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教師はクリエイターであるべき

教師はクリエイターであるべき、というのが持論です。
YouTuberやその他オンラインコンテンツのクリエイターのように、限られた時間の中で新たな発見や学びを提供するという意味では、教師もクリエイターとやることは変わらないはずです。

作り上げるものの違いを強いて挙げるならば、学習指導要領に基づき、その学校ごとのカリキュラムに沿った形で授業を作り上げていくということです。
これはかなり大きな制約になります。
それぞれの教師ごとに、力を入れたい部分は異なってきます。
そういった多様な価値観の教師をまとめるためにあるものが学習指導要領とも考えられますから、制約になるのは当然のことです。
もし、制約を感じない人がいるとするならば、あまりにも無個性な授業になってしまっているのではと心配になります。

こういった制約を感じるのはどのクリエイターも同じこと。
むしろ、教師は対象が同じ年齢の子どもたちに限られていることから、制約があるとはいえコンテンツを作りやすい方だとも言えます。

クリエイター、すなわちクリエイティブなコンテンツを生み出す者であるためには、自分の専門分野だけに囚われない幅広い知識だけでなく、相手が求めているものを敏感に察知する力が必要です。
そのために、授業の中や授業外の教室内で子どもたちとのコミュニケーションを取ることで彼らの流行や興味関心を寄せるものの情報を収集しなければなりません。
(教師は雑多な業務をこなさなければいけないため、そういった時間を十分に確保できないのが現状でありますが…。)

そして、その情報をもとに自分の引き出し内の授業案のストックに修正を加えたり、全く新しい授業を一から作り出していくことを、随時行っていかなければなりません。
そうしなければ、子どもたちのニーズに合った授業を提供することはできなくなり、結果的にモチベーションの低下が起こります。
モチベーションが低下すれば、集中力が欠如しやすくなるため教場管理が難しくなりますし、学習効率が下がるため授業内容の定着が悪くなります。

子どもたちが興味関心を持ってくれる授業を作り上げるために、まずは従来通りの、一般的に授業と呼ばれるスタイルのものから大きく変えていく必要があります。
そしてそれで終わりではなく、必要に応じてさらに変えていく必要があります。
変更が行われるのは、学習指導要領改定によるタイミングでもなければ世界的に求める社会人の資質の遷移によるものでもあってはいけません。
子どもたちに合わせて毎年、毎学期、毎時間、変更していかなければならないものであるはずです。

どの時代でも変わらずに売れるものなんてありません。
唯一変わらないと思われる食べ物だって、少しずつ食の好みの変化によって需要が変わってきているはずです。
伝統工芸と呼ばれるものであっても、技術は変わらずともどのような形の品物にするかは、時代に合わせて変化してきているはずです。

授業も同様で、どの時代でも変わらず同じ授業でいいはずがありません。
進化とまでは言いませんが、何かしらの更新をしていかなければいけないことは明白です。

ですから、教師は子どもたちのニーズに合わせられるようなクリエイティブな存在でなければなりません。
様々なコンテンツクリエイターと肩を並べて「私は授業クリエイターです。」と言えるように、日々精進していきたいと思います。

今度はクリエイティブであるとはどういうことか、についても書いてみたいと思います。

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