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短歌

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#tanka

スキーしに行った短歌連作(2024年、晩冬)―揺川たまき

スキーしに行った短歌連作(2024年、晩冬)―揺川たまき

スキー・スノボウェアのフロアに降り立てばそれぞれの羽でみな嬉しそう

人差し指、ひとより長いのかな、たぶん。手袋いくつもいくつも試す

試着室のカーテンゆれる 雪山を頭にえがく必要がある

トンネルを出れば光で 天然水のラベルみたいな山あらわれる

ゲレンデ横のラーメン・カレーののぼり旗 非日常をしてくれて、ありがと

斜面にてむりやり止まればななめってしまう遠くの白い山脈

ウェア、ゴーグル、帽

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「Nutrition」揺川たまき〈短歌9首連作〉

「Nutrition」揺川たまき〈短歌9首連作〉

クレープのサンプルは夜にひらかれて優しいゆびさきを待っている

買いもしない葡萄の粒はつやめいて開店前の冷えた朝日に

マカダミアナッツほろほろ崩れてく口の中 これ、洗脳みたい

誕生日ケーキの上のロウソクを消すのってなんか縁起悪くない?

ピザ屋まで 3キロ歩く ピザ食うたびこの日のことを思うんだろう

ねむれない 卵焼き色のライオンのぬいぐるみは嘘だけどかわいい

天体ショーはショーではなくて

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「夏の公園」揺川たまき〈短歌25首連作〉

「夏の公園」揺川たまき〈短歌25首連作〉

入口にいつものコートがないせいで突然冬が終わってしまう

退職するひととしてきょうはお菓子とか紅茶をもらいニコニコしてみる

退勤のボタンを押すと機械からよろしいですかとやや責められて

終業のビルからふたり吐き出され目と目に分かち合うおなじ月

仕事から仕事終わりへ 前髪をわざと狂った風にあそばす

雑踏で押されてすこしふらつくと胸の小石がからころと鳴る

上澄みの夜を飲み込むわたしたちバイト終

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#2022年の自選五首を呟く

#2022年の自選五首を呟く

2022年末にTwitterに載せたのですが、どんどん流れていってしまうので、
こっちにも載せようと思います。 #2022年の自選五首を呟く です。

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ジンジャーエール、飲む前に嗅ぐときだけがいちばんおいしいけど飲みました

なんとなく断れんくてついていったカフェのケーキの細さ気になる

折りたたみ傘を失くして雨の夜のユニクロのなか 服になりたい

鍵閉めてそのへんにきみのコートがある

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