親ガチャ子ガチャ友ガチャ (そのいち)


ちょっと前に流行ったワードで「親ガチャ」というものがありました。

要は太い支援をしてくれる存在の有無で如何に人生をイージーモードに出来るかというお話です。

ガチャという言葉と強く紐づいたソシャゲ思考ってやつですね・・・ガチャは悪い文明!

まぁ実際には課金力(石油王さま)の方が親の立場に近いので展開が楽になるとはいえ単なるSSR〇〇とは違うのでは?とも思えるのですが、まぁ語呂もいいのでうまい表現だと思います。

当時必死に話題を漁った訳でもなく、リーダーで流れてくる話題を切っ掛けにチラ見しただけなのですがその時思った事をちょっとだけ。

どの話題と尋ねられると困るのですが、私が読んだ記述は自分が「親ガチャ」に恵まれなかったという人達とそれを頭ごなしに否定する人達。はたまた自分の方が恵まれていないと言う人も居たかと思えば上を見るな下を見ろ的な方向に誘導する人達となんかまぁカオスな流れだった覚えがあります。

その時私が思った事は「子ガチャ」って視点だとこの人達はどうなのだろうか?と思う程不満の一方通行が多い話題でした。

確かに人生が貧しくなる大きな要因として「親ガチャ」はあるとは思いますが「詰みゲー」でも無い限りはある程度はどうとでもなります。まぁこの「どうとでもなる」という思考も後天的な経験から得たスキルとも言えるので「親ガチャ」は確かに大きな要素とは思うのですが。

とはいえ子供が成長するには親以外にも周囲の環境や友人関係等、様々な要素がある訳で例え「親ガチャ」がハズレてもまだ挽回の可能性もあるわけです・・・そう言えば「友ガチャ」ってのもあるらしいですね(;´Д`) ゼンブ ガチャカイ!

今回何故この話題を取り上げたかというと「自分が恵まれない理由」を自己分析としてではなく恨み辛みの吐き出し口として簡単に定義出来てしまう点が恐ろしいなと思ったからです。

人間って弱い存在ですから自身以外の失敗の要因を見つけてしまうと安易にそこへ着目します。

追い詰められての一時的な現実逃避なら良いと思うのですが、「恨みや妬み」に囚われた人間は同じところをぐるぐる回る様になりがちで生産性がどんどんなくなっていきます。

これは経験上老いも若きも関係ないと思ってます。いや、若い人程陥り易いかも知れませんが、代わりに抜け出しやすいのかも知れません・・・人生の残り時間がたっぷりとありますからね。老いた人間は年輪にそれなりの知恵を刻んで居なければ残り時間の少なさと長年抱えた淀みで既に多くが蟻地獄に落ちている様な気もします。誰かがロープを投げ入れてくれて、それを掴む勇気があると良いのですけど。

話はそれましたが「親ガチャ」という言葉は自分が恵まれていない現状を他責的に分析でき、且つ恨みの矛先を明確に定める事ができる甘い言葉だなと改めて思います。

この劇薬とも言える言葉の服用には気をつけないといけませんね。


<次のお話>


<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>

ちょっと真面目な話やネタ的に笑えない内容が放り込まれたマガジンです。他のマガジンはこれとは逆で緩めです(゚∀゚)


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