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声を出しましょう!を目的に『歌声広場』を主宰しています。(各種介護施設や一般の方対象の…

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声を出しましょう!を目的に『歌声広場』を主宰しています。(各種介護施設や一般の方対象の自主運営会場) その場に集った皆さんが音楽を通して「楽しい!」を感じてもられるのが最高! たくさんの感動をこちらが頂いている、そんなことを綴っていきます。

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わたしの原点

オープンしたばかりの介護付き有料老人ホームへ少し緊張しながら入った。 「高齢の方たちに喜んでもらえるのに、何かできることはないでしょうか?」 女性施設長からの相談だった。 まだ何もレクリエーション的なものが企画されていないという。 某音楽教室で幼児からシニアまで、レッスンをしていたのはウン十年前。 (私に何ができるだろうか?) そもそも老人ホームという場所は初めて入る。 介護の世界というものにも、浅い知識と情報しかない。 開所されたばかりでまだ入居者は4人。 「観せる」と

    • 「ストレスが全く無い」と言い切れる人がいることに驚いた!

      「何のストレスもないんですよ」 私は、顔には出さなかったけど、、、びっくりした! 私は、何の言葉も返せず、、、ただハッとした! にこにこと微笑みながらこんな言葉を自然に口にされる人、 いるだろうか!? 日常にはストレスがあってあたりまえ。 少しくらいのストレスがあったほうが良い効果をもたらす、、、とすら言われる現代ですが、 ストレスをストレスと感じるかどうかも人によってさまざまかな、と思ったりもする。 * 介護施設での【歌声広場】が終わっって、皆さんが居室へ戻るのをス

      • 電車内はやさしさがいっぱいでした

        JR車内にて。 夕方、というにはまだ早い時間、仕事帰りに乗車してまもなく、向かい側の座席に座った若い女の子が咳き込み始めた。 新型コロナが5類になり、少し経ったけれど、 それでもまだ街中ではマスクをしている人が多い頃。 彼女はマスクはしていない。 自分でもマズイと思うんだろう、喉をスリスリしながら口を手で押さえてうつむいて小さくなっている。 ちょっとだけ、のどの調子が悪くなっただけかも知れない。 でも、咳はいっこうに止まらない。 止めないといけない、と思うとよけい咳き込

        • 四季 あなたはどの季節が好きですか?

          介護施設(老人ホームやデイサービス)で歌のレクレーションを仕事としています。 入居者の中には、一歩も外へ出ることなく毎日館内で過ごさざるを得ない人もたくさんいらっしゃる。 館内にはスタッフさんたちが、季節に合わせて、様々な装飾を工夫して季節感を感じてもらおうと努力されています。 そんな中、私も季節に合わせた歌をたくさんご用意します。 実際に外に出て見ることはできなくとも、 今までの人生でいろんな風景を記憶されているでしょう。 歌を通して、そんな思い出を呼び起こしてもらえ

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        わたしの原点

          初めてのパソコンでエクセル書類がどこまで作れるか?案ずるよりやってみること!

          【パソコン/スマホお助けレッスン】 「今、知りたいこと」をおしえています。 地域の自治会の会計報告書を作らなければならなくなった~、、、と友人からSOSがあったのが2週間ほど前。 今日は彼女のお宅へ出張レッスン。 お家の周りのブロック塀は長い期間彼女が世話をしてきたツタで覆われ、 ブロックが見えないほどに見事な枝ぶりが絡まっている。 寒い、寒い冬でもこんなにりっぱだもの。 植物に対する愛情がすばらしい人。 家の中にも、丁寧な暮らしがそこここに見られるお宅へ久しぶりにう

          初めてのパソコンでエクセル書類がどこまで作れるか?案ずるよりやってみること!

          ひとつの歌が、思い出のスイッチを入れた!

          雨の日は・・紅葉した葉が路面にいっぱい。 もみじって 散っても、雨にぬれても、どうしてこんなに綺麗なんだろうね。 余裕を持って出かけてきたために、早く着き過ぎちゃった。 あまり早く施設に入ってもいけないと思い、駅前の公園をぶらぶら歩くと、傘をさす人々が忙しく行きかう。 のんびりと歩いているのは私と鳩だけ。 *** 会場となっている部屋に入ると、すでに出席者のみなさんが待っておられます。軽く会釈をしながらピアノの前へ行く途中、 「先生、先生! これ見て!」 1人の男性が写

          ひとつの歌が、思い出のスイッチを入れた!

          「何て犬種ですか?」「『保護犬』です」

          「柴犬、かかってそうですね~?」 「コーギーの毛色に似てますねぇ~」 「シュッとしたお顔だわ」 「お目目パッチリ、かわいいね~!」 お散歩では色々声をかけてもらうのに。 人懐っこくなくて すみません。 * 保護されたのは、広島県だったか、岡山県だったか、とにかく中国地方と聞いている。ネットで、保護された兄妹5匹の仔犬たちの情報が流れてきたのを見て、一目ぼれしてしまった。 先住犬を亡くして4年ほど経ってしまった。 やんちゃで賢かったコーギー犬はたくさんの思い出を残してく

          「何て犬種ですか?」「『保護犬』です」

          『お看取り』はまだ先のことかも知れませんよ

          有料老人ホームでの【歌声広場】 最寄駅から施設まで歩くのに少し距離がある。 道すがらいろんな植物に出会うけれど、ランタナにもたくさんの実が。 季節は確実に秋へと変わっているんだな。 ・ 車椅子の方が多い。職員が一人一人、会場へと連れてきてくださる。 できるだけ、私も一人一人とご挨拶するようにしているのだが、 なかなか反応の無い人も多い。 (あっ、ずいぶんひさしぶりだ!) 何ヶ月ぶりかでお顔を見れた入居者の女性。 やはり挨拶は返ってこない。 (元気がないな、そしてずいぶんまた

          『お看取り』はまだ先のことかも知れませんよ

          歌が心を開いた瞬間

          介護施設での【歌声広場】 写真は施設の化粧室にあったバラ。 清潔で、いつも心のこもった対応をしてくださる有料老人ホーム。 これはコロナ禍前の出来事です。 *** こちらの介護施設の入居者の中には重い認知症の人も少なくない。 ほとんどの人が車椅子のまま、各居室からスタッフに誘導されてお集まりくださっています。 歌える人も、また歌うことができない人も、一緒に音楽を楽しんで頂いています。 イベントの真ん中くらいで、隣の人と手を繋いで歌う歌があるのだけど、決してこれを強制し

          歌が心を開いた瞬間

          英語の歌がうたってみたいんですが・・と80歳代の生徒さん

          【オーダーメイド・レッスン】 若かりし頃、某有名音楽教室にて鍵盤を中心にレッスンをしていました。 指導法のカリキュラムがしっかりできているので、それに沿ったレッスンを進めていけばよいわけですが、あたりまえながら、人それぞれ習いたいことの希望はまちまちなわけで・・。 退職してその後は、生徒さん各自の希望にできるだけ寄り添えるレッスンの内容を考えながら、個人レッスンを続けています。 * 80歳代の生徒さん。 ジャズの名曲を歌ってみたい、というご希望でした。 足が悪く病院

          英語の歌がうたってみたいんですが・・と80歳代の生徒さん

          まずは、お話を聞かせてくださいね

          つつじの花もそろそろ終わりかなぁ~。 ピンク色も、きれいね! 少し前、友人からSOSがありました。 お世話になった人なんでなんとかしてあげたいんだけど、あふれるモノの処分をどうしたらいいか困っていると。長年ブティックを経営されていて 閉店以来20年ほど自宅および倉庫に商品を保管したままになっている。 今年の始めにご主人が亡くなられたのを機に片づけたいけど手に負えないということでした。 私が以前友人に渡しておいたチラシを 見せてくれたようです。 こんな人がいるのよ、相談してみ

          まずは、お話を聞かせてくださいね

          赤いセーターが活躍してくれた

          今年のゴールデンウィークは例年にくらべ、少し肌寒い日もありました。 本来なら冬物の洗濯を毎日のように進め、衣替えをそろそろと始めるはずだったのに、何となく腰があがらず。 【歌声広場】のイベントでは5月の歌の中に必ず『茶摘み』の歌を入れている。軽快なノリの良いこの歌は歌う人たちの身体が自然に浮いてくるから不思議。チョン、チョン、なんて自然に手拍子も起こったりして楽しい! 『夏も近づく八十八夜・・・』 トークの中での場面では、たとえばこんな感じ です。 さて、八十八夜ってい

          赤いセーターが活躍してくれた

          終わったぁ~・・8か月かかった、一軒家のあとかたづけ

          5月のゴールデンウィークに突入する時期のことだった。 友人の実家を「見に来てほしい」ということで初めて訪れたのは。 70坪ほどの立派な3階建ての一軒家。 駅からは離れ、閑静な住宅が建ち並ぶ場所に そのお家はあった。 前年、父・母をあいついで無くした友人。 実家を離れて数十年、ちょっとわけあって出入りをすることもなかった長い時が過ぎ、亡くなる少し前にやっと訪れることができるようになったときには、父親は病気を抱え、母親は認知症が進んでいた。 この大きな家をどう処分したらいいの

          終わったぁ~・・8か月かかった、一軒家のあとかたづけ

          長い、ながーい握手

          2013年 「歌声広場」での出来事です。 一般居宅と介護居宅が一緒になったシニア・マンション。 スタートの10分ほど前に、アナウンスがありました。 『大食堂にて「歌声広場」を開催します。 みなさま、どうぞご参加ください!』  少し離れたエレベーターホールのほうから、スタッフに押された車椅子のご婦人と目が合いました。 私をみつけると、微笑みとともに 左手をぐっと前へ延ばしたまま、会場へ入ってこられました。 ようこそ! 差し出された手と、しっかり握手。 ・・・でも、その

          長い、ながーい握手

          1年振りの五月山

          この山を見るのは1年ぶり。大阪府池田市の五月山。 介護施設での【歌声広場】 およそ1年振りに見た池田市の五月山。 季節をひとまわりして、ひさしぶりに来れました。 今年の紅葉は「赤」が少ないような・・。 ここ、絹延橋で猪名川を渡り10分ほど走ると目的地のデイサービスに着きます。(家からジャスト60分) * 応対してくれたスタッフは、初めてお目にかかる女性でした。 利用者さんの顔ぶれも、スタッフさん達の顔ぶれもずいぶんかわっていました。 みなさん、マスクをしたまま歌います

          1年振りの五月山

          ハイテンションのスイッチが入ってしまう曲

          介護施設での【歌声広場】 秋の歌は比較的静かなさみしい曲が多いので、リズミックなこの曲は貴重な1曲。 ただ、楽しいからゆえ、躁鬱気味の人にはハイテンションのスイッチを入れてしまうこともある。 * 今日の施設でも、 机をたたき、 足を踏み鳴らし、 スタッフが抑えに走る場面を数年前に経験しているから気をつけていた。 「あっ、いらっしゃる!」その人は よりにもよって私の一番近い席。 ただ様子が違った。 1年振りですものね。 認知症もぐっと進んだようで。。。。 以前のようなスイッ

          ハイテンションのスイッチが入ってしまう曲