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本日の読書 #025 「ミラーニューロン」
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参考書籍:『学びとは何か』今井むつみ
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第五章 熟達による脳の変化 より
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ミラーニューロン。
簡単に言えば「他人の動きに反応する脳内回路」のこと。
他人がしたことを、あたかも自分がしたかのように錯覚する。
これは技術的なものだけでなく、例えば相手が悲しい顔をしたときに共感することなどにも役立っている可能性がある。
「もらい泣き」なんかはその典型だ。
子どもたちはこのミラーニューロンによって、親から技術を学び、お友だちから感情を学びとる。
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本書『学びとは何か』においては「熟達の過程においてミラーニューロンが重要な役割を果たす可能性がある」という文脈で登場する。
いわゆる「学ぶより真似ろ」というやつだ。
ただ面白いのは、このシステムが作動するためには、自分にもそれなりの経験値が必要ということ。
本書で紹介されている例で言えば、バレエダンサーの脳内でミラーニューロンが適切に機能したのは、同じバレエの動きを見たときに限られ、カポエイラの動きでは作動しなかった。
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この事実からは、「熟達」について以下2つの示唆が得られる。
1.あるジャンルを熟達したければ、そのジャンルにおける「一流」に触れるべきである。
2.その一流を「自分ごと」として捉えるためには、自己鍛錬が欠かせない。
これをnoteでの発信活動に置き換える。
1.よりよい発信を目指すには、「よい文章」に触れるべきである。
2.「よい文章」を自分ごととして身に付けるには、自らも書き続けることである。
当たり前と言えば当たり前のことだが、これが脳神経学的にも証明されたということが凄い。
何より普段意識していないと「今、よい文章に触れているな」「この文章から自分が学べることは何かな」と考える習慣は身に付かないだろう。
「よい文章」は書籍のほか、雑誌、新聞、コラム、noteの記事など、何でもよい。
ただ「自分が目指す文章に近いもの」に触れ続けるのが、ミラーニューロンの点からは効果的だろう。
例えば私は、やひろさんや薫さん、るいさんといったnoterさんの文章を、大いに参考にさせていただいている。
日々の読書でも「よい文章」に出逢えたときには、必ずそれを抜き取って保存する。
真に創造的な人たちは向上することへの挑戦を止めない人たちである。「創造性」は天から降ってくるものではない。
今後も文章を磨く上で、触れる文章ひとつひとつに「意識を向ける」ことを大事にしていきたい。
そうして私が摂取した文章が、鏡のように自分の発信にも反映されていくのであるなら。
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