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選ばなかった未来を選んだ理由。

ちょうど1年前、ある分野の大会にエントリーしませんか、と上司から打診をもらいました。

私はビビリなので、とても荷が重い。。断ろう…と思っていました。

私は安定志向であまり冒険しないタイプの人間なもので、メリットよりデメリットの方が大きいものには基本挑戦してきませんでした。(デメリットといっても、失敗するのが怖かったり、自分の負担になるから嫌。。というしょうもないことなんですが。。)

今までの私だったら、断るパターンのやつです。もう自分でわかってます。
でもその日は、断らなかったんです。
なんなら「挑戦します!」とか言っちゃってました。

私がその日、今まで決断しなかったような道を選べたのには、理由があって。。
1週間くらい前から、いい事が立て続けに私の周りで起こっていたから。

ある日、私が職場まで重い荷物を運んでいたときのこと。
見知らぬ年上の女性が声をかけてくださって、「行く方向同じだからお手伝いするわ。」と言って結構長い距離を一緒に運んでくれたんです。
私はとても感動して、その日一日をハッピーに過ごすことができました。
今でもその日のことが忘れられません。

そしてまた別の日。
その日は午後から雨が降っていて、傘を持ってなかった私はダッシュで目的地まで行こうとしていました。でも結構本降りで。。
これまたある女性が声をかけてくださって「私もあっちに行くので傘一緒に入りませんか?」と相合傘を申し出てくれたんです。
私はびっくりして、「え、でも大丈夫です!」と言いかけたんですが、せっかく声をかけてくださったので、ありがたく相合傘させてもらいました。笑

なんと優しい方たちでしょう。。

こんな素敵なことが立て続けにあって、私は運が良い!と思うと同時に、なにかを返したくなったんです。
私、受け取ってばかりだなぁ。誰かに何かを与えなきゃ、バランスおかしいでしょって。。

だから、この大会に挑戦して何かを得るということは、職場の仲間や、これから関わっていく人のためにきっとなる。
それなら失敗覚悟で学びに行かねば!と決断するに至ったわけです。
自信を持てない自分に対して、何か見えないものから背中を押されているような感覚もありました。

その場では、「自分の更なる成長のため挑戦します!」とかそれらしいこと言って返事しましたが、笑
本当は、あの2人の女性がいたから私は前向きになれたんです。

自分だったらできるだろうか?
自分とまったく関わりの無い人間がちょっと大変そうなとき、勇気を出して助けてあげられるだろうか?
恥ずかしながら私が同じ立場だったら、できなかったかもしれません。

結果、大会では自分の想定を遥かに超えた成績を残すことができ、職場にもいろんな知識や経験や刺激を持ち帰ることができました。

もちろんそこに至るまでの準備は大変でしたし、プレッシャーでメンタルがおかしくなりそうなときもありましたが、やっぱり「挑戦して良かった」の一言です。

得たものは結果でなく、未知なるものに挑戦できたという自分への誇りでした。

この日のことは、生涯忘れないだろうと思うほど濃密で、貴重な経験をさせてもらいました。


私のように、誰かの優しさに触れたとき、自分を奮い立たせて頑張れる人もいる。
そう思うと、日々の何気ない行動だったり、思いやりって、精神的なものだけでなく、その人の人生にも影響しうるんだな、と身をもって学んだ気がします。

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いつもであれば、選ばないほうの未来を選択できたのは、名前も知らない、今後会うこともないであろうあなた方のおかげです。
この経験を自分自身が忘れぬよう、ここに記しておこうと思います。
本当にありがとうございました!

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読んでいただき、ありがとうございます。

ここまで読んでいただいたこと、とても嬉しく思います。