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ひとりの時間が必要だったと気付かされた【内向型人間のための人生戦略大全】

ひとは皆「内向型人間」か「外向型人間」のどちらかに分類できるということをご存知でしょうか。

私たちは「内向型」もしくは「外向型」いずれかの傾向を持って生まれ、それによって何かを必要としたり、特定の気質を示したりするそうです。

以前、「将来、これは常識になると思う。と感じた【「繊細さん」の本】」という記事でHSPについて少しご紹介しました。そのHSPの70%が「内向型」という情報を得たことをきっかけにシルビア・レーケン著者の「内向型人間のための人生戦略大全」という本に出会うことができました。

今回はこの本を読んで得た情報を少しアウトプットしたいと思います。

「内向型人間」か「外向型人間」かを知るための問い

Q:あなたは、ストレスがたまって充電したいときにどうしますか?

答えは下記の2つがあります
A:「人と会って充電する
B:「家にこもり、人と話をするのを避け、ひとりで充電する

ここでAを選んだ方は「外向型」Bを選んだ方は「内向型」です。私もこの著者と同じ典型的な「内向型人間」でした。

「内向型人間」は、刺激の多い場所にいるとエネルギーを消耗します。
下記のような場所にいると逃げ出したい衝動にかられます。

刺激の多い場所とは(例)
・同時に色々なことをしなければならない職場
・知らない人が大勢来る場所
・大音量で音楽が流れているパーティー

逆に、「外向型人間」はこのような場所が大好きで刺激の多い場所からエネルギーを得られるそうです。彼らはひとりにされたり、単調な生活が続くと、人と話ができる場所を求め、とりあえず電話をしたり、インターネットをみたりするそうです。

もちろん「外向型人間」にもひとりの時間や静かな時間を求めることはありますが「内向型人間」の方がより切実とのこと。

なぜなら、ひとりの時間がないとイライラし、疲れ切ってしまうから。つまり、「内向型人間」は、生きるためないしエネルギーを蓄えるために「ひとりになりたい」と思うのです。

分かりやすく例えると…
「外向型人間」=風力発電機
→発電するためには外部の風という「刺激」を必要とする
「内向型人間」=蓄電池
→ただ静かに電源から充電するが、時間がかかる


「内向型」と「外向型」の脳の違い

脳科学者は内向型人間」は「外向型人間」よりも脳の活動により多くのエネルギーを必要とすることを発見ました。

それは悩み事があってもなくても、考え事をしていてもいなくても同じ。特に思考や判断などの精神作用を司る前頭葉でエネルギーは多く消費されているとのことです。

このことから「内向型人間」は、物事を処理するのにより多くのエネルギーを費やし、貴重な蓄えをすぐに使い切ってしまうことが分かります。

一方で「外向型人間」は、脳活動にエネルギーを使いすぎないだけでなく、風力発電機のようにタービンを回しながら(エネルギーを消費しながら)、同時に発電もしているので、エネルギーを使い切ってしまうことがあまりないとか。羨ましい…

さらに「内向型人間」の脳は、「外向型人間」の脳より外部の刺激に対してより敏感に反応すると言われています。つまり、「内向型人間」は、どんな人や物に出会っても、その印象を処理するのに「外向型人間」より多くのエネルギーを消費してしまうのです。。

そうはいっても「外向型人間」が「内向型人間」より常に元気というわけでも、「内向型人間」が「外向型人間」より静かというわけでもありません。

「人見知りする」という性格ですら、常に「内向型人間」に当てはまるわけではないのです。

「人見知りする」という特性は他人と接することに怖がる(不安を覚える)ことで生まれます。この不安があるかないかで変わってくるため、「内向型」か「外向型」かを区別することはできないといいます。

これは私も非常に同意しました。なぜなら典型的な「内向型人間」である私は「人見知り」をほとんどすることがないからです。
むしろ新しい出会いにはいつもワクワクするほどなのですから…!笑


少人数での会話を好む「内向型人間」

人といるとエネルギーを消費してしまう「内向型人間」ですが、他人と接すると気分がよくなることもあります。ただし、「外向型人間」と明らかに違う点があります。

それは「人間関係に刺激を求めない」ということ。

人と会う回数をなるべく減らしたがる「内向型人間」が好きなのは、大勢の人と話すことではなく、1人または2人の人間と話すことなのです。

もちろん、少人数であったとしても、
その後は「ひとりの時間」が必要となることが、もうお分かりいただけるでしょうか…!


柔軟性のある「内向型人間」

「内向型人間」は他人といる時間と「ひとりの時間」をうまく調節できれば、「内向型」脳の長所を活かしてよりよく生きることができます。

他人といる時間とひとりでいる時間の最適な比率は、「内向型」と「外向型」を結ぶ直線上、つまり「内向型・外向型直線」上のどの辺りの快適ゾーンで自分が生きているかによります。

過度に「ひとりの時間」や「静かな時間」を必要とする人(快適ゾーンが内向型に偏っている人)は他人といる時間が長くなると、そのあとでさらに長い「ひとりの時間」が必要になります。

一方で快適ゾーンが中間に近い人ほど、他人といる時間をすごしても、再び自分を取り戻すのにそれほど多くの「ひとりの時間」を必要としません。

これに当てはまる人は友好的で、他人と接するときは「外向型人間」として振る舞います。そういう人間を「コミュニケーション能力のある内向型人間」または「柔軟性のある内向型人間」と呼ばれるそうです。


ひとりになりたい欲求を見逃さないこと

「柔軟性のある内向型人間」は、普段は社交的であるため「ひとりの時間」をなかなか持てません。

「ひとりになりたい」という欲求を周囲の人に見せないからです。

それどころか社交的な「内向型人間」の中には、人といることが好きなので自分が「ひとりになりたい」を欲していることに気づけない人もいるというのです…

「柔軟性のある内向型人間」は人が好きなので「ひとりになりたい」欲求を感じにくく、エネルギーを消耗しすぎる傾向があり、疲労困憊してしまうとのこと。

私はこれを読んだときに衝撃を受けました。
人が好きで割と社交性のある私ですが、いつもひとりになるたび、どっと疲れを感じでいたのですから。。



「内向型人間のための人生戦略大全」を読んで

この本を読むことで、自分の本当の内面が分かり、これからの働き方・過ごし方について向き合うきっかけとなりました。

私は他人に興味を持ち、人が好きなので「外向型」と間違われることが多くあります。そのため職場では人と関わる仕事を多く持たされるようになりましたが、そのせいか体調を崩しはじめました。

この本に出会うまでは、「仕事が嫌なわけではないのになぜ?」「期待されているから応えなくては!」「きっと慣れないからだ!数をこなせばきっと…」その思いだけで頑張り続けていました。

するとある時から体が動かなくなってしまったのです。あんなに大好きだった職場へ行きたくない。大人数での会議が辛い。人が怖い。仕事に集中できない…。

そんな中、この「内向型人間のための人生戦略大全」と出会い、わたしは確信を得ました。「あぁそうか、私は前からひとりになりたかったんだ。。」そう気付かされました。

この本を読み進めると、内向型人間という強み・弱みが書かれており、内向型でもより自分にあった強みで仕事をする方法を教えてくれます。今はまだ実践ができるほど体調が回復していないため(もっと早く出会いたかった!笑)、すぐには取り組めないのですが、内向型の弱みと立ち向かう時はこの本をお手本にして、自分なりの働き方、生き方を見つけていきたいと思います。

今、職場で働き方について悩んでいる方や、人間関係の疲れやすさで悩んでいる方には、とても参考になる本なので、そんな方にお勧めしたい1冊です!

よかったらぜひ、手にとってみてください。
きっと「内向型人間」の人生を支えてくれる本になるはずです。

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