見出し画像

ヒーローは地上最強の17歳。「『正義の味方』!〜あいかマン華の17になりました〜」LIVEレポ

ヒーローの定義とは、なんでしょうか。

誰かのために力を尽くすこと。

人々の応援を力に変えること。

不可能を可能にすること。

みんなを笑顔にすること。

信念を貫くこと。

夢を見せること。

人によって、きっとその答えは無数にあることでしょう。

一つだけ確かなのは、私が今日本物のヒーローを見た、ということです。

そのヒーローの名前は、絹井愛佳さんと言います。


3/18土曜日、雨の滴る……というにはだいぶ激しい降りの中、絹井愛佳さん生誕祭「『正義の味方』!〜あいかマン華の17になりました〜」に行って参りました!

絹井愛佳さんといえば、楽器演奏者とボーカルの融合したユニット・C;ON(シーオン)のボーカルの1人。紫担当・栞音さんと並び立つ、私が「地上最強の16歳」と勝手に称してリスペクトしているお方です。

ここで少し、私的な話に脱線するのをお許しください。アイドルのLIVEに行くようになってから今日に至るまで、私が好きになったのはカッコよくて完成度の高いサウンドとパフォーマンスを武器とするグループがほとんどです。

そのためか、これまでどのグループでも10代のメンバーに「推し」というほど注目したことはありませんでした。別の言い方をすれば、フレッシュな少女たちが未熟なところから成長していくのを間近で応援する……といったスタイルではなく、強烈な衝撃を受けるステージを魅せてくれた人に惚れ込むのが、私の推し方でした。

そんな私にとっての唯一の例外が愛佳さんです。

とにかく、歌声がとんでもない。

規格外という言葉でも到底足りないほどの声量。中低音域のソウルフルな響き。まぶしく元気いっぱいの笑顔を振りまいたかと思いきや、次の瞬間には妖艶な空気を漂わせる、息を呑む表現力。

何より、華やかでスタイリッシュなシーオンのサウンドの中心に堂々と立って伸び伸びと歌う姿を見て、まさか彼女が弱冠16歳だとは到底信じられませんでした。

ゆえに、地上最強。それ以外の言葉は、とても見つけられませんでした。

彼女が4歳から歌に打ち込み、小学生でシーオンの活動をスタートしたことを知ったのは、ずっと後のことです。

そんな愛佳さんの生誕イベント。さすがにチェキを撮ったことすらない身では……と一度は気が引けたものの、今まで出会ってきたどのアイドルとも違う「最強」の彼女が生誕祭でどんなパフォーマンスを見せるのか、その期待からチケットを買わずにはいられませんでした。

加えて言えば、シーオンのLIVEは何回か見たことがあったものの、対バンではない単独公演はこれが初めて。グループ自体はその唯一無二の贅沢な雰囲気と音楽が大好きなものの、普段は主現場と被ることも多かったため、今回はうってつけの好機でした。

シーオン単体の記事自体も初めてのため、前置きがとんでもなく長くなりました。スマホの前で伏してお詫びいたします。

というわけでやってきました、鶯谷は東京キネマ倶楽部。キャバレーを改装したライブハウスで、レトロなムードと広い客席が魅力です。なんでも、私の大好きな映画「DTC from HiGH&LOW 湯けむり純情編」……人呼んで「ザ湯」のロケ地だったとか。つい最近知ったのですが、まさしく聖地オブ聖地です。

年初のシーオン主催イベントで初めて訪れた際にも、ステージ脇の階段をも活かしたゴージャスな演出がまるでディナーショーのようで、とても印象的でした。

たくさんの観客と共に開場を待っていると、暗転したままでシーオンの楽器メンバーがスタンバイ……かと思ったら、ドラムやらギターやら明らかに普段とは違う人たちも並んでいます。

と、ここで愛佳さんが登場!真紅のドレスに身を包んだ姿に一瞬で惹きつけられます。もう強い。そのままゲストも交えての楽曲がスタートしました。

なんでもゲストの方々は「パマサ」というバンドさんで、愛佳さんのお母さんと10年以上前から共に活動していたのだとか。今日のために広島から来られたそうで、もう開幕からスペシャル感がすごい。ひたすら豪華なジャズコンサートの装いです。

そして2曲をゲストと一緒に披露した後はメインのシーオンパート!全然詳しくない初心者でも最高に楽しめて、身体を揺らさずにはいられない楽曲が続きます。

純粋に音楽を堪能する、贅沢な多幸感。やっぱりシーオンのジャンルはシーオンとしか言いようがありません。しっとり聴かせる曲も、コール&レスポンスで盛り上がる曲も、全てが特別な雰囲気に溢れています。


また、サウンド面に加えて今日新しく印象に残ったことの一つが、ダンスパフォーマンスの美しさでした。当然ながらサックスの佳子さん、ユーフォニアムの聖奈さんが楽器を持っていることもあり、ステップや派手なモーションはありません。

その代わりに、腕の動きがとにかく美しい!リズムに合わせて指の先までをしなやかにコントロールするダンスは華麗そのもの。聴き惚れるだけでなく見惚れてもしまいました。高貴、流麗、そんな言葉が頭に浮かんできます。

あと栞音さんと愛佳さんのMCが面白すぎる!華と力強さを兼ね備えたお二人なのに、掛け合いがとにかくゆるすぎます。これはみんな沼るわけだわ。仲良し姉妹感がすごく、見ていてこっちまで楽しくなりました。ちなみにお二人は8歳差だというのも初めて知りました。

なんてことを思っているうち、あっという間にメインパートは終わってしまいましたが、アンコールで主役の愛佳さんが再登場!薔薇の花を思わせるドレスに着替えて、ピアノ・杏実さんとのペアでまずは一曲目を歌います。

本当に、どんな発声してるんだろうかというくらいのパワフルな歌声。末恐ろしい大器、底知れない才能とは彼女のためにある言葉です。

そして、このLIVEで最も印象的だったのが、続くアンコールの2曲目でした。「16の私を」と銘打たれたこちらは、愛佳さんが初めて作った楽曲だそうです。彼女がドレスのままギターを肩から掛け、同曲のメロディを共に作ったギターの先生も加わった3人でのパフォーマンス。

そうして彼女が紡いだ歌詞は、その一つ一つがどこまでもまっすぐでした。1番では「まだ子供なんだよ」とわがままを言うような「16の私」、そして2番では「もう大人になるんだよ」と胸を張るような「17の私」。あと2日で誕生日というこのタイミングで歌われるに相応しいストーリーで、文字通り等身大の愛佳さんが語りかけてきます。

そんな中でも、一番胸を打たれたのが「私だけにしか見られない景色」という言葉です。(歌詞確認できず、誤りがあったら申し訳ありません)

彼女はいわば、努力する天才。間違いなくこれから飛躍していくであろう、スーパースターとしての素質に満ちています。

そんな彼女がいつも見ている光景は、およそ他人には想像もできないでしょう。喜びと重圧のどちらもがきっと途方もなく大きくて、世のどんな16歳よりも厳しい道を歩んでいるのだと思います。

けれど、生誕祭で愛佳さんが一番多く口にしたのは、「幸せ」という言葉でした。

彼女にしか見えない景色。この日のそれは、キネマ倶楽部のフロアを埋め尽くす赤いサイリウムの光でもありました。その全ては間違いなく、彼女が7年の活動を通して得たものです。

地上最強の16歳は、地上最強であるが故に、きっと彼女にしか分からない苦しみを抱えています。

しかしその一方で、地上最強だからこそ、他の誰よりも美しい光を、まぶしい景色を見られるのでしょう。

そのことを伝えたい、と自分の言葉で歌ってくれた愛佳さん。その凛とした姿は、物語の主人公そのものでした。

そして、感動の余韻も冷めやらぬ中でステージはアンコール最後の曲へ。ここでバンドの皆さんが再登場……しただけでなく、なんと愛佳さんのお母さんまで登場!なんだかとんでもないことになってきました。

そして親子コラボの曲は……「Can’t take my eyes off you(君の瞳に恋してる)」。

あ、頭が追いつかねえーーー!!!

広島で長年ジャズシンガーをされていたというお母さん。最初こそ愛佳さんに「緊張しすぎて顔おかしくなってるよ!」といじられていたものの、曲がスタートすると完全にスイッチオン。貫禄を感じさせる見事な歌唱力で、観客を一瞬にしてファンにしてしまいました。

どうやら、地上最強の16歳のステージが見られると思っていたのは甘かったようです。

代わりにジャズの音色に乗ってフロアを支配したのは、地上最強の母娘ボーカルでした。

絹井家、マジで凄すぎる。

そして愛佳さんはこの曲が終わった後でも、「私たちは幸せだね!」と笑顔を見せてくれました。

その後はプレゼント&記念撮影タイムへ。主役は一蘭ラーメンを再現したケーキやメンバーからのドライヤーのプレゼントに大喜びで、急にドレスとミスマッチなほど無邪気になったのが可愛らしかったです。

記念撮影が終わると、愛佳さんからも4人へメンバーカラーと同じ色のお花のプレゼント、そしてお手紙の朗読が。ここでも彼女は自分らしい素直な言葉で、感謝の気持ちと決意を語ってくれました。

そして、ここまで何度となく「幸せです!」と言っていた彼女は、手紙の最後でこう綴っていました。

「みんなを幸せにします!」

私は、確信しました。

間違いなく、彼女こそがヒーローです。

そう断言できるほどの光を、私はステージの上で高らかに宣言した愛佳さんからハッキリと感じました。

正義の味方・あいかマンはきっと、これから先も仲間と共にどんな困難であろうも打ち砕き、どれほど大きな夢も叶えていくのでしょう。

これほどまで完璧なヒーローの姿を見せてくれた彼女は、明後日の誕生日を迎えてもまだ17歳。

果たして、その歌声はどこまで進化していくのでしょうか

ラストを飾った「イキルイミ」で赤いサイリウムを振りながら、そんな気の早いことにまでもつい思いを巡らせずにはいられませんでした。

年齢を感じさせないほど成熟したパフォーマンスで私の心に焼きついた、地上最強の16歳。

まもなく、彼女は地上最強の17歳になります。

類まれな実力だけでなく、誰も届かない高みにまでも届いてしまいそうな無限の可能性をも備えた、本物のヒーローとして。

絹井愛佳さん、お誕生日本当におめでとうございます!!


〜本日のシェア〜

水平線 by MegRinka

評価・シェアよろしくお願いします!!


告知

この記事をお読みいただけた皆様、この記事書いた物好きが狂ってる推しってどんなもんだろ?と疑問に思われましたら3/26のFinallyバンドワンマンへ是非お越しください!!

昼の部15:30、夜の部19:30からスタートと、お昼または夜にご予定ある方も参加しやすい二部制となっております!!

邦ロックバンド4組から迎えた超豪華なバンドメンバーによる全曲生演奏でお送りする、一昼夜限りの奇跡のLIVE!!伝説確定、来ないと絶対に後悔します!!

当日は愛佳さんの大好きな「Rock’n’roll Shooter」も披露されるかも……!?

詳細は以下!

購入はこちらの各種プレイガイドからどうぞ!

■ イープラス https://eplus.jp/finally/

■ ローソンチケット  https://l-tike.com/finally/ (Lコード:73355)

■ チケットぴあ https://w.pia.jp/t/finally-om/ (Pコード:226-312)


3/21(火・祝)の21時より、Twitterスペースにて#ドル談 ラジオにゲストで出演いたします!

当日はもちろん、3/26の生バンド編成ワンマンライブに向けて、Finallyの魅力をご紹介させていただきます。

よろしくお願い申し上げます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?