今のわたしにとっての、帰る家。

今週も日記を書きました！
どこか一日だけでもどうぞ。

今週は…
■大掃除のいらない年末
■紅白歌合戦の司会になる日
■いちばん祈った正月
■今のわたしにとっての、帰る家
■自分と人との境界線
■学食の唐揚げ定食
■言葉を仕事にするということ
の7日間です！

---

■12月30日（土）大掃除のいらない年末
以前のわたしは、クリスマスが終わったあたりから掃除道具の一式を買い揃え、1年間放置したあらゆる汚れを落としていく、という年末を過ごしていたのだが、今年は12月上旬から毎日ちょっとずつ進めていくという戦法をとったため、改めて大掃除をする必要がなかった。掃除はいまだに苦手ではあるものの、最近はこまめにするようになって、明らかに運気が上がったように思う。運気を上げたければまずは掃除をしろという手の話をわたしはあまり真に受けていなかったけれど、今ではそれで一冊本を書きたいくらい、手応えを得ている。

■12月31日（日）紅白歌合戦の司会になる日
紅白歌合戦を見ていたら、司会者も歌を歌い始めて、えっ司会なのに歌も歌わなきゃいけないなんてプレッシャーが重すぎるよ…わたしは音痴だから歌えないよ…これ、「わたしは歌が苦手なので歌はなしでお願いします」とか、そういう交渉はできるのだろうか…と、あれこれ不安になったのだが、どう考えてもわたしが司会に抜擢される日はこないと気づいて、落ち着いた。10-FEET、YOASOBI、MISIAで盛大な鳥肌が立った。野鳥研究部の人たちが紅白の投票数を数える姿に毎年妙に感動してしまう。

■1月1日（月）いちばん祈った正月
「明日は絶対に初日の出が見たい」と言って眠るくせに9時に目覚める夫、というもはや毎年恒例になってきた夫のリアルコントで今年も一年がスタート。実家で正月特番を見ながら、むずかしいことなんて何も考えずにおせち料理や鍋をつつくというどこにでもありそうな、だけどこれ以上にない正月が今年も当然やってくると思っていたのに、多くの人にとってそういう日だと思っていたのに、石川で地震。被災地の人たちはどんな思いでいるのか。逃げることができたのか。布団はあるのか。眠れるのか。誰ひとり、犠牲にならないでほしい、お願い、お願い。こんなにも祈った正月はなかった。

■1月2日（火）今のわたしにとっての、帰る家
実家にはよく帰るけれど、そこがいちばん居心地のいい場所かと聞かれれば、もう違うなと思う。今のわたしにとって帰りたい「家」は、夫とふたりで暮らす、小さな借り物のマンションなんだ。夫はわたしが生まれて初めて、そして唯一、血のつながりではなく自分の意思で家族になることを決めた人。だからかはわからないけれど、この人とふたりで居るときがいちばんわたしらしく、心おだやかに居られるなと思う。帰省はたのしいけど、疲れもするのだよね、ちょっと。

■1月3日（水）自分と人との境界線
今、ニュースを見ているだけで、心が握りつぶされそう。なんて無力。 2年ほど前、自分のことも世の中で起こることもすべてが絶望的に感じられ、病院でカウンセリングを受けていたときに「望月さんは、自分と人との境界線が曖昧なのかもしれない。だから、ほかの人の悲しみまで引き受けようとして心が疲れてしまっているのではないか。共感力が高いことはいいことだけど、望月さんには望月さんの、あの人にはあの人の人生がある。そこに線を引くことは決して冷たいことではない。自分と人の境界線を見つける訓練をして、すべての苦しみや悲しみや課題を自分のこととして引き受けないようにしていくことを目指しましょう」と言われたことを思い出す。頭ではわかっている。とはいえ。

■1月4日（木）学食の唐揚げ定食
諸事情により、とある大学の食堂でランチを食べることにした。周りの席の男子大学生の会話を盗み聞きしては、いいなあ大学生…とうらやましくなり、自分の大学時代を振り返ってしまう。運ばれてきた唐揚げ定食は大学生のためのご飯の量で、活動量の少ない30代女性には糖質の過剰摂取。それでも出されたものはと思いなんとか食べ切って、レジに行こうとしたとき、他の客たちがみな何やらカードを提示していることに気づいた。え、カード？カードがいるの？もしかしてここ、大学生しか入れなかったのだろうか？わたし、不法侵入？え！混乱！混乱しながらおそるおそる伝票を差し出すと、「生協カードはお持ちですか？」と問われる。持っていませんすみません…！「それでは、お会計変わりまして700円です」よかった、値段が上がるだけか。若き日の思い出に浸って唐揚げ定食を爆食した不法侵入者になるんじゃないかとはらはらした。ほっとした。

■1月5日（金）言葉を仕事にするということ
ほろ酔いの夫が、突然「言葉を仕事にするって大変なことだと思う。だって読み書きはみんなが義務教育で習うし、言葉は誰でも使えるものじゃん。俺には、いいものとそうでないものの違いがわからない。さっぱりわからない。〇〇ちゃん（わたし）はむずかしいことをやってると思うわ」と言い出す。夫よ、実は、わたしもまだまだわからないんだよ。

---

今週もありがとうございました！

おわり