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ぐん税ニュースレター vol.23 page1 -ご挨拶-

人の幸せとは?

皆様 いかがお過ごしでしょうか?
 
今回のニュースレターから電子配信となります。IT技術の進歩はそれこそ日進月歩なのでついていくのに精一杯な感はありますが、常に最先端を目指して努力していきたいと思います。
60歳が近づくに連れて、最近人生についていろいろなことを振り返るようになりました。自分は何がやりたいのか、なんで人生はうまくいかないのか、ストレスを感じるのはどういう時なのか、どういう時が幸せなのか、寝る時に考えたりします。
また同級生や知人の人生について、彼また彼女は幸せなのかどうか、どうしてあんな生活でも我慢できるのかなど、余計なお世話な考えを巡らすことも。
幸せというのは人それぞれ定義が違うので一概に言えることではありませんが、僕としてはやはり人間関係に恵まれることが一番幸せだと思うようになりました。

幸福度と要因

「人の悩みの90%は人間関係である」なんてよく言われますが、このことにまつわるある研究があります。
ハーバード大学卒の男性たちと、ボストン育ちの貧しい男性たち、この2つのグループ(約700人)の追跡調査をしました。なんと、75年にわたって対象者の幸福度と要因について調べていったのです。この長い研究の結論は「私たちの幸福と健康を高めてくれるのはいい人間関係である」ということでした。
家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後資金の有無といったことではなく、人間の幸福度、健康と直接的に関係があったのは人間関係だったという結果になったのです。しかも、友人の人数は関係なく、たった一人でも心から信頼できる人がいるかどうかが重要だということがわかりました。
対人関係がうまくいっている(信頼できる人がそばにいる)状況では、緊張がほどけて脳が健康に保たれる、心身の苦痛がやわらげられるといった効果が見られた一方、孤独を感じる人は病気になる確率が高く、寿命が短くなる傾向も見られました。
つまり、「お金持ちになれば幸せ」であるとか、「ステータスの高いパートナーがいれば幸せ」であるとか、そんなことは一切ないということなのです。

「幸せ」が与える効果

同時に次の本を見つけました。『シリコンバレー式超ライフハック』(デイヴ・アスプリー著、栗原百代訳)
以下はその抄訳です。

「幸せ」になれば能力を発揮できる
幸せな人は、いま取り組んでいることに熱中していて、生産的で、うまくやってのける。あなたを幸せにしてくれることに集中しよう。幸せになれば、すべてにおいて高いレベルの能力を発揮できる。幸せであれば、状況を変えることも、周囲の環境や人間関係を変えることも、はるかに容易になる。
 
幸福な人は生産性が「31%」高い
幸せな人は幸せでない人よりも成功している。数字で言うと、幸せな人はそうでない人よりも生産性が平均で31%高く、売上が37%大きく、創造性が3倍高い。この違いはポジティブ思考のパワーから生まれると考えられている。幸せな人は「やればできる」とポジティブに考える。そして、その考え方が成功の可能性を高めるのだ。
 
幸福は、個人に成功をもたらすだけではない。幸福な人は会社にも経済的利益をもたらす。ギャラップ・ヘルスウェイズの調査では、生活の満足度が低い従業員は、幸せな従業員よりも1ヵ月当たり平均1.25日多く仕事を休んでいる。年換算すれば会社経営にとっては15日もの損失となる。
 
幸せは伝染することがわかっている。約5000人を対象として行われた長期にわたる研究で、幸せな人びとはクラスターを形成することや、幸福は人間関係のネットワークにおいて3次まで(たとえば友人の友人の友人)まで広がることがわかった。
このことは人間関係と幸せのあいだに正の相関関係が存在することを意味している。幸せな人はもっと多くのもっといい人間関係を結んで、自身の幸せを他者へと広げ、他者をいっそう幸せにする。
「とても幸せな上位10%の人たち」「平均的な人たち」「不幸な人たち」を比べると、高い幸福度のグループは、あまり幸せでないグループより社交的であり、恋愛やその他の人間関係においても他者と強くつながっていた。

ポジティブであること

どうでしょうか?人間関係に注意深くなることで、幸せなグループに入ることができるということなのです。
人間は、とても共感能力が高いので、不安や怒りなどのネガティブな感情を発している人からはそれをそのまま受け取ってしまい、同じような感情を抱いてしまうことがわかっています。つまり、ネガティブな人を避けて、ポジティブな人と接していったほうが人生はポジティブな方向に向かいやすいということです。
現代社会では、人間関係でもメリット・デメリットが重視されがちで、「つながっておくといいことがありそう」だから付き合う、なんていうこともあるかもしれません。また、見栄や世間体を重視した付き合いなどもあるかもしれません。
なので、よけいなことを考えずにポジティブな友人と一緒にいる。そして、自分自身もポジティブでいることに努める。そうして、幸福度の高い人間関係をつくることが重要なのです。前述したとおり、幸福な人は幸福な人同士でクラスターを作り、不幸な人は回りを不幸にするからです。
僕自身の人間関係では、友人との関係、従業員との関係、顧問先との関係、または取引先との関係などがあります。友人や取引先については嫌な相手やネガティブな人とは縁切りをすればいいのですが、従業員や顧問先については利害があるので、なかなか思い切った決断はできませんが、僕自身の幸福を通じて周囲の人に幸福をもたらすために、ネガティブな人からは距離を置こうと思います。

(代表 小林)


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