理系大学院生がライターに向いているんじゃないかという話
閲覧いただきありがとうございます。
前回、前々回と「書くこと」を仕事にしたいと言って記事を作りましたが、改めて、ライターになるには何が必要か考えました。
すると、「研究をしている大学院生って結構ライターに向いてるのでは」「研究ってライティングに活かせること多いな」と思ったのでそれを書きたいと思います。
1.自ら計画を立て仕事を実行できる
企業に勤めてそこで専属で働いているようなライターさんなら別かもしれませんが、フリーランスなら重要ではないでしょうか。
大学院生は多くの場合研究に時間を費やします。
その中では「ゼミがいついつにあるから、ここまでにあの実験をしよう」とか「教授に新しい仕事を任された、自分の今やっている仕事と合わせてどうやって時間を使おうか」など、スケジュールを自分でマネージメントしています。
そう考えると、大学院生ってフリーランスで研究しているような人って感じがしませんか(お金をもらっている訳ではないので責任は伴わないですが)。
24時間を研究に使ってもいいし、就活に使ってもいいし、趣味の時間に使ってもいいのです。
ライターに置き換えると
依頼を受ける→取材をする→原稿を書く→納品する
を締切までに間に合わせるという、基本的な事を既にこなしているという訳です。
2.常に疑問をもって研究に取り組んでいる
これも結構大事なことではないでしょうか。
常に疑問をもっているとは、他人だけでなく自分にもです。
例えば、「先行研究の論文ではこう書いてあるけど、間違いがないか」「実験でこんなデータが出たけど、何かおかしいor上手くいった。では本当に研究手法や測定の仕方は正しかったか」など
他にも、他人の研究発表を聞いている際には話を聞きながら疑問点、もう少し詳しく聞きたいところなどを考えます。そして必要であれば質問する。
これはそのままライターの仕事につながるのではないでしょうか。
ライターの仕事であれば、取材という段階があると思います。
そこで、「読者は何を求めているか」「取材先の人物は真意を話してくれているか」「どのようにすればいままでにない情報を聞き出せるか」
常に考えながらコミュニケーションを取れるでしょう。
3.結果を外に公開することを考えている
研究というのは、ただ測定して結果が出て終わりというものではありません。
それを論文にしたり学会などで発表する「公開」という工程があって初めて完結します。つまり、研究というものはそのデータや知識を公開することを前提として進めていきます。そのため、私の研究室の場合はどのようにして研究結果を言葉にするかということを考えながら研究をしています。
公開するということは誰の目にも触れる訳ですから、間違えがないか(参考文献や引用元の明記など)、誰が見てもわかりやすいか、など細部に気をつける必要があります。
やはり、これも文章を書くという仕事をする上では必要不可欠ではないでしょうか。十分チェックして気をつければクリアできるかもしれませんが、普段から二をつけている人と、そうでない人の差は出てくると思います。
4.自ら研究のテーマを決めている
私の場合、今は教授から提案されたテーマで研究をしていますが、自分で研究テーマを決めている人もいると思います。
そうでなくても、研究というものは新規性が求められます。
今までの研究と何が違ってどんな新しいことが得られたのか。
そのためには、同じ現象でも視点を変えてみたり違う現象を同じ手法で研究したりと、少し視点を変えることが必要だったりします。
中には、自ら研究計画書を書いて研究費を獲得している人もいるかもしれません。特に博士課程では「学振」というものがあるので、多くの方が経験していると思います。
これはライターにおいては企画を考えることにつながっていくでしょうか。視点を少し変えて、求められていることを提案できる。ライターが仕事を獲得する上で必要なプロセスだと思います。
終わりに
実は今回の話、ある本を読んで「大学院生活の中でも結構書く仕事に繋がるかもしれない」と思って書きました。
それがこちらの本
この本も是非紹介したいと思うので、また今度の機会に記事を書こうと思います。
研究をしている大学院生の得意なことについては、わかっていただけたかと思います。
逆に、私含む理系大学院生としての不得意な点はコミュニケーションや専門外に疎いことになってしまうことかもしれません。
しかし、今回挙げた
「締切を守ること」「間違いがなくわかりやすい記事を書くこと」などは上記の本でも長く仕事を続けるために、ライターに必要な要素として挙げられています。
ということで、理系院生どうですかライターに(チラッ)。
みたいなアピールをして終わろうと思います。
ありがとうございました。
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