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最高のナンバー2になる方法 vol.7 苦手な分野にはこう対処する
これから経営幹部、ナンバー2を目指したくても、どう努力をしたらよいのか正直よくわからないお気持ちもあるかと思います。
誰しも得意なこと、苦手なことがありますが、特に苦手なこととの付き合い方が大事です。今回は避けて通りたい苦手な分野とどう向き合うかというお話です。
■苦手分野を放置するとどうなるか
例えば、営業は得意だけれど事務処理が苦手、開発や製造は好きだけれど、販売は全くよくわからない。得意分野で成果を出すことはマストですが、苦手だからといってそれをそのまま放置してしまうと経営幹部への道は閉ざされてしまいます。
大企業のように部門別の役員なら話は別かもしれませんが、中小企業の経営幹部に求められることは本当に多岐に渡ります。社長自身もよくわからないことに向き合わないといけないことばかりです。
そんな社長を支えるのがナンバー2ですから、「それはわかりません、知りません」と答えて、さも無関心な態度を取ってしまうと社長はあなたに良くも悪くもレッテルを貼って、あなたの得意分野に関する話だけするようになり、ナンバー2候補からは自然と外されるようになります。
■苦手分野にどう対処するか
会議で社長から聞く話、全社的に感じる課題や日々ネットに溢れているビジネスに関する情報の中に自分の苦手分野に関することも多く含まれていると思います。
それに対してどう考え、行動するかです。
結論から言ってしまうと、当該テーマに関する本を最低5冊読むことです。
なんだ、そんなことかと思われる方も多いと思いますが、5冊も読めば著者によって主張は異なっても共通する本質的部分が見えてきます。
例えば、自分はITスキルが低いと感じている人が「中小企業がDXにどう取り組むか」というテーマを意識したとします。
・そもそもDXって何?を理解する
・時流や背景を各種統計データ等を通じて大まかなベクトルを理解する
・メリット、課題を理解する
・同業や異業種での活用事例を理解する
・取り組み方を理解する
読後、ざっとこんなことを理解することができると思います。その結果、
もうすでに7割くらいはDXに関する知識を得たと言ってもいいです。
読書のスピードにもよるかもしれませんが、1週間もあれば十分だと思います。仕事に関する読書は飛ばし読みが基本です。真面目に全ページを読む必要などありません。大事なところを集中して読むだけです。
■戦略思考を育む
あなたがITスキルが低くて自分にはできないと諦める必要などありません。問題は自社で行うとしたら誰がどうやってやるかをイメージできるかが重要です。
自社にDXは必要なのか、DXで得られるものは何か、社内にITスキルが高い人はいないか、外注に頼むとしたら何をいくらでどこまで請け負ってくれるのか、自社で取り組むにはどんな課題があるのか。
こうしたことを整理して、人に話せるレベルに落とし込むことさえできれば自分自身がITスキルを身につける必要などありません。
言い換えれば、課題を設定し、解決手段を複数考え、それを得意とする人の協力を得て実行する絵を描ければ良いということです。
テーマが異なっても同じです。
採用だろうが、教育だろうが、マーケティングだろうが、生産性に関することだろうが、全て同じです。
自分自身が全ての分野に関して精通する必要などありません。大事なことは実行するための絵を描けるかどうかです。
この繰り返しが次第に戦略思考というものを育んでくれます。ナンバー2にとって必要なのは自分で実務をすることではなく、絵を描き、組織に成果を出させることです。
苦手意識が無関心となり、努力を怠ると経営幹部として求められる思考を身につける機会を自ら放棄してしまう訳です。
ところで、これを日々行っている人が身近にいます。
それが社長です。
社長は自分の苦手なことに対してどうするかを考えた後に、やるのかやらないのか、上手くいかない場合の責任も含めて決断という重い仕事をしています。
こうした社長の補佐をするために、たかだか5冊の本を読むだけで頼りにされる土俵に上がれる訳です。
会社員時代、私自身は年間400~500冊ほどは読書する習慣がありました。おかげで、引き出しが増えるほど柔軟に物事を考えられること、未知のことにも動じなくなれたと思います。
ところで、もちろん自分の得意なことをさらに高める努力の必要性は言うまでもありません。
得意なことでも再現性が伴わないと価値は高まりません。得意なことはエキスパートでなければいけません。
ナンバー2は死角があってはならないと思います。とても厳しい基準かもしれませんが、社長はそれ以上の覚悟と責任で事業運営をしています。その社長を補佐し、信頼される存在であるならこの程度の努力は努力のうちに入りません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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