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10年勤めたメガバンクを退職して、40人のスタートアップに転職した話

自己紹介

皆さん、こんにちは。株式会社Acompanyでコーポレートを担当しています「サガサキ」と申します。
2023年3月にAcompanyにジョインして約1ヶ月ほど。毎日非常に楽しく、ワクワクしながら仕事をしております。
今回は入社エントリということで、何故10年間勤めたメガバンクを辞めて、Acompanyに転職したのかを書きたいと思います。
(ベンチャー、スタートアップという表記の揺れがありますが、時代が変わっていく様子も含め大目にみてください)

そもそも何で銀行員になったのか

就職活動のとき、「何か仕事を通して実現したいことがある!」、「将来はこんなことがしたい!」という熱い想いがあったわけではありませんでした。ただなんとなく、「営業が面白そうだな、刺激がありそうだな」という興味本位で銀行を志望しました。
ただ、仕事をしていくうちに「このお客さんのためになんとかしたい、役に立ちたい」という熱い想いが生まれてきました。

銀行員としてのキャリア

銀行員時代は、法人営業を中心に、零細、中小、中堅、大企業までひと通りの経験をさせてもらいました。また新規開拓のミッションを担っていたこともあり、日々どうやったらお金を借りてもらえるか、役に立てるか、ということばかり考えていました。

そんなよくある銀行員人生の転機となったのは、2016-2018年の名古屋大学発ベンチャーへの取引開拓のミッションでした。当時はまだ、名古屋大学発ベンチャーも数えるほどしかありませんでしたし、スタートアップという言葉も浸透していませんでした。そして何より、今ほど銀行がスタートアップ支援に積極的ではない時期でした。

何もかもが手探り状態で、銀行内では「ベンチャー?よくわかんないけど、あいつ何かやってるよ」と思われながらも、日々インキュベーション施設や、大学教授の部屋に飛び込み、口座開設のお願いや、資金調達、取引先紹介等、何か手伝えることがないかを探している日々でした。

Tongaliアイデアピッチ2016の記念撮影(https://tongali.net/pitch-contest2016/)
私もこのどこかにいます・・・

その時感じたことは「ベンチャー企業って面白い、技術が凄い、何か世の中が変わりそう」というワクワクです。そして「自分より若い経営者が、1つの会社を経営している」ことに驚きました。 

ベンチャー支援をしている中で、銀行員では接点を持たないような学生や教授との接点が増えました。彼らと話しているなかで「起業したら是非うちの銀行を!」とか「ベンチャー支援」と言う割に、「まず会社の登記もしたことない」、『「ベンチャー企業のなかで何が実際行われているのか」を理解できていないな、それなのに本当にこの人たちの役に立つことができるのかな』、そんな漠然としたモヤモヤを抱えていました。

それはまさに私が銀行員になって1年ぐらいした時に感じた気持ちと同じでした。「会社の決算書のことをどうのこうの言う割に、自分って経理業務もしたことないし、経営者でもないじゃん・・・」、「当事者になっていないのに、本当の悩みや苦しみは理解できないのではないか」というモヤモヤです。

Acompanyとの出会い

そんなモヤモヤを抱えつつ、ベンチャー支援に勤しんでいた中、一方的ではありますがAcompanyとの出会いが訪れます。それは2017年のTongaliアイデアピッチを聴講していた時のことです。たまたまですが、家庭教師のマッチング事業「名大生の名大生による名大生のための家庭教師マッチングサイト」について、熱心にピッチをしていた高橋さんを(映像として)覚えていました。
ただ当時はアイデアピッチを見ただけで、Acompanyという名前もしっかり覚えていませんでしたし、継続的に高橋さんとコミュニケーションをとっていたわけではありませんでした。

当時の高橋さん(弊社代表)

Acompanyとの再会

2016年から2年間ほど名古屋大発ベンチャーの支援を行ってきましたが、銀行員というものは転勤がつきものです。2018年末には東京の支店に転勤となり、ベンチャーとはほぼ無縁の銀行生活が再度始まりました。
転勤してしばらくはベンチャー熱が残っており、名古屋のベンチャー動向を気にしていましたが、そんな日は長く続かず、日々の忙しさに飲み込まれ、次第にベンチャーから疎遠になっていきました。

名古屋大学発ベンチャーの支援から離れて丸2年経った2020年12月。
ありがたいことに名古屋への転勤となり、そして自身の希望も叶い、またスタートアップ支援に関わる仕事をさせてもらえることになりました。
改めて名古屋のスタートアップについて見ていくとあることに気づきました。『なんか見たことある名前だな・・・、「Acompany」「高橋」って』。事業内容は当時のアイデアピッチとは異なる「秘密計算」。なんだかカッコいい名前に惹かれ、中身を見ていくと、数年前に自分が感じた、あの何か世界が変わるようなドキドキを感じました。私はドがつくほどの文系人間なので、技術のことはよくわかりませんが、なんとなくピンと来て、この領域は面白そうだな、伸びそうだなと直感的に思いました。

何故転職しようと思ったか

Acompanyに転職する、という以前に、そもそも「転職すること」について全く考えていませんでした。
自分で言うのはおかしいですが、幸い私の銀行員人生は、上司や同僚、部下にも恵まれ、無難だったので、このまま銀行員として会社員人生を終えるんだろうな、ぐらいにしか思っていませんでした。

一方で銀行員のキャリアとして、「転勤がある銀行で、このままスタートアップ支援の仕事が出来るのか」ということ、そして「スタートアップ支援と言っているけど、本当にスタートアップのための支援ができているのか」という疑問が出てきました。

そして2022年12月に東京の本部へ転勤の辞令が出た際、本気で自分はこのままでいいのだろうか、と考えました。私が希望していたスタートアップ関連の業務とは似ても似つかぬ部署への辞令だったからです。
転勤先でも「ずっとこの部署にいるわけではないから」、「希望してまた好きなところに行けるよ」なんて言われましたが、この部署で2、3年業務をしっかりやることは、銀行員としてはプラスだけれど、自分の市場価値的にはプラスにはならない、モチベーションが維持できないと判断し、スタートアップへの転職を決意しました。

なぜスタートアップへの転職を決意したかというと、前述のようなモヤモヤ感を解消すべく、自分が持っている力で、スタートアップを成長させたい(直接的に支援したい)と思ったからです。
同時期、Acompanyではコーポレート部門の募集があり、話を進めていくうちに、素敵なご縁をいただきました。

何故Acompanyを選んだのか

前述の通り、正直言って転職するつもりもなかったですし、「Acompanyで働きたい」という気持ちもはじめはほとんどありませんでした。
ただ高橋さん、元CSO堀尾さんと話をしていくうちに、Acompanyのカルチャーや考え方がわかってきたこともあり、自分の考えや想いに近いかなと思い始めました。話している中で、印象的だった言葉は以下の通りです。

・「自由に挑戦できる、NoじゃなきゃGo」
 →これはAcompanyが大事にしている行動指針にもありますね。

・「ないなら、これから作っていけばいい。良いと思ったものは作ることができる会社です。」
 →福利厚生や色々な制度について確認していく中で、言われた言葉です。

・「(人としての)ハード面より、ソフト面の方が大事、カルチャーフィット」
 →まさのその通りだと思いました。

・「数年後、どっちの会社にいたほうが後悔しないか」
 →その自信こそがAcompanyを信頼できると思えた要因でもあります。

入社してみて

開口一番ですが、「いや〜、働きやすい。こんな働き方あるの?今まで損してた・・・」というのが率直な感想です。今までがJTC(Japanese Traditional Company)過ぎたのかもしれませんが。
Acompanyには転職組も多いのですが、皆さんが口を揃えて言うのは、「こんなに働きやすい会社はない」と言うことです。私も入社してまだ1ヶ月程度ですが、フレックス、リモート、複数拠点のオフィスのおかげで、とても働きやすいと実感しております。
リモートはもちろんですが、フレックス勤務も有効に活用しており、夫婦共働きの私は、子どもの事情や家事で業務時間を柔軟に変更できることがとても助かっています。

流石、先日開催された、東海地区最大規模・スタートアップの祭典「TOCKIN’ NAGOYA2023」の「TOCKIN’ NAGOYA 2023 Awards」にて、「働いてみたい・魅力のあるスタートアップ企業賞」に選ばれたのは伊達じゃないですね(宣伝しておきます)。

Acompany自体、フルリモート勤務可能なため、リモートのメンバーも多いです。リモート勤務だと、コミュニケーションが難しいのでは?と思われるかもしれません。
バーチャルオフィスとして利用しているDiscordを利用したシームレスな会議やSlackのスタンプ等でのコミュニケーション、部活動の活動報告など活発に盛り上がっています。

私も入っている自炊部の活動報告

また特徴の一つでもあると思いますが、社内の打ち合わせの最初に行われる「チェックイン」はとても良い試みだと思っています。「チェックイン」は打ち合わせに参加しているメンバーひとりひとりが、今思っていることだったり、最近のトピックを自由に話す時間です。会話を楽しみながら、人となりが知れる素敵な時間になっています。

またAcompanyには各分野のスペシャリストが多数在籍しています。社内の打ち合わせ等で事業や開発の進捗を聞くたびに、Acompanyには素晴らしいエンジニア、Biz Dev、法務チームの皆さまに支えられているなと実感しています。同時にコーポレートとして、スペシャリストの皆さんがのびのびと働けるように、屋台骨をしっかり組まないといけないと、日々痛感するばかりです。

最後に

お伝えしたいのは、人生一度きり「迷ったら直感を信じて面白いと思う方に行け」です。「変化を恐れて、変化しないことが一番のリスク」と考え、今は毎日が新しいことばかり、そして越えなきゃいけないことばかりで、忙しくも楽しい日々が過ごせています。
よく「銀行員は転職する時に潰しが利かない、銀行のルールばかり詳しくなって」と言われます。しかし実際にスタートアップに入ってみると、私のような銀行員でも強みを発揮できる分野があるのだと、実感します。

大企業を辞める決断は難しいですが、そんな難しい決断だからこそ、出来る人は少ない、価値のある決断だと信じています。
これから高橋さんを含めた経営陣及びAcompanyのメンバーと一緒に同じ船に乗って、自分も会社もどんどん成長していきたいと思います!

本当に最後ですが、今の自分があるのは間違いなく、銀行で鍛えてもらったからだと思い、感謝してもしきれません。
この挑戦を応援してくれた銀行(上司・先輩・同期・後輩)、受け入れてくれたAcompanyのメンバー、何よりこの決断を許してくれた家族に感謝して、この入社エントリを締めたいと思います。
散文、乱文にも関わらずお読みいただきありがとうございました。


Acompanyではエンジニアを含め、いろいろなポジションを公開しています!気になった方は是非採用ページよりご確認ください!一緒に働きましょう!



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