見出し画像

チェックリスト付き!あなたのチームは成果を出せる環境になっていますか?

こんにちは。4月には新しい期を迎え、新組織が編成されたり、自組織のメンバーの入れ替わりもあるのではないでしょうか。

そんな時期に考えたい、チームビルディングについて今日は書いてみたいと思います。

みなさんも現在に至るまで様々なチームに所属してこられたことと思います。その中でもうまくいったチーム、うまくいかなかったチームがあるのではないでしょうか。

では、そのチームがなぜうまく行ったのか、なぜうまく行かなかったのか?について分析し、要因を明確にできる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

私たちは当たり前のようにチームに所属して仕事し、管理職になればチームを率いることになります。ですが、「チームとは何か」「チームビルディングはどのように行なうのか」について学習する機会はあまりありません。

実際、私たちへの研修依頼も部下の指導育成のテーマが多く、チームやチームビルディングは相対的に少ないです。

チームビルディングとは何をすることか

そもそも、チームとは何でしょうか?
そして、チームビルディングとは何をすることなのでしょうか?

チームとは、
①共通の目的や目標
②チームに貢献につながる役割分担
③メンバーの相互協力
これらを有した人々の集まりのことです。

そして、チームビルディングとは、
上記の3点をチームに付与し、単なる人の集まりをチームに変えていくことです。成果に向けメンバーが邁進できるように土台と環境を作ることです。

恥ずかしながら、私が過去に担当した大失敗したチームは、①②③が満たせていませんでした。

チームビルディングのチェックリスト「GRPIモデル」

当時の私にもチームがうまく機能していない実感があったので、手を打っていたつもりでした。しかし状況は改善しませんでした。なぜなら、対処的、一面的な手当てに終わっていたからです。 

一体どうすれば、上記の①②③を満たせるように、効果的なアクションをとることができたのでしょうか。

そのヒントとなるチェックリストをご紹介します。それが「GRPIモデル」です。チームの①②③を満たすために、実施することとポイントがリスト化されています。これで現在のチームの点検ができます。

【GRPIモデル】
Goal(目的・目標)

チームとしての目的や目標を決める
□ 明確さ:組織としてのゴールが明確か
□ 魅力付け・意義付け:そのゴールをメンバー全員が達成したいと思えるか
□ 難易度:達成可能でかつ、挑戦が必要な領域にゴールを設定できているか
□ 到達方法:掲げたゴールに対して、達成のイメージを描いているか

Rules(役割)
ゴールを実現するためのメンバー各自の役割を決める
□ 明確さ:一人ひとりの役割は明確になっているか
□ 共有:一人ひとりの役割は全員に共有されているか
□ コミットメント:役割を与えられたメンバーは責任を果たそうとしているか
□ 適材適所:メンバーの特性と能力を存分に活かせる配置になっているか

Process(過程・手順)
ゴールを実現するための仕事の進め方、段取り、ルールを決める
□ 明確さ:仕事の流れが曖昧ではなく、明確になっているか
□ 効率:全体的に無駄のない動きが出来ているか
□ 改善:進捗状況を見ながら必要に応じて改善が出来ているか
□ 連携:各プロセスでのコミュニケーションはきちんとはかれているか

Interpersonal Relationship(対人関係)
上記3つのベースになる良好な人間関係を構築する
□ 心理的安全性:全員が主体的に意見を言えているか
□ 承認:チームが承認しあい、全員で達成したいと思える雰囲気がつくられているか
□ 対話:対話して認識の共有や、ズレが無いように努めているか
□ 支援:自分の仕事以外で周りに配慮しているか、サポートできているか

今のチームに足りないものが何かを確認してみてください。それがチームとメンバーにどう影響しているか、手を打つ必要があるかないかを考えてみてください。

チームの状況は常に変化しています。チームビルディングは「1回やれば終わり」というわけではないのです。是非、定期的に「GRPIモデル」で現状のチームをチェックしながら、よい状態を保てるようにチューニングしてください。

新しい期、メンバーが持ち味を活かしつつ、成果創出に集中できるような環境作りにお役に立てば嬉しく思います。
(執筆者:三木)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?