事柄の連続的な捉え方:前編(GTDStep5:「6つのレベル」から発想されたこと)
「前編」としたのは、GTDの全体像から整理からスタートするためです。
あらためてGTD実践における5つのStep
GTDを実践する上で、基本は5つのstepから成り立っています。簡単にStepを列挙しておくと、
Step1:把握する(「気になること」の把握)
Step2:見極める(具体化・明確化をする)
Step3:整理する(Step2を適切なリストへおとす)
Step4:更新する(システムのメンテナンス・アップデートする)
Step5:選択する(行動の決定)
という5つから構成されています。今回の記事はこのうちの「Step5」に関連する話です。
「行動の決定」のねらいは納得のいく行動をとること
Step5では、「今・ここ」の状況において何をするか?を具体的に決めることを行います。そのためには、手元の現状が整理されていることがまずは重要になります。
整理されていない中から、行動を決定しようとすると、
「これを今やるので、よかったかしら?」
という不安が強くなります。このStep5で不安なく「納得のいく行動」を自分が選べることがGTDではとても重要になります。Step1〜Step4によって「気になること」を実践し、整理していることがStep5の精度や効果を高めます。
「手元の行動(ミクロ)」から「自分の人生の価値(マクロ)」までは、つながっている
ここからが、記事の表題につながってきます。
私たちは「自分がとるべき行動」の選択をしながら生きています。その選択には「自分にとっての重要度(または優先順位)」が関連してきます。「自分にとっての重要度」を考える上でGTDは「高度マップ」や「6つのレベル」という枠組みを提示しています。詳しくは、以下の記事に任せます。
この「高度マップ」では、6つのレベルを使って、ミクロな事柄からマクロな事柄までをつなげて考えようという意図が感じられました。
自分にとってのミクロ(実際の具体的な手元の行動)からマクロ(ビジョンや人生で大事にすること、価値観)までを連続的につなげて思考の枠組みにしています。
分けて考えることは、理解を助けるが実行の障害になることも
この自分にとってのミクロからマクロまでが繋がってこないと、「ビジョンだけで行動が伴わない」または「日々行動はするけど、徒労感が強い」というような問題が発生してしまいます(そしてこれらの問題は、仕事の現場でも起こりがちなことです)。
ミクロとマクロを分けて考えることは、それぞれの事象を「理解するため」には、やりやすいのでしょうが、「実践するため」にはその分割が障害になることもあるのではないでしょうか。
さて、この「6つのレベル」は、自分のことを考える時以外にも使えるものの捉え方ではないか?と考えるようになりました。これについては、後編にて。
(余談:私がはじめて「高度マップ」の考え方に触れた時に「GTDって単なるタスク実行・管理のツールではなさそうだ」ということを感じました。そして、単なるタスク実行や業務管理と「自分」についてをつなげたり、深めたりすることができる考え方・ツールであることを今感じています)
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