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VERBE〜動詞的な日常

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「動詞としての文化」とは何かの考察
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2020年9月の記事一覧

少数派としての自分

明日(もう今日か)は地域連携プラットフォーム主催の研究会で発表する。内容は何度か紹介した幼児・児童教育プロジェクト、香具山スクールについてである。

発表用に自己紹介パートを作ってみたが、自分の専門とこのプロジェクトが重ならないことを改めて実感している。大学でフランス語を教え、フランス文学研究の学会に所属している人間が、子供たちを連れて飛鳥・橿原で体験学習イベントを行おうと考えている。もはやフラン

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いろいろなものが始まる

昨日は研究仲間と今年の科研費の応募について打ち合わせをした。毎年この季節に研究計画をまとめ、文科省からの研究費の獲得を目指すのが研究者の風物詩なのだ。「科研」はそのうち季語になる。新しい研究計画を考え、友人たちに声をかけてZOOMで僕が今考えていることを共有した。

夜はママ友たちと「卒園文集会議」をした。気を抜くと、あっという間に三月になり、息子が卒園してしまう。一応、卒園文集のまとめ役なので、

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円グラフのパックマン

「円グラフで言えばパックマンくらいの感じで」という表現を目にした。とてつもなくユーモラスで、視覚的にイメージしやすい。限りなく100パーセントに近い90パーセントだろう。そもそも口を閉じたパックマンだと100パーセントだ。

「円グラフで言えばパックマンくらいの感じで」僕はメンタルにさざ波が立つ。どうも昔から気が弱い。フィードバックが心に刺さり、一日中さざ波に見舞われる。

もちろんこんな性格だと

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トークセッション準備中

「フランス日和〜マルシェ2020」が近づいてきている。弘前大学の学生が中心となり、弘前の土手町(蓬莱広場)で毎年マルシェイベントが行われている。弘前大学出身のフランス語教師という縁もあり、二年ほどマルシェに関わっているのだが、今年はウツケネェCOVID-19のおかげで弘前に行くことができない(ウツケネェわかるかな?)。そこでオンラインのトークセッションを企画させていただき、昨日はそのメンバーである

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オフラインの始まり

昨日から近畿大学の対面授業が始まった。僕ら語学教員はオンライン授業を指定されているので、喧噪に加わることもなく、前期と同じ生活を送っている。ただし学生の生活は変わったようで、Twitterで状況確認をすると雰囲気が大分変わっている。

オンラインによって「大学の必要性」が議論された。その議論の妥当性はみんなで精査してくれるとよいが、個人的には「言葉は言葉以外のものの支えを受けている」と考えている。

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習慣を築き、打ち破り、また習慣を築く

二十四節気の「白露」と言えば、仲秋の入り口だ。残暑に季節を見失いそうになるが、一年は終わりに近づいている。季語は「美しい季節を切り取ったもの」と言われるが、暮らしやすいとは言えない日本の気候に覆われていると、「過酷な生を紛らすための知恵」だったのではないかという気がしてくる。そういえばそんな記事をどこかで読んだかもしれない。

一日の「季節」のかけらが転がり、日々は進んでいく。どうなることかと思っ

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