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スタートアップと日本語ラップ

みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
Acompanyでコーポレートマネージャーをしていますサガサキです。本記事はAcompany5周年アドベントカレンダー26日目の記事となります。

導入

私は中学生の頃に日本語ラップ(HIPHOP)に魅了され、かれこれ20年近く日本語ラップを聴いてきました。

仕事の踏ん張り時や人生の分岐点(スタートアップに転職する時等)で、日本語ラップにめちゃくちゃ助けられてきました。

最近ではフリースタイルバトルというものがメディアで取り上げられることが多く、多くの人がHIPHOPに触れていることを嬉しく思います。少し前までは、「不良の怖い人たちが、YoYo,チェケラッチョとやっている音楽でしょ?」と思われていたかもしれませんが、フリースタイルダンジョンや地上波に出るアーティストが増えてきたことで、そういったことは少なくなっているかなと思います。

今回の投稿は完全な趣味回なのですが、僕が思う「日本語ラップの良さ」を書いていきたいと思います。
※「HIPHOP」と「日本語ラップ」の使い分けに他意はありませんので、ご了承ください。

スタートアップと日本語ラップ

スタートアップ経営者で日本語ラップが好きな人は結構いるのではないかと思っています。代表として真っ先に挙げられるのは、サイバーエージェントの藤田社長ではないでしょうか。
当時Amebreak(現 HIPHOP ABEMA TIMES)というHIPHOPメディアを作り、B-BOYは釘付けになっていましたし、先ほど述べたフリースタイルダンジョンが始まるきっかけも藤田社長と聞いています。

また、SmartHR創業者で、現在はNstock宮田社長も日本語ラップが好きなのではないかと推察します。ブログの他にも、Forbesの「私を変えた、あの言葉」にもラッパーの歌詞をあげています。

また日本語ラップがきっかけで、繋がったというスタートアップのnoteも見ました。※「二人をつないだのは、日本語ラップ!?」をご参照。

スタートアップで働く私も日本語ラップが大好きなので、ここからはどこが好きか、出来るだけ簡潔に書いていきたいと思います。

何が好きか①:歌詞(リリック)

日本語ラップは自分の生い立ちや考えを歌うだけで曲になります。自分自身の生き方に誇りを持っていれば、それだけでかっこいい曲が作れるのです。素敵です。

ZORNのLostは、ちょうど転職するときによく聴いていました。「大企業に入って忙しなく働き、そしてなんとなく安泰なんだろうなぁ」と思っていた私にブッ刺さるような歌詞でした。

虚しくなりに俺は来ただけか?
こんなんじゃ文無しの方がマシ 手にすることは無くすことだった
これから掴むどんなもんより 最初に持ってたもんが尊い

ZORN / Lo

京都の団地で育ったAnarchyは自身の育った環境を歌っています。

後ろ髪引くようなハードな環境
涙の分だけハートは頑

Anarchy / Fate

何が好きか②:リスペクト

リスペクト、尊敬ですね。HIPHOPの重要な精神の一つです。反対はディスリスペクト、いわゆる「ディスる」です。自分には持っていないスキル(ラップの歌い方や韻の踏み方)に対して、尊敬の念を持つ、そんな考え方が好きです。リスペクトは友人や家族も対象になります。リスペクトといえばこの曲ですね(K DUB SHINEのマキシマムリスペクトも好きです)。

何が好きか③:地元愛

HIP HOPではよく「レペゼン○○」というフレーズが出てきます(≠レペゼン地球)。レペゼンについての説明はChatGPTにお任せします。

ChatGPTより

自分の育った土地や環境、仲間を愛し、それを歌にします。有名なのは「BAD HOPと川崎」や「TOKONA-Xと名古屋」でしょうか。

地元や仲間について歌った好きな曲を載せておきます。
(ZORNの曲ばっかりですみません)

路地の侘び寂び 憂い帯びた街並み 変わらずにはいられない 時はたちまち
傷や物悲しさ 気付きゃ大人だしな
どこへ行くのかよりも俺はどこから来た

ZORN / Stay Goldより

何が好きか④:サンプリング

他の曲(昔の曲の場合が多いですが)のメロディーやフレーズを引用したり、加工したりして、自分の曲に組み込んでいくことです。例によって詳しい説明はChatGPTにお任せします。

ChatGPTより

サンプリングは挙げればキリがないのですが、PSGの愛していますは、Original Loveというロックやソウルを中心とした日本のポップグループのI WISHという楽曲のトラックをサンプリングしています。

一聴して「PSGの愛してますをいいな」と思ったら、実は「こんなサンプリング元があるんだ」とか、「そもそもサンプリング元の曲もめちゃくちゃいいね」となることが多々あります。何よりも、サンプリング元を探すのが楽しみであったりもします。
ちなみに「サンプリングってパクリじゃん」と言われることもありますが、個人的にはリスペクトがあるかどうかだと思っています。

何が好きか⑤:反骨精神(文化)

詳細はここには記載しませんが、HIPHOPは音楽としての成り立ちから、反骨精神が非常に強い音楽です。
上で名前をあげたサイバーエージェントの藤田社長もこう述べています。

1998年、24歳の時に、希望だけを糧に起業をしました。無名だったし、当然、お金もありません。もといた会社の同僚や知り合いからは鼻で笑われ、取引先や銀行からは足元を見られ、たくさんの苦労をしました。
 年齢が若いというだけで信用してもらえず、経験が浅いからこそだまされそうになったこともあり、不安と焦りで眠れない夜を幾夜も過ごしました。徐々に成功し始めると、今度は妬みや嫉妬、いわれのない誹謗中傷などが増えました。責任の大きさに気づき、何度もプレッシャーに押しつぶされそうになったこともあります。
 それでも前を向き、がむしゃらに働き、ここまで会社を大きくすることができたのは、「いつか結果を出して見返してやる」という反骨精神。私が起業した頃は、ちょうど、「ライムスター」や「キングギドラ」といったヒップホップのアーティストが活躍し始めた頃と重なります。彼らの発する音楽を聞くことで、勇気をもらったのです。

アメーバブログ・日本経済新聞

また地元+反骨精神という文脈では岡山のラッパーKOWREEが以下のように述べています。

KOWREEさんは魅力について「マイナス要素をプラスに変えられること。学歴が低いとか、容姿が魅力的でないとか、業界とのコネがないとか、一般的にはネガティブに評価されがちなことも、ラップをする上ではいくらでも持ち味になるんです」と話す。加えて「楽器や機材が必要なく、身一つで始められるのも良いなと思います。歌が下手でも関係ないし」。コンプレックスを武器に変える前向きな姿勢を感じた

山陰中央新報デジタル

Acompanyに当てはめていくと・・・

歌詞(リリック)
Acompanyにはアカンガードレールという10つの行動指針があります。

Acompanyのカルチャーがここに凝縮されており、Acompanyとしての考え方や生き方が、リリックとして明文化されています。

リスペクト
Acompanyにはさまざまなバックグランドを持った人がいます。学生起業している社長、副社長のみならず、私のような中途、そして新卒など。部署で言えば、R&D、事業開発、コーポレートなど。そして数学に強い人、アニメが好きな人、ガジェットを愛する人、自炊ばかりしている(させられている)人等。皆がお互いを尊敬、尊重し、とてもいい雰囲気だなと思います。

地元愛
Acompanyは名古屋大学発ベンチャーで名古屋大学を卒業した方が多いこともありますが、名古屋や岐阜出身の人が多いです。
岐阜出身の私は東海エリアに強い愛着を持っています。「やっぱり自分の人生は、この地域で頑張りたい、何か貢献したい」という思いもあり、名古屋のスタートアップAcompanyを選びました。名古屋の地域から、ディープテックで、急成長するスタートアップを目指す、ということに個人的にはアツさを感じています。
もちろんフルリモート可能なので、愛する地元に残ったまま仕事をすることも可能です。

サンプリング
Acompanyには書籍手当なるものがあります。業務に関係する書籍であれば、会社から月1万円まで補助が出ます。過先人たちの知恵を存分に吸収して、今の業務や会社経営に充てています。また他社でやっている事例や「いいな」と思ったことはすぐ実践、取り入れることができます。ただそのまま真似して導入するのではなく、どうやったらAcompanyで機能するのか、受け入れてもらえるのかはしっかり議論します。

反骨精神
データの利活用と保護という相反する難しい課題に、技術と法律でチャレンジ、それを乗り越えていくことに面白さや素晴らしさを感じています。また私は他人と比較しがちな性格なので、ことあるごとに「やってやるぞ」という反骨精神を持って頑張ることが多く、自分の性格にもとてもあっています。

先ほどの山陰中央新報デジタルさんの記事の気になる文章がありました。

身一つで表現するのは簡単なようで、難しい。そこに魅力があり、多くの人が惹きつけられるのだろう。

山陰中央新報デジタル

私自身が転職したもの、代表をはじめ、メンバー皆で難しい課題に真剣に取り組んでいる、そんなAcompanyに惹きつけられたからかもしれません。そんな私の入社エントリは以下です。

蛇足ですが、銀行員時代によく聞いていたのはSHINGO★西成の「頑張ってれば」です。上司から怒られて、先輩と飲みに行った帰り道で聴いていました。
そして、ここまでかいて大事なライム(韻を踏む)というところについて触れていませんでした。また機会があれば・・・と思います。

最後に

言わなきゃいけないことがあります!
HIPHOPな要素をたくさん持っているAcompanyは現在絶賛採用強化中です!
開発部門、ビジネス部門でシニア、ミドルの方を中心に、ご応募をお待ちしております。是非、一緒に働きましょう!
迷われている方、「Noじゃなきゃ、Go」です! 


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