電車内はやさしさがいっぱいでした
JR車内にて。
夕方、というにはまだ早い時間、仕事帰りに乗車してまもなく、向かい側の座席に座った若い女の子が咳き込み始めた。
新型コロナが5類になり、少し経ったけれど、
それでもまだ街中ではマスクをしている人が多い頃。
彼女はマスクはしていない。
自分でもマズイと思うんだろう、喉をスリスリしながら口を手で押さえてうつむいて小さくなっている。
ちょっとだけ、のどの調子が悪くなっただけかも知れない。
でも、咳はいっこうに止まらない。
止めないといけない、と思うとよけい咳き込んでしまうのもわかる気がする。
膝にたくさんの荷物、旅行者?
*
車両は女性専用車、ポツポツと空いている席もあるくらいで、そんなに乗客は多くない。
コロナ禍なら、気になって、席を立って行く人もあっただろう、車両を移る人もめずらしくなかったけど、さすがにもうそんなことはない。
彼女の隣に座ってたのは高齢の女性。
リュックに赤いヘルプマーク(外見からはわからないけれど援助や配慮を必要とする人がつけている)を付けたおばちゃんは 何やらリュックの中をゴソゴソ、飴ちゃんを取り出すと「よかったら」と一つ彼女に渡して降りて行った。
大阪のおばちゃんは、「飴ちゃん」を持っているってホント(笑)
昔は小さい子に出会うと「飴ちゃんあげよ!」って、
そんな光景はあちこちで見られたものだけど。
次の駅、彼女の目の前に座ってた女性が個別包装のマスクを差し出して「よかったら」と降りて行った。
私も同じことを考えていたんだけど(いつもバッグに余分にマスクを入れている、ほらね)
先を越されたわ(^^)
みんな優しいね!
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