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あなたのマネジメントスタイルはどれですか?

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ビジネスの基本的な進め方(復習)

「習得すべきビジネススキルの基本は、たったの12個」という記事の中で、ビジネスの基本的な進め方というお話をさせていただきました。

ビジネスは、「Why」「What」「How」の3つに分解することができます。

Whyは「事業を成功させるために、なぜ、その戦略が必要になるのか」を考えること、Whatは「戦略を達成させるために、どのような施策が最適解なのか」を考えること、そして、Howは「それら施策をどのように実行に移していくべきか」を考えることになります。

マネジメントスタイル

この「Why」「What」「How」の3つの観点(プロセス)から、みなさんのマネジメントスタイルがどこに当てはまるか、考えてみてください。
図にすると、以下のようになります。

図表.あなたのマネジメントスタイルはどれ?

10ポイントあったときに、どこのプロセスに重点を置いて活動しているか、役職ごとに点数づけをしてみました。

社長タイプ

社長タイプの人は、主に戦略面に重点的に取り組んでいて、施策や企画など、戦略の打ち手部分に2ポイント、実行支援的なHowの部分は1ポイントの配分で動いている人たちです。

戦略面に特化したコンサルティングファームの場合、若手のコンサルタントだったしても、Whyにフォーカスした取り組みをしているので、実行支援は未経験でも、戦略的な能力に優れている人もいたりします。

事業部長タイプ

事業部長タイプの人は、Whyの戦略面に5ポイント、Whatの施策や企画に3ポイント、Howの実行支援に2ポイントの稼働配分で動いている人です。

Howの実行支援は現場に任せているものの、戦略と施策に関しては、自分が主導して動いている人たちです。

部長タイプ

部長タイプの人は、Whatの施策や企画に5ポイント、Howの実行支援に5ポイントの稼働配分で動ている人です。

戦略部分は考えたことはないけれど、施策や企画を自分で立案し、実行支援も自分が主体的に動いて処理していきます。

一般社員タイプ

一般社員タイプの人は、施策や企画には一部携わっているものの、稼働のほとんどが実行支援(現場業務)に従事している人たちです。

適切な稼働配分で動ているか

上記に記載したように、自分の役割や責任にふさわしい稼働配分で動けていれば問題ありません。

ですが、実際には、自分の役割や責任を認識できていない人も多かったりします。

たとえば、社長なのに、経営戦略や事業戦略を全く考えず、短期的な施策ばかり取り組んでいたり、現場の実行に口を出し過ぎたりする人がいます。

事業部長でも、戦略を考える部分にあまり時間を使わずに、現場の業務ばかりやっている人もいます。

また、部長に昇進したものの、現場仕事ばかりやりすぎて、施策や企画を考える能力がなく、言われたことのみ対応する人もいたりします。

一般社員に関しても、割り当てられたタスクはできるものの、施策や企画などを自分の頭で考えて具現化することができず、マネージャーになれない人もいます。

社員だった人が課長になったり、課長から部長に昇進して部下の人数が増えたり、事業部長になって大きな組織を取りまとめるようになったときなどに、今までの仕事のやり方から抜け出せない人がいます。

ポジション(役職など)ごとに役割や責任が違うため、Why・What・Howのどの部分に時間を使い、成果を出していくか、動き方そのものを変えていく必要があります。

自分の強みを活かしつつ、新しい役割を担えるようになってくると、マネジメントレベルも向上していくので、意識的に稼働配分を変えて仕事をしてみてください。








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