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心とからだのケア Arts in Hospitals

先日、英国の専門家とリモートでお話しする機会がありました。ロンドン大学カレッジ病院で、Arts in Hospitalsプログラムの運営をされている方のお話しから、大まかに以下のような構成が理解できました。

□ 英国 ロンドンの例

国立医療サービスが運営。

国の医療サービスに、Arts in Hospitals、Arts & Healthプログラムが組み込まれている。

プログラムを運営する、コーディネーターは、アートキュレーター。

1. 病院での多様で総合的なケア 交流 サービスを実施。

対象は、病院を利用する全ての人々。病院で働いている全てのスタッフ。

色々なプログラムを提供し、選択が可能。なぜなら、皆が同じプログラムで癒されるとは限らないから。

院内での企画展

各種ワークショップ 

歌 コーラス 

音楽のレッスン。

現在、大きなプレッシャーと疲労を抱える医師、看護師のメンタルケアに重点を起き、音楽を用いている。精神科医師のカウンセリングを行いフォローする。

プロ、アマチュア音楽家によるオンラインコンサート。

コロナで、病院、病室での演奏が出来ないため、現在は病室でタブレットを使いライブ鑑賞可能。

Musicians on Call 非営利団体。医療現場での演奏経験がある、医療と健康支援に賛同する音楽家のリスト作成。音楽家を病院等に紹介するサービスの提供。

2. コミュニティーとの連携を大切に。

3. 医療関係者、患者さん、家族の心のケアが重要。

精神科医師と連携し、支援者の心のケアも同時に行うサポートの取り組み。なぜなら、支援者、医療従事者にとり、時には大変辛い経験になることもあるため。

□ まとめ、課題

上記の活動は、英国で幅広く行われているArts & Healthプログラムの一例です。英国での、医療、癒し、芸術が連携した活動の歴史の長さ、協力する音楽家、アーティストの層の厚さに驚き感心ました。

お話しした方は、この分野に25年関わるベテランの方でした。私は、この分野は初心者で、漠然とした質問にアドバイスを下さり感謝しています。

現存している、各分野のケア、支援サービス、団体、助成制度について、少しずつ理解が出来て来ました。

各種の活動例、運営モデル等を学び、こちらで必要とされる人々のための、支援のボランティア活動を始めていきます。

余談になりますが、私の住むベルギーでは、リモート環境になり10ヶ月が経ちました。そして、3月の中旬には1年になります。

皆で過去の枠組みを取り除き、柔軟に、出来る事をし、継続して来た変化の時間でした。長いようで、同時にあっという間だった印象です。

そして欧州では、ワクチンの供給と接種が遅れての出発になっています。幾つかの製薬企業が製造するワクチンが、世界中の人々に公平な価格、迅速な手順で供給される事を願っています。

コロナの長期化で、医療と介護現場で働く方々の、心身の疲労は相当なものと想像しています。どの様な支援活動がベストか、今後もビデオトークや散歩をしながら、対話を続けて行きます。


お読みいただきありがとうございます。

良い一日をお過ごしください。

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