細部に神が宿ると信じる、少し天の邪鬼なデザイナーのブログ「デザインの余白」のnote版です。主にデザインという視点からものを見て、感じたことや思ったことを綴りますが、ときには全く…
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2018年5月の記事一覧
現場の皆さんの良いものを作るぞ!っていう姿勢に、いつもながら頭が下がる思い。ちゃんと仕事をしてくれるプロは頼もしいし、そういう人たちを大切にしないと罰が当たる。デザイナーだけでは何も作ることができないのだから。
つづくよ、どこまでも
お日様が高くなって、日差しが強くなって、いよいよ夏が近づいてくると、線路を思い出す。年中電車に乗ってるのに、線路のことが気になるのは、暑い季節だけの気もする。
小学生の頃は、昭和のどこかのんびりした時代で、電車の通る線路沿いにはフェンスなどまだなかった。子供たちは線路の中に入っては、線路に耳を当てて「ゴトンゴトン、ゴトンゴトン」という電車の音を聞いたり、線路脇のドブでザリガニを釣ったり、トンボの
赤いカーネーションの少年
5月11日は、母の日。
僕はこの日、ある友人のことを思い出す。
同い年の彼は、母の日の朝に一本の赤いカーネーションを買う。
昭和の時代、文化住宅や2階建てのアパートが並ぶ京都の普通の町。長屋のように小さな平屋が連なった町内。暑くなりだした青い空と、彼が手にする真っ赤なカーネーションのコントラストが、今も鮮烈に記憶に焼きついてる。
スカイブルーとレッド。
太陽の光と陰。
40年以上昔の出来事。