっと面白いことになるよ!」と理想論を述べる私が戦うことになるわけです。日記が売られている棚の前で

        • 夏休み前の棚卸し

          ただただ積読本を並べてみてから早半年以上。夏休みに備え、本棚にある「積読本」を改めて棚卸ししてみることにしました。 この夏、諸々を駆使して10日以上の休みをゲットしました。滅多にない10日以上の長期休暇ともなれば、やりたいことはそりゃもうたくさんあります。なので、ひたすら読書、というわけにもいきませんが「大人の夏休みの課題図書」でも設定してみようかと。先生や学校から指定されるのではなく、自分で決める「課題図書」いいじゃないですか。読書感想文を求められるわけでもないところが更に

        万年筆を使うと教習所のことを思い出す

          ピカソの真作とモネの贋作

          ほぼ日手帳の昨日(7月12日)のページに、日記でも書くかとデイリーページをめくったら「日々の言葉」欄にこんな言葉がありました。 作品を前にした感動は本物か。そのことは。真贋とは別個の問題。 そこに意識的でいられたら、目の前の絵画というものを、 ファン・ゴッホだから、モネだから、何百億だからじゃなくて、 もっともっと、楽しめるんじゃないかと思います。 ――圀府寺司さんが『ゴッホの贋作を見て覚えた感動は本物か。』の中で ちょうど国立西洋美術館展で開催されていた「自然と人のダイ

          ピカソの真作とモネの贋作

          レアな中古本や初版本を見ても特にテンションは上がらないけれど、今自分の手元にある初版本(発売されてすぐに買った本)、私が死んだ後に「うわ!『◯◯(作品名)』の初版本がこんなとこにある!」って遺品整理した人のテンション上がったりしないかな……って妄想はする。

          レアな中古本や初版本を見ても特にテンションは上がらないけれど、今自分の手元にある初版本(発売されてすぐに買った本)、私が死んだ後に「うわ!『◯◯(作品名)』の初版本がこんなとこにある!」って遺品整理した人のテンション上がったりしないかな……って妄想はする。

          館モノと飛行機の話

          まずはこちらの動画をご覧ください。 以下はこの動画から抜粋した会話です。 あかり「そこ(=よからぬ噂がある館)に男女9人とかで行くからよくない」 たくみ「行っちゃいけないんだよね」 (中略) たくみ「(館に)泊まっちゃダメだよ」 あかり「泊まったら誰か死ぬんですよね」 たくみ「館とか堂とかに泊まったらダメだよ」 (出演者名 敬称略) この動画に出てくるあかりんとたくみさんの会話に、どれだけ「それな」と思ったか。人里離れたところにある館。建築家や資産家が己の趣味や思想を追

          館モノと飛行機の話

          昔は良かった

          かつて私の父は言いました。 「よく『昔は良かった』なんていうけどな。人間、少しでも世の中を良くしよう、良くしようと頑張ってきてるんだから、絶対(昔と比べたら)今の方が良いんだよ」と。 WHOが定める「高齢者」に近付きつつある年齢でこう言えるのはすごいなあ……と思いつつ、その父より何十歳も若い自分はたまに思ってしまうのです。 「昔は良かった」と。 若い頃は気力体力全てが充実していて良かった……という話ではなく(確かに、若い頃は気力体力共にエネルギーに満ち満ちてはいました

          昔は良かった

          人間なので私自身が死ぬのは怖いんですけど、一方で「人類全滅すれば地球全体で見たらハッピーなのでは?」という気持ちにはなってしまうわけで、そういうときに美術品見ると「これを生み出せる存在やそれを愛でる存在がいなくなるのは嫌だなあ……」って人間の存続を少し祈れる。ような気がする。

          人間なので私自身が死ぬのは怖いんですけど、一方で「人類全滅すれば地球全体で見たらハッピーなのでは?」という気持ちにはなってしまうわけで、そういうときに美術品見ると「これを生み出せる存在やそれを愛でる存在がいなくなるのは嫌だなあ……」って人間の存続を少し祈れる。ような気がする。

          読書は高尚な趣味じゃない

          という言葉が苦手です。そんな話。 ★ まさに今日「読書は決して高尚な趣味じゃない。コスパもいいし、あんなことやこんなことができて楽しいよ(※要約)」というツイートを見ました。 今回目にしたツイート以外にもたまに見ます。読書が好きな人が発信する「読書は決して高尚な趣味じゃない」という類のツイート。 ちなみに「高尚」の意味を『新明解国語辞典(第五版)』で調べたところ 磨き抜かれた教養や知性に支えられ、平均水準をはるかにぬきんでている様子 だそうですが、ここでは「読書なん

          読書は高尚な趣味じゃない

          私の本棚であいうえお(以下略)

           昔のツイートを遡っていたら「#あなたの本棚のはひふへほ」なるチャレンジに挑み「やった! はひふへほ全部揃った!!」と嬉しそうにツイートしているのを見つけました。ので、今回五十音、どれだけそろったのか検証してみようかと思います。  ルールは簡単。五十音のうち「を」と「ん」を除いたそれぞれの頭文字から始まるタイトルが果たして私の本棚にすべてあるのか検証するだけです。  さすがに本棚にある本を全て頭文字ごとに分類していたらキリがないので、一冊だけ代表して記載します。  本当は

          私の本棚であいうえお(以下略)

          画像みたいに折り返しの部分(?)が透明なブックカバー、長編推理小説読むとき、すぐに登場人物確認できて便利なのでもっと増えてほしい(画像はゴッホ展で買ったブックカバー)

          画像みたいに折り返しの部分(?)が透明なブックカバー、長編推理小説読むとき、すぐに登場人物確認できて便利なのでもっと増えてほしい(画像はゴッホ展で買ったブックカバー)

          名探偵は助手に愛されていてほしい

          ……という話。いや、必ずしも恋愛的な意味ではなく。 ★ 推理小説の名探偵には、大体助手、もしくは相棒のようなキャラクターがいることが多いと思います。 決して多くはない私の手持ちの推理小説を見ただけでも「名探偵」が登場する作品には、大体「助手」や「相棒」がいます。 例えば世界的に有名なホームズとワトソン、ポアロとヘイスティングズ。 日本の推理小説でいえば『カラット探偵事務所の事件簿』に出てくる古谷さんと井上さん。彼らは職業としての「探偵と助手」です(なお、常に探偵業務があ

          名探偵は助手に愛されていてほしい

          川上弘美さんの話

          以前noteに書いた「乾くるみさんと道尾秀介さんの話」に次いで(?)作家さんの話第二弾。 1月16日にnoteでこんなつぶやきをしました。 私にとって数少ない「作家買いしてしまう作家」かつ「推理小説家ではない小説家」である川上弘美さん、最初の出会いはなんだったかしら……と考えたら、一時期自宅に届いていた○RBISの会報誌にあったエッセイではないかという気がしてきた。 川上弘美さんの小説やエッセイが好きです。本屋で本を見たとき「もうこの人が書いたのなら買っちゃおうかなっっ

          川上弘美さんの話

          YouTubeとミステリー

          1年以上前のある日、登録しているYouTubeのチャンネルでこんな動画が公開されていました。 このチャンネルで公開されている動画の中でも、特に好きな動画のひとつだったので、作業用BGM代わりに頻繁に再生していました(作業用BGMにすると禿頭王のつぶやき見られないのがちょっと残念だけど)。 で、今日。ちまちまジョン・ディクスン・カーの『火刑法廷』を読み進めているのですが、作中にめっちゃブランヴィリエ侯爵夫人の話出てくる……。 例えばこんな風に。 ※以下、ジョン・ディクス

          YouTubeとミステリー

          青山剛昌の名探偵図鑑

          の総集編がほしい(切実)。 『名探偵コナン』を単行本で買ったことがある方なら一度は目にしたことがあるであろう、コミックカバーにある「青山剛昌の名探偵図鑑」。 『名探偵コナン』の作者である青山先生が描いたイラストと共に、国内外のいろんな名探偵の紹介がされている、単行本だけで読めるちょっとしたおまけページ。その総集編がほしい(2回目)。 100巻分ともなれば、そこそこページ数たまるんじゃないかな……。コミックカバーにある紹介文に加えて、特に青山先生が好きな名探偵のエピソードに

          青山剛昌の名探偵図鑑