見出し画像

【ファンズ出資のご報告】インタビュー「上場ベンチャーの成長を加速させる―ファンズ×グロース・キャピタルが描く新しいファイナンスの形」

この度、個人と上場企業をつなぐ「貸付投資サービス」のプラットフォームを提供し、急成長を続けているファンズ株式会社に私、嶺井個人として出資をさせて頂きました。
今回の出資の経緯、ファンズが目指すビジョンをファンズ代表取締役の藤田雄一郎さん、嶺井へのインタビューを通じてご紹介させて頂きます。 

左からファンズ 代表取締役 藤田 雄一郎氏、グロース・キャピタル 嶺井


■ファンズが目指すのは、資産運用のメルカリ

――今日はお忙しい中、ありがとうございます。最初に、ファンズの事業内容について、藤田社長からご説明をいただければと思います。

藤田:私たちファンズは、個人が上場企業に間接的にお金を貸すことで金利を得られるサービスを提供しています。個人から見ると、フィンテックによる新しい資産形成の形であると同時に、上場企業にとっては、個人から直接資金調達、デット・ファイナンスを行うことできるプラットフォームになります。


嶺井
:個人と上場企業とを結びつける新しいサービスですよね。サービス開始はいつからですか?

藤田:そうですね。2016年に創業して、ファンズというサービスが始まったのは2019年1月ですから、3年が経過してちょうど4年目に入ったところです。

――昨年のシリーズCラウンドで総額20億円の資金調達をされ、さらにサービスを拡大されるフェーズに入られたことと思います。今後のビジョンをお聞かせください。

藤田:サービスとしては、日本ではまだあまり機能していない個人向け社債の代替市場をつくっていきたいと思っています。今世の中では、日々値動きのある金融商品が主流ですが、ファンズのような“fixed income”の商品、つまり利回りが決まっていて、基本的には予定通りお金が返ってくるような金融商品を普及させることで、資産形成の裾野を広げていくことにチャレンジしています。

会社としては、「国民的な資産運用サービスをつくる」をビジョンに掲げています。たとえば、服だったらユニクロ、メッセージングだったらLINE、フリマアプリだったらメルカリというように、「資産運用だったらファンズ」と言われるようなポジションを目指していきたいと考えています。


■二人をつないだのは、日本語ラップ!?

――藤田社長と嶺井さんは共通の趣味を持っているとのことですが、お二人が意気投合したきっかけについてお聞かせください。 

嶺井:藤田さんに最初にお会いしたのは、2018年に福岡で行われたスタートアップ経営者が集うイベント「B Dash Camp」でした。ただ、そのときはご挨拶したぐらいで、本格的にお付き合いするきっかけになったのは、翌年2019年7月に開催されたカンファレンス「IVS」の打ち上げです。藤田さんがそのピッチコンテスト「LAUNCHPAD」で優勝されたお祝いも兼ねて有志で飲みに行ったのですが、その流れで二人だけでカラオケに行き、日本語ラップを熱唱しました(笑) 

藤田:そうでしたね。嶺井さんがヒップホップ好きだというのは事前に知っていたので、私から「日本語のラップがお好きなんですよね?」とお声がけしました。

嶺井:はい。まさか藤田さんから日本語ラップという単語が出てくると思わなかったので、驚きました。そして嬉しかったですね。藤田さんや私が好きなジャンルはけっこうコアな日本語ラップなので、(周りと温度差がでることを避けるため)カラオケで歌うのは控えているのですが、あのときは2時か3時ぐらいまで二人でとことん歌ったことを覚えています。

LAUNCHPADで優勝した日の夜なので、本当は他の多くの経営者の方々とネットワーキングしたほうがいいのに、私が連れ出してしまったことは今でも申し訳なく思いつつ、そんな大事な日にも関わらず、一緒に日本語ラップを歌いに行ってくださる藤田さん最高だなと思いました(笑)


藤田
:いえいえ(笑)。私自身は、高校生くらいからヒップホップを聴いていて、物事がうまくいかないとき、つらいときに、力をもらっていました。ヒップホップの反骨精神は起業にも通じるところがあると思います。

ちなみにカラオケで、餓鬼レンジャーの『火ノ粉ヲ散ラス昇龍』をフルテンションで歌っている嶺井さんを見て、いつか一緒にお仕事したいなと思いましたよ(笑)。

嶺井:フルテンションで歌った甲斐がありました(笑)。そのあとも、Zeebraさんを囲んで飲んだり、雷家族のリノさんのお店に行ったり、ヒップホップのCDを制作する支援を一緒にしたりもしましたね。

藤田:嶺井さんとのご縁で貴重な経験がいろいろできました。嶺井さんと私は年齢が近いということもあって、Zeebraさん、BUDDHA BRAND、SHAKKAZOMBIE、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND、LAMP EYEといったアーティストの話で盛り上がれるのは本当に楽しいですね。


■エクイティとデットから生まれる強力なシナジー

――プライベートの交流だけでなく、上場ベンチャーのファイナンスはどうあるべきかといったディスカッションをしたり、クライアントを相互に紹介し合ったりもされていると聞いています。そのような中で、嶺井さんがファンズに出資する決め手は何だったのでしょうか。

嶺井:私が代表を務めているグロース・キャピタルは、上場ベンチャーのエクイティ・ファイナンスによる資金調達と、調達後の戦略の実行を支援する会社です。一方のファンズはデット・ファイナンスを通じて上場ベンチャーの成長を支援されており、非常に親和性が高く、一緒に取り組むことで、上場ベンチャーの成長を今以上に力強く支援できると考えました。


――藤田社長はなぜ出資を受けられたのでしょうか?
 

藤田:嶺井さんがおっしゃるように、事業上のシナジーがあることは大きな理由の1つになります。2つ目は、ご自身が上場を経験されているだけでなく、さまざまなベンチャー企業のCFOから信頼されている嶺井さんの力をお借りしたいと考えたからです。

そしてなによりも、株主に加わっていただくということは、経営チームの仲間になっていただくことでもありますので、一緒に仕事をしたら楽しいに違いないと思える嶺井さんのお人柄に惹かれた部分が大きいですね。趣味も合いますので。

嶺井:ありがとうございます。私も尊敬する藤田さん、そして共同創業者の柴田陽さん、取締役の笹島靖史さんをはじめとするすばらしい経営メンバーの皆さんなら、きっと成功されると思っています。出資させて頂いたことがとても嬉しいです。

――最後に、上場ベンチャーの皆様に向けてメッセージをお願いします。

嶺井:藤田さん、ファンズの皆さんと共に上場ベンチャーのファイナンスを盛り上げて、ベンチャーの成長を強力にバックアップしていきたいと思います。ぜひご期待ください。

藤田:今回、嶺井さんという心強い仲間が加わったことで、さらに事業を大きく伸ばしていけると確信しています。

今、足元のマーケットが不安定ということもあり、成長資金の調達を検討されている企業様も多いと思います。我々ファンズとグロース・キャピタルがタッグを組めば、多様なファイナンスの提供はもちろん、これまで以上の成長支援も可能になります。お気軽にご相談いただければと思います。 


――本日は、ありがとうございました!