見出し画像

週刊小売業界ニュース|2023/5/29週

2023/5/29週(5/29-6/2)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!

ChatGPTと生成AIについて、小売企業が知っておくべき5つのこと

NotionAI要約
生成AIとChatGPTは、小売業界にて業務の効率化や顧客サービスの向上を促進する能力を持つ。市場規模は急速に成長し、2023年には137億ドルに、2032年には1181億ドルに達すると予想される。ChatGPTは自然言語処理を使用し、人間らしい応答を生成する。しかし、これらのAIを活用する際には、学習データの偏りや人間による監視の必要性といった潜在的なリスクを理解することが重要。その他にも、生成AIはコンテンツ生成、顧客サービスの向上、パーソナライゼーションなどで業界を変革している。

  1. 小売企業はChatGPTでどのようなことが実現できるか?

  2. ChatGPTの代替品にはどのようなものがあるのか?

  3. 生成AIを活用して、業務の効率化や顧客サービスの強化を図っているソリューションプロバイダーは?

  4. 生成AI分野のトレンドは?

  5. ChatGPTを活用する際に小売企業が注意すべきリスクや課題は?)

多くの大手ブランドや小売企業が、ChatGPTを利用してコンテンツ生成を自動化し、コンテンツ制作に関わる労力やコストを最小限に抑えようとしています。多くの事例の中でも注目したいのは、https://www.salsify.com/ の記述。

コンテンツ生成の中でも、商品情報の統合は本当に求められているものであると感じますし、何よりもスペック掲載ミスが起きない第一歩となるように思いました。

2023年3月21日、PXMプラットフォームを提供するSalsifyは、Salsifyの製品情報管理(PIM)システムに保存されている製品情報に生成AIを統合することで、ブランド、小売企業、流通企業が製品コンテンツの作成を迅速化することを目的とした「PXM OpenAIアクセラレータ」の開始を発表しました。同社は、この生成AIが企業のコストと時間を削減し、デジタル棚に沿って最高の体験を提供できるようになることを期待しています。

くわえて記事では以下の生成系AIの基本的な情報も掲載されています。

図3では、生成型AIチャットボットに関連した動きを時系列で紹介

図4. GPT-4、Bard、Ernie Botの機能比較

ECサイトにおける商品の探し方「キーワード検索」が約7割。タグ検索では「商品カテゴリ」がトップ

NotionAI要約
NTTレゾナントの調査によれば、ECサイトでの商品探しの方法は67.1%が「キーワード検索」を利用。ユーザーがECサイトを再利用したいと感じる要素は「価格が安い」(68.8%)、商品が見つけやすい(55.9%)、配送が早い(51.0%)。タグ検索では「商品カテゴリ名」が最も多く、通常のキーワード検索では到達困難な項目にも10%以上の利用が確認された。これらの結果から、価格だけでなく、サイトの検索性もユーザーにとって重要とされている。

AIの記事が連日報道される中でも、まだまだECのUIは検索頼みであるという調査結果です。

タグ検索は商品の特徴を示し、類似した特徴を持った商品を探しやすくなる。そのため、キーワード検索とは異なる切り口の商品との出会いを提供できるかもしれない

そうかなと思う一方で、購入候補商品を想起するために「テキスト」で商品リストを表示して、第一画像+価格で購入候補を絞る経路ではないかと思うのです。

タグは商品リストを表示するための手段でしかなく、

・おばあちゃんの誕生日プレゼント候補

というニーズには対応できないので、生成系AIのように「対話型」でのやり取りから、少しずつ候補に近づく体験こそが、今後の商品想起〜候補抽出〜購入検討という体験の連鎖になっていくように感じています。

とはいえ、まだまだ検索キーワードやタグの整備が重要です。

日本の化粧品メーカー、メンズ市場で韓国系美容勢力に対抗

NotionAI要約
日本の化粧品メーカーは、韓国のブランドに対抗するため、メンズ市場に参入している。しかし、日本の市場で韓国勢に追いつくためにはまだまだ時間がかかるとされる。2024年には、この市場が約1600億円規模になると予測されている。

国内各社(とはいえナショナルブランド)の動向を紹介しつつも、やはり「男性向け」と謳った商品の動向がメインとなっている点に、違和感があります。

今、コスメフロアやSNS(特にtiktokやYouTube shorts)で紹介される傾向は「性別むけ」と謳われていることには特段意識なく、出したい効果に対しての製品情報が求められているように思います。誰もが「美しくありたい」と思う欲求を自分の問題として認識し、その解消手段としてコスメを購入するという世界観なのではないでしょうか?

韓国コスメはその効果とコスパのバランスが秀逸です。
メンズだけでなくレディースも。そして、購入できる場所も増え続けている。

製品力はもちろんのこと、流通についても注目していただきたいです。

●その他の記事一覧

  1. 貨客混載のタクシー、6月から全国で可能に 政府 - 日本経済新聞

  2. Amazon広告の未来 動画広告で驚異の技術 - 日本経済新聞

  3. マクアケは地方企業を救うか ゼロゼロ融資返済後支える - 日本経済新聞

  4. ブックオフ、「億ション」内に買い取り店 富裕層に的 - 日本経済新聞

  5. パナソニック、家電に「松下パーパス」 量販店と共存共栄 - 日本経済新聞

  6. 目的、立ち位置で効果段違い!ライブコマース4つの分類と成功するための使い分け方 | DCSオンライン

  7. 小売事業者も取り組みを求められるカーボンフットプリント(CFP)とは?レポート・ガイドラインを基に対策を解説 | EC・ネット通販を中心とした物販ビジネス専門メディア 「コマースピック」

  8. 米小売大手ターゲット、5億ドル損失の主な原因は「万引きと組織犯罪」 | Business Insider Japan

  9. プライバシー保護の動きは リテールメディア の追い風か、逆風か | DIGIDAY[日本版]

  10. Google、ストアーズに出資 EC支援と地図アプリ連携 - 日本経済新聞

  11. ポストSHEIN?アメリカで猛威を奮う中国発の激安通販「Temu」|@DIME アットダイム

  12. AIが顧客の嗜好に合うおすすめ商品を瞬時に表示、ECサイトのコンバージョンUPへ | Techable(テッカブル)

  13. アリババ、1.5万人を今年採用すると発表-人員削減報道を否定 - Bloomberg

  14. 生成AIで「商品説明文」を自動化するECサイトの取り組み | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

  15. ソニー、マーベルのPlayStation実写化10本のシナリオを掴む - 日経アジア

  16. タイ、高品質コーヒーを輸出メニューに加える - 日経アジア

  17. 日本のセブン&アイ株主、バリューアクト取締役候補を拒否 - 日経アジア

  18. インドネシアのブカラパク、自らを「金融包摂の擁護者」とみなす - 日経アジア

  19. アップル、ブロードコムと数十億ドル規模の供給契約を締結 - WSJ

  20. コストコのバスケットが消費者金融について明らかにすること - WSJ

  21. 中国経済回復の鈍化、経済苦境の深刻化が明らかに - WSJ

  22. ディッシュ、アマゾン経由でワイヤレスプラン販売で交渉 - WSJ

  23. 企業、野心的な物流戦略が実現していないと判明 - WSJ

  24. 中国製アプリ禁止のインド市場、ファストファッション「SHEIN」が屈さず再進出へ | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

この記事が参加している募集

#オープン社内報

22,722件

#企業のnote

with note pro

12,740件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?