円グラフのパックマン

「円グラフで言えばパックマンくらいの感じで」という表現を目にした。とてつもなくユーモラスで、視覚的にイメージしやすい。限りなく100パーセントに近い90パーセントだろう。そもそも口を閉じたパックマンだと100パーセントだ。

「円グラフで言えばパックマンくらいの感じで」僕はメンタルにさざ波が立つ。どうも昔から気が弱い。フィードバックが心に刺さり、一日中さざ波に見舞われる。

もちろんこんな性格だと社会を生きていくことができない。そこで「円グラフで言えばパックマンくらいの感じで」そのさざ波を推進力に変えている。フィードバックに揺れ動く心をじっと眺め、あちらから見て、こちらから見て、後ろや上や下から眺めて検討を加える。この状況で風呂に入ると、「円グラフで言えばパックマンくらいの感じで」新しいアイディアが浮かんでくる。あとはそれを授業や論文のネタにしたり、プロジェクトを発案したりしていく。世界中のいろいろな人の中で、フィードバックを独自に展開できるランキングを作ったら、僕はそれなりのところにランクインするだろう。

ただしそれでメンタルが元通りになるかと言えば、さざ波は相変わらずさざ波のままあり続ける。損なような得なような性格だが、おそらく損な性格なのだろう。猛スピードで進むヨットは激しい向かい風を受けているわけだ。

ところでパックマンは進んでもせいぜい3面だな。

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