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「人とペットのより良い暮らし」とは

ペットも人も満足のいく生活ができたら幸せですよね。
ペットの幸せ=飼い主の幸せ。
それは決して、飼主の自己犠牲からなるものではありません。

もちろん、ペットは飼い主がいなければ、満足いく生活はできないので、ペットの幸せの為に、するべきこと(お世話など)は当然の義務です。

もしよろしければ、以前、書いたウェルビーイングの記事もご覧ください。


幸せな暮らしのために、お伝えしたいことは、たくさんありますが、まずは今朝の出来事からグリーフについてお話したいと思います。




今朝のできごと

今朝、寝坊して一緒に暮らしているチンチラの「けだま」のケージjへ行くと、ご機嫌斜めなのか、ケージ2階部分から降りてこない。時々、寝坊してしまうのだが、待っている間に眠くなるのか、機嫌を損ねているのか、いつもと違う態度を取ることは何度もある。この場合、面倒くさそうにケージ2階で「ご飯ちょーだい」と鼻をだしてドライフードを食べ、食べ終わると機嫌がなおるのか、目が覚めるのか、いつものように走り下り、外へ飛び出してくるのだ。

けだまの朝の楽しみは、朝ごはんと朝んぽ(朝、部屋の中を散歩すること)である。いつもは、私がケージに近づくと、待ってました!とケージの1階へ走り下り、「早く、早く!!」とせがむ。そして扉を開けるとすぐ、私の膝上でドライフードを食べ、気が済むまでブラッシングをしてもらい、砂浴びをし(チンチラは砂浴びが大好き)再び、ブラッシングをした後、おやつ牧草を食べて帰る。これが、概ね毎朝のルーチンです。

しかし、今朝は事情が少し違う。

いつもの寝坊なら、2階でドライフードを食べた後、降りてくるのに、今朝はすぐに寝床に帰ってしまった。

たまたま室内の温度が少し高めだった事もあり、具合が悪いのか不安になった。しかし、夫とも話し、最近の様子から換毛期や繁殖期の影響ではないかとの結論に達し、しばらく様子を見ることにした。

今朝、寝坊さえしなければ、「具合悪いのかな。病気だったらどうしよう」と、余計な不安=グリーフを感じずに済んだかもしれない。


改めて、グリーフとは

グリーフ【grief】の解説
(死別などによる)深い悲しみ。悲嘆。苦悩。嘆き。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

実は、日々の生活の中でも、いつもと違うペットの様子に、ペットロスと同じような反応が表れるのです。以下の記事に、私の体験談を載せています。


日常に感じるグリーフとは

今朝の、私のように、ペットと暮らす飼い主さんは、「いつもと違うペットの様子」に、グリーフを感じるのではないでしょうか。


ご飯を食べない
元気がない
いつもの場所にいない
いつもと違った行動をする

などなど

いつもと違う様子があると、心配になりますよね。「病気だったらどうしよう」「死んでしまったらどうしよう」と思うと、ペットロスと同じようなグリーフを感じるのは当然です。

ペットロスやペットの闘病生活を経験している方だと、なおさら、強い反応が表れることでしょう。

ペットも感じるグリーフ

そして、見落としてはならないのがペットもグリーフを感じるという事です。読み返したらおかしな文章を発見しましたが、ご愛敬とうことで、以下の記事もご興味あれば、是非ご覧ください。

皆さんも経験あると思いますが、私たち飼い主の帰りが遅かったり、誰かが不在だったりすると、ペットが心配そうにしていませんか。時には、探している様子すら見せるのではないでしょうか。

「グリーフを感じる」ことを理解する

簡単ですが、上記で述べたように、ペットと一緒に暮らす飼い主もペットも、ちょっとした異変にグリーフを感じます。

飼い主であれば、そのグリーフを家族と共有したり、理解ある人に聴いてもらい、気持ちを受け止めてもらうことで、少し安心できるかもしれません。

一方、ペットは飼い主さんがケアして上あげる必要があります。
ペットの様子が違うと、ついつい不安そうな声や素振りをしてしまいますし、場合によっては、構いすぎてしまう事もあるかもしれません。

そんな、飼主のいつもと違う様子や感情(表情)などから、異変を感じ、ペットはさらにグリーフを感じていしまうかもしれません。

ペットの様子がいつもと違っても、なるべく、いつも通りにペットに接する。
飼い主さんが精神的に安定していると、ペットも落ち着いていられるでしょう。

様々な教えやヒント

私が以前、取得した「ペット終活アドバイザー」の資格は、ペットロスだけでなく、日々のグリーフケアも目指しています。

私自身、母との死別体験や、けだまの闘病経験から、ペットロスに至る前のケアが、結果としてペットロスのケアにもなると考えています。
なぜなら、愛する相手がいなくなると、深い悲しみ、絶望、孤独、思慕など苦しいのは当然のことです。ただし、幸せな思い出や、共に過ごした日々に少しでも納得感を得られると、グリーフが少し和らぐと思いました。一方で、後悔や自責の念が深く長く続くと、人にもよりますが、複雑な悲嘆反応として、ペットロス症候群などに至ってしまう可能性があります。

先日、師匠である臨床心理士の先生が、犬の飼い主さんむけのセミナー講師をしたので、参加させてもらいました。犬は人間のストレスホルモンであるコルチゾールの匂いをかぎ分けると様々な研究で実証されていると話していました(以前、私も記事で読んだことがあります)

他の動物はわかりませんが、実感として、けだまは、こちらのネガティブ感情に敏感だと思います。特に、お迎えして間もないころ、イライラする夫の声や態度に「ブーブー」と鳴いて抗議したり、逃げたり、「ネガティブな感情が伝わりやすいみたいだね」と思うエピソードがたくさんありました。けだまの場合、科学的根拠は全くないのですが、今では、怒りっぽい夫も、けだまの前ではなるべく、平常心。イライラしたり、けだまが察知したように感じると、すぐさま「ごめん、ごめん。けだまに対してじゃないよ。嫌だったね、ごめんね」と謝るようになりました。

そして先日、動物病院の先生が、「ペットの病気がなかなか治らない飼い主さんと、そうじゃない飼い主さん(けだまの診察を終えて、免疫力の話をしていた時です)何がちがうのかね。」と、独り言のように呟かれました。

病気が治らないのは、その子の体質、体力、免疫力、遺伝子的なことなど、私にはわかりませんが、色々な要因があるでしょうから飼い主さんのせいではないです。
ただ、病気を心配するあまり、過剰なケアをしたり、心配して神経質になりすぎたり、飼主さんのグリーフが、ペットの免疫力に影響する可能性もあるのではないか。と気づきを得ました。

いずれ、「ペットを病気ちゃんにしない」について、私なりに掘り下げアウトプットしたいと思います。


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