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【書籍】マノン・レスコー アベ・プレヴォ著(河盛好蔵訳)岩波文庫

柄にもなくフランス文学、アベ・プレヴォ著、マノン・レスコーを読んでみた。巻末の訳者による「作者について」によれば、「古今東西を通じて恋愛小説の王座に位していることは今さら説明するまでもあるまい」という書だ。青年シュヴァリエ・デ・グリューが17歳にして美しい魔性の女マノンに翻弄されるハナシ(私はそう受け取った)というのがざっくりストーリー。(ざっくりすぎてスミマセン)

アベ・プレヴォは1697年-1763年というから250年以上前の恋愛小説ということになる。今回ラクマで入手した岩波文庫を見ると1929年1月5日第1刷、その後版を重ね1996年1月16日、なんと第71刷だ。「恋愛小説の王座」というのも納得できる。

自分の価値観と、250年前の若者の恋愛観が相いれるかどうかはここでは問題でなくこの本を読むことになったきっかけをお伝えしたい。

それは書店でたまたま見かけた
「三行で撃つ」<善く、生きる>ための文章塾(近藤康太郎著)
に出会ったからだった。誰もが、完結で分かりやすい文章を書けたらいいと思うはずだ。だからこの本に手が伸びた。だがこの本は文章塾という名を借りたとてつもない本だった。「おまえ!しゃんと仕事しているか!」「しゃんと生きているか!」とびんたを食らうような、カミソリのような「実用書」だった。

チャンと読まないと「怪我」しそうです

ものすごく端折るが、書くためには読まないといけない。「最低限」のやるべきことのひとつとして厳しい読書習慣が課せられる。(もちろん本気でライターになりたい人向けの本でもある。いや、本気でない人が読んでもいい)

毎日2時間の読書、1時間は好きなもの、残りの1時間は①日本文学、②海外文学、③社会科学あるいは自然科学、④詩集を読むというものだ。何があっても必ず、毎日。そして①と②は古典に限定されている。そのリストにあるあまたの本の中から最初に取り掛かった古典海外文学がマノン・レスコーなのだった。

特に①と②のリストを見ると、現代国語教科書の巻末に年表で出ていたような有名なものから、聞いたことのない作品まで山ほどある。これらを読んでいないことは、曲がりなりにもライターを志す者としては、恥だとされている。

私はライターを目指しているわけではないと言い訳しつつ、だからといって古今東西の名作に「かすり」もしていないのはやはりいただけない。そんな気分になった。リスト本を全て読破する気力はないが、少しずつ楽しみながら読んでみたいという気にはなっている。

読書嫌いだったからなー。とほほ。
皆さん読書してますかー。

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