Grand Storyメンバーインタビュー : カタリストチーム リーダー・風間健人
私たち株式会社グランストーリー(以降:Grand Story)は「次世代に活力と希望に溢れる豊かな未来をつなぐ」をVISIONに、「意志ある人の可能性を解き放ち、新たな価値を生み出すプラットフォームをつくる」をMISSIONに掲げるスタートアップです。
このVISION・MISSIONを成し遂げるためにこの度当社は、スタートアップ・大企業・ベンチャーキャピタリストなど新産業創造を導くキーパーソンがつながり出会う新発想のプラットフォーム「STORIUM」をβリリースしました。
当ストーリーでは、「Grand Storyメンバーインタビュー」と題し、STORIUMを支えるメンバーをひとりずつ紹介してまいります。
その記念すべき初回は『STORIUM』のカタリストチームリーダーをつとめる「風間 健人」のインタビュー。持ち前の強い好奇心と想いで日々クライアントと向き合う彼が、どんな背景とキッカケでGrand Storyにジョインしたのか。そして、日々どんなことを感じ、これからのGrand Storyにどんな未来を描きながら、今のミッションに挑んでいているのかを赤裸々に語ってくれました。
『産業創造プラットフォームづくりを通じて、日本の活力を取り戻し地域創生にまで繋げたい』
<風間健人 プロフィール>
株式会社グランストーリー カタリストチームリーダー。Grand Storyでの役割と並行して、東京大学大学院にてソーシャル・イノベーションの創出プロセスを研究する大学院生。出身地である新潟県小千谷市の過疎化と、学部時代のシンガポール滞在経験から、日本の地域創生のメカニズムに強い関心と課題感を抱くようになる。「日本の活力を取り戻す仕事に携わりたい」との想いから、2019年10月にGrand Storyに参画。趣味は、深田久弥『日本百名山』巡礼登山、オートバイ。
ーGrand Storyにジョインした理由は?
自分自身の強い関心分野で、大学院での研究課題である「日本の産業創造・地域創生」により実践的に深く関われると感じたからです。
当時の私はちょうど大学院に進学が決まった頃。学部時代にシンガポール企業でのインターシップをしていた際、日本の地方が海外から注目されていることを認識していました。また過疎化が進む私の地元の新潟県小千谷市になにかできないかと悶々とし、これからは地方と日本の産業を活性化したいと考えていたところでした。
*シンガポールの現地企業にてインターンをしていた頃
そうして新潟の地方行政や産業振興に奮起されるキーパーソンの方々にも会いにいき、現場をより深く知っていくことになるのですが、私の中に芽生えた率直な感覚は、それらの取り組みは一時的かつ局所的で、本当の意味で地方に価値創造し、産業を根付かせられてはいないという、なんとも言えないもどかしさでした。
もっと地域活性化を持続的なものにしていくためには、行政や民間企業など含めた様々なセクターのプレイヤーを巻き込み、もっと中長期な視点で継続的な取り組みを模索していく必要があるのではないか?
そんな経験から私自身、いずれは地域のイノベーションや地域創生に価値をもたらせる人材になりたいと思うようになりました。その信念を行動に移すためにも、まずは『地域が元気になるメカニズム』を体系的にも正しく学んだ上でしっかりとこの国の地域社会に貢献したい。それが私が大学院への進学を決めた理由でもありました。
そんな時、ふとしたタイミングで、かつてインターンでお世話になっていたスタートアップでご一緒した方から「風間くんの興味にぴったりの会社があるよ」とGrand Storyのことを教えてもらい、その流れで代表の越智さんを紹介してもらいました。そして自分は何者なのか?何をしたい人なのか?を熱い信念のおもむくままにぶつけてさせてもらいました。あの時は私も越智さんも普通の採用面接ではあり得ない熱量でしたね(笑)
越智さんは私の想いに強く共感してくれました。そして私が考えていたよりも遥かに広く高い視座で捉え、よりリアリティをもってこの課題に向き合われていることを知りました。
ソーシャルイノベーションの分野をより強く推進していくには、志を持った「個の力」が不可欠。越智さんはそうした利他ソーシャルなリーダーのことを『活き人®️(※)』という言葉で定義されていました。またその「活き人」たちをいかにして「増やし・繋げて・協働するか」をミッションに起業までされている越智さんが描くビジョンと熱意に強い感銘を受けました。
大学院での研究活動は続けながらも、Grand Storyでのミッションにもコミットしていくことができれば、机上な理論や研究の世界観だけでなく、よりリアリティある実践知も身につけられ、自分自身の人生のテーマ実現にも活かせるはず。そう強く感じたので、越智さんの元で本気で成長しようとGrand Storyへのジョインを決めました。
(※)『活き人®️』:制約条件に囚われず、⾃らのあるべき姿から思考し、⾼い熱量と⾏動⼒で⼈びとを惹きつけていくリーダーのこと。
ー現在、Grand Storyで担うミッションについて聞かせてください
Grand Storyの新規事業『STORIUM』のカタリストチームリーダーを務めています。
カタリストとは、いわゆるカスタマーサクセスのような役割でもありますが、本質的には産業創造に本気で取り組まれるスタートアップ、大企業、投資家の皆さんに「応援伴走するサポーター」であり続けることが、私たちのミッションです。
現在のチーム体制は私を含めて3名で、各々が担当するクライアント様がよりSTORIUMのご利用に満足していただき、更なる可能性・期待感・成果を見出していただけることを目標に、毎日自分たちに出来ることは何かを深く問いながら業務をデザインしています。
STORIUMはまだリリース直後のプロダクトですが、発展途上ながらもかなり直感的に優れたUI/UXだと自負しています。一方、その思い込みは普段からこのプロダクトに触れ続けている私たちだけの感覚に他ならず、きっと初めて触っていただくクライアント様にとっては判りづらい部分もあるはずなので、常に顧客視点で考えることが今の私たちには重要です。プロダクトへの誇りや信頼は大切にしつつも、顧客のフィードバックを真正面で受容し改善につなげようとする真摯な姿勢が求められます。
また初期のアカウント登録時には顧客に情報入力していただかねばならない項目も多く、多忙な経営者の方々には多大なご負担となってしまうことも常に配慮せねばなりません。個別にオンボーディングのご説明を差し上げるのはもちろんのこと、私たちにできることは出来るだけ際限なくサポートさせていただいています。本質的には、その先にあるより良いサービス体験に繋げていただけることが私たちのゴールだと考えています。
特にSTORIUMは現在はPMF(プロダクトマーケットフィット)に徹底的にこだわるフェーズ。私たちカタリストがクライアント様からお預かりした貴重なご意見・ご要望を元に、越智さんや開発チームにもフィードバックしていくことで、STORIUMはほぼ毎日アップデートが繰り返されています。
私たちや開発チームの全員が顧客からいただく声に真摯に感謝できる気持ち、そしてあらゆるステイクホルダーにとって最善のサービスを目指そうとするプロ意識が根底にあり、この私たちの価値観やスタンスこそが今後のSTORIUMの成長と成果につながると感じています。
また個人的には、単なるプロダクトの案内や機能の説明に終始せず、クライアント企業の事業や業界理解を深める為の事前インプットや情報収集にもかなりの時間を割いています。やがては私たちカタリストが各社ごとの中長期戦略を把握しながら、より理想的なアライアンスをオーガナイズする「かけがえのない支援者」となることを目指して今後もさらに勉強し、ビジネスパーソンとしてもより成長していきたいと考えています。
ちなみに私たちの業務は基本的にフルリモート体制です。代表の越智さんやチームメンバー、また開発チームとはSlackや各種クラウドサービス上でやりとりします。また越智さんとカタリストチームの定期ミーティング、開発チームとのミーティングはzoomで定期的に行っています。Grand Storyには副業や業務委託のメンバーが多いこともあり、コロナ以前からほぼリモート中心のワークスタイルでしたね。
ー現在のミッションでのやり甲斐や成長実感は?
そうですね、クライアント様より「こんなサービス欲しかったんだよ」「使いやすくて良いプロダクトだね」とご評価いただいたり、STORIUMが目指す世界観にご共感いただく声を頂戴すると、本当に嬉しく光栄に感じます。β版をリリースしたのが2020年の年末なのですが、これまで越智さんや開発チーム、そしてカタリストメンバーが思い描いてきた世界観がプロダクトとして現実化し、現実的にユーザー企業に受け入れてもらえる機会に立ち会うことに途轍もなくやり甲斐を感じますし、本当にエキサイティングな経験をさせてもらえていると感じています。またクライアント様が聞かせくださるご意見やフィードバックのお声がSTORIUMや私たちを毎日成長させてくださっています。そんな皆さんの熱いご期待に応えていく為にももっと成長したいと心から思います。
それから個人的な成長実感については『セルフビーチフラッグ』の働き方ができるようになったと思います。この『セルフビーチフラッグ』とは越智さん個人の信条から生まれた社内ワードなのですが、言い換えると「自ら目標の旗を立て、その目標に向かって全力で飛び込め」という行動規範。経営陣も、企業価値向上やひとりひとりの成長につながる提案であれば、基本的に快諾してくれます。やるべきこととやりたいことを自ら主体的に考え、全力で挑戦できるGrand Storyは、やり甲斐と成長実感を自らデザインできる環境であるとも感じます。
ーGrand Storyのカルチャーをひとことで表すと?
先にお話ししたことにも通じますが、『自律駆動』という言葉が適切な表現だと思います。「メンバーひとりひとりが自律的に考え、行動し続けることで、強いチームになっていこう」という考え方で、いつの間にかGrand Storyで働く私たちのスローガンのようになっています。
リモートワーク中心でひとりひとりが自分のタイムマネジメントや自己管理を徹底しながらバランスよく働くには不可欠な考え方でもあると思います。今のGrand Storyのメンバーはそれを当たり前に実践できる人材が揃っているので、結果的に私たちを表現するカルチャーにもなってきたのかもしれませんね。
ーそんなGrand Storyの創業期の歩みをよく知るひとりとして、これからGrand Storyをどんな会社にしていきたいですか?
ひとりひとりが『イノベーション創造のプロフェッショナル』としての自負と誇りを持った組織にしていきたいです。これは越智さんやメンバーともいつも話していることでもあるのですが、「新規事業開発やイノベーションの分野で困ったらGrand Storyに相談しよう」と思い浮かべてもらえるようなプロフェッショナルな組織であり続けたいですね。
経営陣の越智さんや田島さんを筆頭に、Grand Storyのメンバーたちは「活き人による産業創造プラットフォームを通じて、次世代に幸福で希望に溢れる社会を残したい」というこのビジョンの実現を本気で信じ熱狂しています。この壮大なビジョンを実現し社会にインパクトを与える組織であるためにも、ひとりひとりが一騎当千な人材として更なる優秀な人材を引き寄せ続けること。そしてひとりひとりが切磋琢磨し互いの成長を支援しあう会社であり続けることが重要だと思います。
ーGrand Storyのチームの一員として、今後中長期視点で挑戦したいことは?
STORIUMは現在、大企業やスタートアップ、VCやCVCなどの投資家の皆さんを対象にしたサービスとして全力で事業を推進していますが、やがては私自身の関心分野である地方活性化・地域創生の取り組みにつなげていきたいと考えています。各地域の地場産業、中小企業、行政、NPOなど様々なステイクホルダーがSTORIUMというプラットフォームを通じて大企業やスタートアップとの繋がり新たな活路を見出していく。そんな世界がこの事業を通じて実現できたら、痺れますね。
*実家のある新潟県小千谷市の雪景色
また、個人的なテーマとしては、現在Grand Storyでのミッションとは別に、東京大学大学院での研究は博士課程まで進むことを考えており、少なくともあと4年ほどは大学院での研究生活を両立させていくことになります。学術分野でも産業界のイノベーションに関わる様々な研究はされていますが、オンラインサービスを活用したイノベーション創発に関する研究はあまり発展していないように感じます。 Grand Storyでのミッションを通じて身につく知識や経験は、必ず大学院での研究にも活かし、いずれは産学官をボーダレスに行き来するイノベーターのひとりとして次世代社会の一助となりたいと考えています。