見出し画像

大企業を辞めて、転職する勇気がない人へ

みなさんこんにちは。
株式会社Acompany執行役員CAO(Chief Administrative Officer)のサガサキです。
2024年3月1日でAcompanyにジョインして1年が経ちました。
この1年、楽しくも忙しい、とても充実した日々だったなと振り返って思います。
また、2024年2月1日付で執行役員のポジションもいただきました。これもいつも一緒に働いてくれているメンバー(特にコーポレートチームとコーポレート広報チーム)のおかげだと思っています。いつもありがとうございま
す。

就任にあたってのポッドキャストはこちら👇

大企業からスタートアップに転職したことで、この1年の間に
「よくそんなこと(転職)の決断ができましたね」
「実際どうなの?」
「私も転職を考えているんですが・・・」等々
多数の質問や相談をいただきました。

今、大企業にいらっしゃる方で、「今後のキャリア」について考えている方の参考になればと思い、この記事を書くことにしました。

💡この記事は・・・💡
・メガバンクで10年働いて、名古屋のスタートアップに転職した人が書いています
・今後のキャリアに悩む銀行員や社会人の皆さまの参考になれば幸いです


今までのキャリア

新卒で三菱UFJ銀行に入り、法人のお客さまを担当させていただきました。法人の担当とは、社長や経理部長と面談して、融資などの取引を拡大させていく営業の仕事です。

異動の中で、新規開拓営業のミッションをもらい、名古屋大学発ベンチャーを担当することになりました。ベンチャーの皆さんにお会いする中で、ベンチャーの技術や経営者の魅力を感じ、ベンチャー(スタートアップ)支援にハマっていきました。

その後一旦、スタートアップ支援の現場は離れてしまったのですが、銀行内の社内公募に手を挙げて、そしてありがたいことに選んでいただき、愛知県庁のスタートアップ推進課に出向することになりました。銀行に所属しながら、自治体職員としてスタートアップ支援をできるのは非常に貴重な経験でした。

その後、銀行に帰任しましたが、モヤモヤ(後述)が払拭できず、スタートアップへの転職を決めました。
詳しくは、入社エントリーや下部のQAをご参照ください。

入社エントリーはこちら👇

よくある質問

先日、TOCKIN’ NAGOYAというイベントの「グラデーションのキャリア〜溶かせキャリアの境界〜」に登壇させてもらいました。私は「大企業からスタートアップのキャリアを選んだ」という立ち位置でした。「新卒からスタートアップ」のキャリアを歩まれた、スタメン久保田さんらと一緒に登壇しました。

こちらのイベントに登壇する準備として、「大企業→スタートアップへの転職」にあたり皆さんが気になることや、今までに直接された質問や相談をまとめていました。
もしかしたら、自分のキャリアについて悩んでいる方に対して、参考になることもあるかと思い、以下にQ&A形式で書いていきます。

Q.何故、新卒で銀行に入ったのか
A.特に深い理由はありませんでした。営業が面白そうだなと思ったのと、若いうちから経営者と会えて刺激がありそうだと直感的に思ったためです。入行してから、やはり経営者と直接話ができることの面白さを実感しました。

Q.何故、愛知県庁へ出向したのか
A.営業店(支店)に転勤になり、法人営業をしていましたが、スタートアップ支援の面白さが忘れられず、スタートアップに関わる仕事がしたかったため、立候補しました。
また、銀行の外に出る、出向するということは、通常の銀行員とは違う経験を得ることができ、今後の銀行でのキャリアにプラスととなると考えたからです(出向時点での想いです)。

Q.10年勤めた銀行を辞めて、何故スタートアップに転職したのか
A.異動、転勤等があり、しかも業務も自分の希望が必ず叶うわけではないため、大企業の中でやりたいことを実現する難しさを強く感じました(自分で選択できないことのもどかしさです)。
また、銀行がスタートアップが欲している支援ができているか、という疑問も感じていました。そもそも自分がスタートアップの経験もなければ、事業会社での経験もない中、本当にスタートアップに寄り添って支援できるのかと反省しました。そこで、自分が今持っているスキルや能力でどれだけできるかわからないけれど、スタートアップに入って、まず自分が経験することが大事だと思うようになりました。

Q.大企業からスタートアップへの転職は怖くなかったか
A.まず、大企業と言われるのは、転職してから初めて意識しました。MUFGがトヨタに次いで時価総額日本2位という記事を見た時に、「そんな大きな企業にいたんだ(笑)」と実感しました。おそらくですが、そもそも自分自身が「大企業だから」という精神で業務をしていなかったので、そのあたりの意識は薄かったのかもしれません。
スタートアップへの転職が「怖くなかったか」と聞かれたら、「怖かった」と思います。一番は金銭的な部分だと思っています。大企業にいて、ほぼ終身雇用で、安定した収入を得られなくなるかもという不安です。
一方で、「怖さ」は考え方次第かなと思っています。「自分のやりたいことができない」や「さまざまな経験が得られない」、「キャリアが単線化する」など、今の状況から「変化しない」リスクや怖さもあると思います。
1つの会社で勤め上げるだけではなく、「元銀行員×スタートアップ」で管理部門として、より多くの経験を得て、スキルを磨くことで、キャリアアップすることも可能ですし、転職市場での価値は通常の銀行員より高くなるのではと(勝手に)想像しています。

Q.転職するときの最後の決め手
A.カルチャーフィットです。言い方が適切かわかりませんが、スキルは後からでも習得できると思っています。一方、性格や考え方が会社のカルチャーに合わない場合、入社しても会社の雰囲気や目指すべき方向とのズレに苦しむことになると思います。カジュアル面談や、複数のメンバーとの面談、オフィス見学などを通じて会社の雰囲気や考え方が自分とあっているかを確かめていきました。もちろん、Acompanyの事業の面白さ、これからの可能性を感じたことも決め手の一つです。

Q.転職を決めた時の家族の反応
A.「本気で言ってるの?」/「話が違う」/「家族のことを考えて」
プライベートなことなので、ここには記載しませんが(笑)、妻にはしっかりと時間をかけて丁寧に説明のうえ、理解してもらいました。

実際に転職活動をした時の話

Acompanyに転職する前に、2回ほど「転職したい」と思ったことがあります。おそらくこれを見ている人も「転職したい」と少しはあるのではないかと思っています(笑)。2回目に「転職したい」と思った時は、ビズリーチなどの求人サイトに登録して、スカウトを待ったり、実際に活動していました。

ただ、その時「転職したい」と思った理由は「会社に行きたくない」、「この状況から逃げ出したい」というマイナスな気持ちでした。筆記テストを受けて、面接に行ったりしましたが、「何のためにこれ(面接)をしているんだろう」という虚無感に襲われました。

やりたいこともなく、当然ですが結果もうまくいかず、何社か受けたところで、「この状況から逃げ出したい」という理由が落ち着いたため、転職活動を辞めました。

その後は愛知県庁への出向が決まり、やりたかったスタートアップ支援ができるようになりました。出向中は、出向の経験を活かして「銀行でできることがあるのかも」、「役に立てることがあるのかも」と思いました。しばらくは銀行で頑張ってみようと思い直しました。

私の想い、メッセージ

前述のとおり、「転職したい」と思ったことはあります。一方で、Acompanyからお声がけいただいた時は全く転職について考えていませんでした。
でも、転職しました。やりたいことがあり、それができそうな環境だと思ったからです。

転職しようと思っていることを銀行の同僚に相談した際、こう言われたのも後押しとなりました。

「もし何かやりたいことがあるなら、この会社を辞めても良いと思う。やりたいことができる確率は高くないし、自分で仕事を決められない。俺はやりたいことがなく、『次の異動先はどこが良い』と聞かれても答えられない。やりたいことがあるのが羨ましい。」

銀行の同僚より

やりたいことがあり、それを叶えられる環境がすぐそこにある(かもしれない)ことはチャンスだなと思いました。そして、その時は「逃げたい」ではなく「やりたい」というプラスの気持ちでした。

今、大企業にいて転職を考えている人へのメッセージとしては、「最後は自分で考えて、自分で決めてください」です。

「自分で決めること」、当たり前と言えば、当たり前かもしれません。ただ、外部要因があると、意外とその当たり前ができないこともあります。
なぜ自分で決めることが大事かというと「自分で決めたら、決めたことに強くコミットできる」からです。Acompanyが大事にしている行動指針にもありますが、「他責ではなく、自責で考える」ことができるはずです。「逃げたい」、「抜け出したい」というマイナスの気持ちだと、転職してうまくいかなかったとき、他責にしてしまいがちです。

考え抜いた中で、「今の会社にそのままいる」と「自分で決める」ことも一つの選択肢だと思うので、私は否定しません。大企業にも良いところがあると思っていますし、スタートアップにも良いところがあります。
ただ、節目節目では自分のキャリアを振り返り、今後どうしたいかを考えて、「自分で決める」ことが大事だと思っています。

参考 キャリアをデザインする

銀行に入ったばかりの時、課題図書(?)として読まされたものです。
内容は「節目ではキャリアをデザインする。節目以外では流れに身を任せて(ドリフトして)みることが良いキャリアにつながる」という話です。
キャリアを考える際に非常に良いなと思いましたので、シェアします。

お忙しい方は、書評としてまとめられているnoteがあるので、そちらをご覧ください。


Acompanyでは共に働く仲間を募集しています!

Acompanyでは、「2035年までに世界No.1の偉大なプライバシーテックカンパニーになる」をBHAGに掲げ、プライバシーテックの社会実装を目指しています。BizDevやバックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニアなど、多岐にわたる役割で一緒に働くメンバーを求めています。

私に限らず、大企業出身の方も続々ジョインしてもらっています。Acompanyのカルチャーに賛同いただける方、「他責ではなく自責で考える」ことができる方、熱意のある方のご応募をお待ちしております!!!



この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,014件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?