今人生が辛い人にワークのすすめ②
①からの続きです。
その前にふと思い出した事があります。
以前の私は「悩みなんてなさそうだよね」と言われるととても安心しました。「良かった、まだ幸せそうに見えるんだ」って。まだやばい奴だってバレてない、こんなに心の中がぐちゃぐちゃで怒りや悲しみや苦しみがドロドロに渦巻いている私の中身に気づかれてないって。
ただ、周りには気がつかれなくてもしっかりそのドロドロは私の中に溜まってました。
前回の続きに戻りますが、カルテに「巨大な腫瘍」と書いた先生は「ウチじゃ診れないから大きい病院に行って。総合病院に紹介状書くから。多分婦人科だと思うけど」とこちらを見ずに淡々と言って診察が終わりました。
後日、総合病院の婦人科でエコー、内視鏡、レントゲン写真を撮って先生の診察を受けました。
「多分卵巣嚢腫だと思うけど腫瘍が大きくなりすぎてはっきり分からない。」とのこと。レントゲン写真を見たら想像以上にお腹の中で風船みたいに袋が膨らんでいて、本当にお腹の中殆どが膨らんだ袋でいっぱいになってました。
先生にもこんなに大きくなっているのは珍しいと言われるほど。
その後、手術で膨らんだ卵巣を取ったのだけどなんと直径20センチ以上に膨らんだ卵巣の中には真っ黒な液体が3リットルも入ってました。
先生の説明を聞きながら、ああ、この黒い液体は溜めに溜めた私の感情だなぁ、と思いました。
絶望の底の底に落ちた時にネガティブな感情をため込んでた自我というプライドやエゴが一旦なくなったことで全部の感情が表にでてきました。
初めて人に対して「あいつ死ねばいい」って心の底から感情が出ました。その時の私は自然と出た感情に感動と歓喜を感じました。こんな事今までの自分だったら感じる事さえ許さなかった感情で言葉でした。嬉しくて嬉しくてしばらくずっと「あいつ死ねばいい」って言いつづけてました。
これ、それまで溜め込んでいた私の中の感情の爆発で相手に対して本当にそう思って言ってたわけではないんです。
ただ今まで溜め込んでいたドロドロの感情がその言葉と共にどんどん外に溢れ出てくる感覚でした。自分の感情をそのまま認めて口に出すって事が本当に気持ち良くて満たされて嬉しかったんです。
そうやって表に出した感情が形になってお腹に溜まったんだってわかりました。見えなくても感情ってエネルギーとしてちゃんとたまってるんです。見えなくても出したエネルギーはこの世界に生まれています。
卵巣の液体はそれを目に見える形で表してくれたんだと思いました。だから頑張って3リットルも受け止めてくれた卵巣さんに本当に感謝しています。
手術で全部体の外に出してもらって本当にスッキリしました。今まで溜めたモノが全部取れて生まれ変わったような気がしてました。
これからは本当に自分を変えようって思ってました。でも、40年以上の思い癖ってそんな簡単に変わらないんですよね。気がついたらネガティブな方に意識が向くんですよね。自己否定してたり自信がなかったり同じ重い周波数になったりして。せっかく今まで溜めた膿みをとって綺麗になったのにまた同じように溜めていってしまう。
そんな風に過ごしていたのですが手術をして1ヶ月後の診察で先生に「摘出した卵巣が中間悪腫という悪性の腫瘍だった」と言われました。転移のリスクをなくす為に残った卵巣と子宮を摘出するのが世界基準で決まっている医療行為だという事でした。
私は年齢的にも子供を産む年は過ぎてるし(アセクシャルの私には子供を産む選択は元々なかったのですが)問題はなかったのですが、卵巣の手術の時に見せてもらった映像の子宮が真っピンクでコロンとして可愛くて、元気なあの子を取ってしまうのがやだなって思ったんです。
それで先生にお願いして定期的に検査を行う事で卵巣と子宮を温存してもらうことにしました。そして今現在の転移がないかMRI検査をする事になったのですが先生から「君癌だからPET検査保険でできるよ。良かったらやってみたら」といわれたんです。
PET検査とは最新の癌検査の事であらゆる場所の癌を初期の段階から見つけることが出来ます。ちょうど其の病院にも2ヶ月前に導入されたばかりでした。
ただ保険が効かないので通常10万円以上かかります。私は癌という事で保険が効いて3万円で検査する事が出来ました。
せっかくの機会なので軽い気持ちで受けてみました。そうしたら子宮と全く関係のないところに癌が見つかりました。胃がんのそれもスキルス癌でした。
前の手術から3ヶ月も経たずに2回目の手術で胃の3分の2を摘出しました。
人によって受け止め方は違うと思いますが、スキルス癌の告知をされた時も「ああ、そう来ますか」って感じでした。(ただ痛いのは本当に嫌いなのでまた手術をするのが嫌で泣きましたが)
これは最後のダメ出しの警告だなって思いました。本当にこの生き方を変えないと死ぬよって事だなと。
お陰様でスキルス癌も初期で他に転移もなく生き延びる事が出来ました。
先生にも本当にこんな事ないよ、PETじゃなくて普通のMRIだったら発見出来なくて病院来た時には余命宣告だったよって言われました。
それが2018年の12月の終わり。なんとか2019年のお正月は家で迎える事が出来ました。
そこまで経験してやっと思考が変わりました。
「自分を変えたい」から「何かをやりたい」に変わったんです。
またまたすっごく長くなりました。
③に続きます。
今日も素敵な一日をお過ごしください。
あなたの幸せを祈っています🍀🍀🍀
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