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授業の様子⑦ グローバルスタディーズ学科



「グローバル・ビジネス論」(南了太担当)は、2年生を対象に、グローバル共生社会専攻では必修となっている科目です。「グローカルな視点からグローバルを学ぶ」をテーマに、海外諸国で起きている現象をビジネス面から捉えることを目的としています。

   現代社会の大部分は海外との関係性に依存しており、もはや一国のみで物事を考えることは不可能です。企業においても同様で、社会環境が変化する中では海外に対して文化理解や歴史、経済など様々な視座が必要となります。本科目では、グローバル・ビジネスの歴史的変遷や経済環境を概観するとともに、グローバルに展開する企業を取り上げ、その戦略や考え方、求められる人材能力などを理解します。また、現代社会が直面する様々な社会問題とそれに対応する新しいグローバル・ビジネスのトレンドを学びます。
   なお、この授業ではグローバル・マーケティング、文化環境、市場調査、市場規模推定、セグメンテーション、市場参入戦略、製品戦略、ブランド戦略、価格戦略、グローバル・コミュニケーション、グローバル営業戦略など普段聞きなれない言葉が出ます。このような言葉を理解するために、『1からのグローバル・マーケティング』小田部正明・栗木契・太田一樹(2017年、碩学舎)を活用し、基本的な知識を得ます。

 ただ、学生の皆さんにとってまだビジネスは縁遠いため、ワークショップを多く取り入れ、ブレインストーミングで様々な気づきを得ることを意識して授業を運営しています。ビジネスといえども人間の活動のひとつ。上記の難しい言葉は、ワークショップで話している内容を置き換えただけ。身近な社会現象であるということを理解してもらえるように心がけています。
 
 今年度のこの授業の参加者は6名だったので、毎回、スマホやPCでテーマについて調べる時間を提供し、その後ファシリテーション、書記、タイムキーパー、発表者など役割を与え議論を行いました。最初は役割に戸惑っていた学生の皆さんも、15回たてばそれぞれの役割を全てスムースにこなすことができるようになりました。社会人になっても場を仕切ったり、ディスカッションを通じて結論を導くことは頻繁に行わなければなりません。授業では、グローバル・ビジネスの基本的な知識のみならず、社会人になった際の模擬的な内容も意識的に取り入れています。

2022年9月11日 
南 了太(グローバルスタディーズ学科教員)

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