「LEE30倍」けっち

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「カレーは辛（かれ）い」と文字におこしてみるとマヌケすぎますが、誰もが一度は言ったことがあるダジャレではないでしょうか。でも、カレーが辛い！と本当に心から感じるようなカレーって、一般の人はなかなか食べる機会がないと思うんですがどうですか？　最近、辛いカレーを食べましたか。

世の中には激辛大好きな人たちが一部存在していて、彼らは本当に日々「辛い」と名のつくものならなんでも食べているので、そういう人たちなら、辛いカレーも食べているかもしれません。専門店にいって、「激辛○十倍スパイスカレー」を食べるのが毎日の日課になっていたりして。

でも、だいたい普通の人は基本的に辛さを○十倍も拡大したいと思うほど、辛さにたいする情熱はないのではないでしょうか。僕はありません。たしかに辛いものが基本的に好きです。唐辛子入りのパスタも月に何回も食べていますし、七味や一味唐辛子は欠かせません。

専門店でマニアックな激辛スパイス入りの特注オーダーをしたりすることはないですが、ほどほどに辛いものは好き……そんな僕のような人たちがたまに食べてみようかな、と思うカレーが唯一、LEE30倍のレトルトカレーだと思うんです。なんといっても、あのグリコが作っている。グリコが作っているカレーというだけで、「専門店の超マニアックな激辛○10倍カレー」のような、店に入るのも緊張しそうな敷居の高さがグリコにはありません。30倍のLEEは期間限定らしいですが、10倍のLEEなどはコンビニにも置いているところが多いし、レトルトとしては高級なほうですが、マニアックな専門店のスパイスカレーよりもはるかにお手頃に食べることができます。

……というわけで、先日ひさしぶりにLEE30倍のレトルトカレーを食べました。いやはや、本当に辛かったです。カレーがこんなに辛いなんて、ひさしぶりに思いだしました。体の中で辛み成分が爆発して、脳天にのぼった熱で、頭のてっぺんから冷や汗みたいな脂汗がでたんですが、それがとまらなくて、タオルでおさえていたほどでした。

1人1袋で食べるには、ちょっと多いくらいです。途中から、味わうというより、辛さと勝負しているような気分になってきて、文字どおりヒーヒー言いながら食べ終わって、妻と「もうしばらくいいかも」と言ってたんですが、こうして今思いだしていると、また食べたくなってくるから不思議ですね。毎日すべての食事を激辛にしたいとは全然思わないのですが、たまに、LEE30倍のような手頃に食べられる「激辛」が生活にあることは幸せのひとつだなあ、と思います。